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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
Week 39 :Leicester City season review
(1)パート1:シーズン序盤の諦めないレスター
この時期に印象的だったところ:
■昨シーズンの終盤から激しいスタイルがそのままだが、2点ビハインドになっても諦めず、その状況から勝点を掴み取れるという、エキサイティングで新しい強さ。
この時期に「でも、持たないだろう」と世論に思われたところ:
■9試合で17失点、つまり凡そ1試合2失点のペース。毎試合毎試合、土壇場の逆転はさすがに長く続かないだろう。だから、この失点するペースでは必ず順位を落とすだろう。
【 当時の言葉 】
Robbie Earle(元WimbledonのMF、現在NBCの解説者)
They're 5,000 to 1 to win the title, and you know what? I don't even think I'd put a dollar on that.
「レスターの優勝するオッズが5000倍だが、それでも私なら1ドルも賭けようと思わない。」
Gary Linekerのツイッター(開幕戦、前半途中)
Vardy gives Leicester the lead, and as things stand the Foxes are joint top. Doubt I'll ever have another chance to tweet that.
11:12 PM - 8 Aug 2015
「ヴァーディがレスターに先制点を決め、現在のところではフォックセスがタイで首位。きっと、こんなことを言えるのは人生でこの一度だけだろうね。」
第2節のウェストハム戦終了後、BBCのGary LinekerがRanieri監督とインタビューを:
Lineker: So the goal is just to stay in the Premier League? Not Champions League, or Europa League the way you've started?!
「さて、目標は残留だけですか?こんな好スタートでは、CLとかELでも狙えるのではないですか?笑」
Ranieri: Hahaha! Thank you Gary, but it's not possible now.
「(爆笑)ハハハ!ガリー、ありがとう。だが、そんな可能性は無いでしょう。」
(2)パート2:チャンスを必ずものにする、VardyとMahrez
この時期に印象的だったところ:
■相手に研究され、チャンスが少なくなっても、1チャンスをものにする。そのキーとなるのはVardyの決定力、Mahrezの想像力、またその2人の連携。
この時期に「でも、持たないだろう」と世論に思われたところ:
■あの2人は確かに素晴らしいかもしれないが、じゃあ、あの2人さえ止めたら大丈夫かな?あの2人が決めなくなったら、レスターはどうするの?それからビッグマッチでも勝てるのか?
【 当時の言葉 】
Ranieri監督、第12節、ワトフォード戦の試合後インタビュー
Now everything is OK, but it's November. November is not May!
「今はすべてがOKだが、まだ11月だよ。11月は5月ではない!」
Gary Linekerのツイッター(第15節、チェルシーに勝った直後)
YES! If Leicester win the @premierleague I'll do the first MOTD of next season in just my undies.
6:54 AM - 15 Dec 2015
「やった!もしレスターがプレミアリーグで優勝すれば、来季初回のMOTDはパンツ一丁でやるわ。」
■年末年始に失速が見られた。世間が「やっぱり、もう終わりか」と思うようになった。
(その間、FAカップも再試合で負けた。26日間で公式戦7試合、1勝4分2敗という成績。)
この時期に印象的だったところ:
■心配されていた通り、VardyとMahrezが決めなくなる時期も来た。また心配されていた通り、それで3試合連続無得点。この5試合から勝利は1、得点は2しか取れなかった。
しかし、この時期には実は、非常に重要な兆候が3つあった!
■このハードな日程はレスターにとって初めてで最後!
■急に組織がよくなった、守備の安定感
■セットプレーのバリエーションが増えて、やっとエース2人以外の選手も大事なゴールを決める
【 当時の言葉 】
第20節、1人少ないボーンマスに勝てなかったが、Ranieri監督はポジティブしか見ない
40 points, clean sheet, champagne for my players. Yeah, come on, 40 points!
「これで勝ち点が40、しかもクリーンシート。今夜、選手たちにシャンパンをあげる。勝ち点40達成だよ!」
Gary Linekerのツイッター (スパーズ戦、先制点後)
Unbelievable header by Huth and Leicester are winning. Bloody hell I might need to purchase some new pants!
6:41 AM - 14 Jan 2016
「Huthが信じられないほど良いヘディングで決めて、レスターが勝っている。くそ...新しいパンツを買わないといけないかも!」
(4)パート4:完成度が高くなった
これまで積み重ねてきた成果
■世論の中では「レスターはいつか落ちるだろう」という大前提があった今シーズンだが、
実は内容が落ちておらず、むしろ更に良くなってきた。
■また、その積み重ねによって、ベンの見解では新たな効果ももたらしている。
<これまで積み重ねてきた成果>
(1)セットプレーのバリエーションによって違う形で点を取れるようになった
(2)攻撃、特にカウンターの精度が上がった
(3)守備の組織がよくなった
<その積み重ねによる、新たな効果>
(4)試合状況に合わせて、よりうまくプレースタイルを調整できるようになった
(5)守備の組織とカウンターの組織が以前よりも直結している。
(5)「守備の組織とカウンターの組織が以前よりも直結している」ことに関して
■つまり、単に守備の組織が良くなっただけではなく、
すぐに精度の高いカウンターに切り替えできる形で、守備の組織が良くなったわけだ。
■守備の形がコンパクトで、相手をエリアに入らせない。
■敢えてシュートを打たれそうになっても、CBがブロックできるように構える。
■必ずしもすぐにボールを奪いに行くわけではなく、むしろ以前よりも賢く最善のチャンスを待つ。
■その最善のチャンスとは、
相手のボール回しが精度に欠け、ボールが少しでもルースになったとき。
或いは、レスターがチームとしてコンパクトになった中、相手が一番コンパクトなところに釣られたとき。
■そのチャンスを見たら、球際で相手よりも激しく行ってボールを奪う。
■その時点から、全員がすぐにカウンター・モードに切り替える。
全員が、精度の高いカウンターを効率よく展開するように切り替える。
その中で、全員が自分の役割を分かっている。
(5)「守備の組織とカウンターの組織が以前よりも直結している」ことは、シティ戦のキーポイントだった。
【 当時の言葉 】
Gary Linekerのツイッター (ストーク戦、終了後)
Leicester soar back to the top of the league. I'm open to sponsorship @CalvinKlein ?
1:51 AM - 24 Jan 2016
「レスターが再び首位へ飛躍する。カルバン・クラインさん、スポンサーになってくれませんか?」
Robbie Mustoe(元MiddlesbroughのMF、現在NBCのコメンテーター)、第25節のシティ戦終了後
If they go on and win the title, that's the biggest story in football history. Ever.
「もし、レスターが最終的に優勝すれば、それはフットボール史上最高のストーリーになるよ。絶対に。」
Tony Cascarino(元チェルシーのFW)、第25節のシティ戦終了後、Sky Sports Newsにて出演
We keep saying no, no, no, no, they can't do it. But now we've got to wake up and say they can win it.
「私達、世間はずっと『ノー、ノー、ノー、ノー、レスターには無理だ』と言い続けてきた。だが、今は目を覚まして、レスターは優勝できると言わなければならない。」
(5)パート5:(悪い意味で)転機と思いきや尚更勝負強くなった
■アーセナル戦で退場者(Simpson)、95分の決勝ゴールで逆転負けを喫す。
ポイント差が「1」へ。
メンタルは大丈夫か?
■その後、「攻めてきてくれる相手」が暫くなかった。
むしろ、レスターの得意なプレーをさせないよう、レスターにボールを持たせて裏にスペースを残さない、「ボトムハーフの相手」が多かった。
つまり、前半戦はレスターが軽視されていたところ、後半戦はしっかり研究されている為、「ボトムハーフの相手」はレスターを「ライバル」としてではなく、初めて「強豪」として考えて対策を練るようになった。
■その上、「レスターが勝てば当然」というプレッシャーの中で初めてプレーしていた。
■その間、レスターがそれまで以上に勝負強さを見せた。
どんどん堅くなった守備を基に、何とかゴールを決めて「1−0」というチャンピオンらしい勝利を次々と収めた。
■そのスタートとなったのは、土壇場勝利を収めた、第27節のノリッチ戦だった。
アーセナル戦の次だったが、2週間も空いていたので、1週間は完全に休んでいた。
アーセナル戦の終わり方は早く忘れたいところだったが、ノリッチにも勝てなければ相当プレッシャーが高まっていたはず。
■その勝負強さから、Vardyのレッドカードと勝ち点を2つ落としたウェストハム戦からも、すぐに巻き返すことができた。
【 当時の言葉 】
Gary Linekerのツイッター (第31節、クリスタル・パレス戦、終了後)
Leicester win 1-0 again. Claudio is making us delightfully Italian. 8 points clear. 8 points!
1:51 AM - 20 Mar 2016
「レスターが今日もまた1-0で勝利。クラウディオがこのチームに見事、イタリアらしさを加えてくれた。これで勝ち点差が8になった。勝ち点差8だよ!」
Gary Linekerのツイッター (第31節、クリスタル・パレス戦、終了後)
As well as the obvious similarities in club stature, Barça, Bayern Munich and Leicester are all 8 points clear in their respective leagues.
2:49 AM - 20 Mar 2016
「バルサ、バイエルン・ミュンヘン、レスターに共通するのはクラブの偉大さはもちろんのこと、それぞれのリーグで現在、勝ち点差8で首位に立っていることも。」
(6)Ranieri監督の「鈴」
第29節、ワトフォード戦の前日記者会見では、Ranieri監督がある「フィロソフィー」について説明する
I tell them 'dilly-ding, dilly-dong' when they are sleeping. From the beginning, when something was wrong, I said 'dilly-ding, dilly-dong, wake up' during training sessions. And on Christmas Day I bought for each of the players a little bell, just as a joke. It was a funny thing.
「選手たちの集中力が落ちたと思うとき、私は口で鈴の音を出す。『ディリディン、ディリドン』と。プレシーズンから、練習中に何かが違うなと思ったら『ディリディン、ディリドン、目を覚ませ』と私は必ず言う。そしてクリスマスには冗談で、選手たちに鈴を一個ずつプレセントした。皆、笑ってくれた。」
それを受けて第36節、MUN 1-1 LEI、選手たちを集中させる為にアウェイサポーターが鈴を持ち込む
試合時間83:25、92:30、93:30に鈴の音がはっきり聞こえる
(7)冒頭のこぼれネタ
ファンハールのオランダ人らしい(?)発想が英国の放送にはエロ過ぎてわろた
■FellainiとHuthとの小競り合いについて、試合後のインタビューではFellainiが悪かったような質問をされたVan Gaal。
■"When you see what Huth is doing with Fellaini, that's a penalty. Shall I grab you with your hair? What is your reaction, when I grab your hair? Your hair is much shorter than Fellaini, but when I do that, what are you doing then?"
「HuthがFellainiにやったことを見てもらえたら、それがPKだろう。あなたの髪を引っ張ってみようか?あなたならどう反応する?あなたはFellainiよりも髪の毛がずっと短いが、私が引っ張れば、あなたはどうする?」
■"I think that's a normal reaction. Every human being who is grabbed with the hair - only with sex masochism then it is allowed, but not in other situations."
「Fellainiの反応は自然な反応だ。人間が髪の毛を引っ張られば、皆そんな反応するだろう。そんな行為が許されるのは『セックス・マゾヒズム』のみで、他のシチュエーションでは許されない。」
■(※なお、「sex masochism」というVan Gaalの言い回しがそもそも、英語として通じはするが自然ではない。だから、日本語でもそのまま残しました。)
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