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今年のマカオGP、楽しんでいただけましたでしょうか。
日本から参加したチーム、ドライバーたちは、あまり振るわなかった結果となってしまいました。まだ、海外勢との差があることを思い知らされてしまったのです。ドライバーのレベルとしては、かなり拮抗してきていると思うのですが、ハード面で日本勢のマシンとヨーロッパから来ているマシンの性能差があったと思います。
ライブ番組をご覧いただいた方はご存知でしょうが、マカオ65回の歴史の中でも最悪のアクシデントが起きてしまいました。幸いにアクシデントに巻き込まれた全ての方々は命に別状が無かったのが幸いです。その一人が2018年全日本F3チャンピオンの坪井 翔選手でした。
帰国日の月曜日にマカオから香港へ向かうフェリーのターミナルで坪井選手と会うことができ、彼のコメントをもらうことができました。決勝レースでセイフティカー空けの再スタートで14番手だった坪井選手がリスボアコーナーに進入する際にミラーで後方を見て、差が開いているのを確認して右へステアリングを切り込んだ瞬間。
「物凄い衝撃を感じて、気がついたらスピンして止まっていました。何がどうなったのかわからず、いったい誰がぶつかって来たんだと、怒りがこみ上げて来ました。自分でコクピットから出たら、オフィシャルさんが倒れていて、ようやく酷いアクシデントに巻き込まれ、バリアに突っ込んでいたマシンにぶつけられたんだとわかりました。ヘルメットを脱いだらタイヤの跡がついていて、ヘルメットウイングが壊れていたので、自分の上を飛んで行ったんだと。ゾッとしました。アドレナリンが出ていた時は感じなかったのですが、だんだんと首と背中が痛くなって来て、病院へ搬送されました」
若干17歳の女性ドライバー、ソフィア・フロールシュ選手が坪井選手の後方で他車と接触して、スピン。縁石に乗って跳ね上げられ滑空しながらリスボアコーナーのイン側を信じられないほどの速さで横切った。その際に坪井選手に激突し、アウト側のフォトグラファーボックスに突っ込んだのです。
レース終了後にピットへ戻された彼のマシンの右側面、ロールバーにべっとりと黒いタイヤ痕があり、コクピットのすぐ横にも同じく痕が。あと数センチ当たりどころがずれていたら坪井選手が大怪我を負って、いや最悪のケースもあったかもしれなかったのです。これは、正しく不幸中の幸いでした。ラッキーでした。
フロールシュ選手は、脊椎を骨折したが、脊髄には損傷がないことが確認されています。
香港から約4時間のフライトで羽田空港に着陸。スマートフォンを機内モードから通常のモードに切り替えた瞬間に飛び込んできたニュースがカルロス・ゴーン氏の逮捕でした。次から次へと大変なことが起こった数日でした。
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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