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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
Week 36:前半レポートの抜粋
(1)ウェストハム3-3アーセナル、現地の反応
●Andy Carrollが7分14秒でハットトリックを決めた。(1点目から3点目までの時間。)
それはプレミアリーグ史上、5番目に速いハットトリックとなった。
出典
●BT Sportとの試合後インタービューで、Andy CarrollはEuro 2016の望みについて語った
"Without a doubt. I have to keep that in the back of my head, but I have to play each game here and see how it goes."
「ユーロの招集はもちろん目指している。その目標も考えつつ、これから毎試合で頑張って、様子を見てみたい。」
●現地記者の視点では、アーセナルは1シーズン分の「さすがアーセナル」を1試合で纏めて見せてしまったという
●Miguel Delaney氏(ESPN/Sunday Independent紙)
"The classic Arsenal game: 1): promising play + false hope. 2): the monumental says-it-all blunder. 3): the reassuring but deceptive response"
「1試合でさすがアーセナル。(1)最初は非常にプレーが良くて期待させてしまう。(2)全てを台無しにする急失速。(3)最後は心強そうに巻き返すが、もう遅過ぎる。」
●Michael Cox、ESPN
"This wasn't the game that cost Arsenal the league, but their sloppiness was a good example of why they couldn't sustain a title challenge."
「この試合の結果でアーセナルが優勝を逃したわけではない。だが、この試合でのだらしないプレーから、優勝の望みが最後までもたなかった根本的な理由がよく分かるだろう。」
(2)コーチの問題でエンジンがかからないユナイテッド
●スパーズ3-0ユナイテッドの試合では、怪我から復帰するYoungのFW起用が話題になった!Rashfordを下げるなら、MartialをFWにすると誰もが思っていたが...
●実はVan Gaalの初采配となった、2014年7月のLA Galaxy戦では、3-4-1-2のシステムで後半からYoungとNaniの2トップはあった。(香川真司がボランチ起用で、Herreraがトップ下。)
●しかし、公式戦でYoungのFW起用を見るのは、ひょっとすればワトフォード時代以来のことかな?
Van Gaalによると、監督の戦術はまともだった。悪いのはチャンスを逃すMartialってこと?
●"I want more running in behind. I think we have chances to do that because they are like us an attacking side with full-backs coming up. Anthony Martial is more a player who wants the ball in to his feet, so when I want runs in behind it's better to give that to a player who is willing to do that."
「私達と同じように、スパーズもSBが上がったりする攻撃的なチームだから、もっと裏を取るような動きが見たかった。Martialは足元で直接ボールを受けるタイプだから、前線にはボールへ向かって走るYoungを投入するほうが良かった。」
●"I think until the first goal we were at least equal, the better chance was for us with Martial.
「先制されるまで、試合の内容は少なくとも平等だったし、こちらのほうがベストチャンスがあった。」
●"It was a big chance, big space and big time for him but we give the goal away.
「Martialのチャンスはビッグチャンスだった。スペースも時間もたっぷりあったのに決めなかった。その後、先制されてしまったのだ。」
●ベンの意見:いえいえ、問題はユナイテッドの枠内シュートがあの1本だけにとどまったことだろう!
スパーズからもオファーがあった、Van Gaalが試合後の記者会見で両クラブの比較について聞かれる
●"I think on balance we are still ahead [of Tottenham].
「全体を考えると、こちらがまだスパーズよりも上だと思っている。」
●"The challenge is bigger at a bigger club. I liked Tottenham, and [Spurs chairman] Daniel Levy knows that, but I like big challenges and Manchester United is a bigger club.
「ビッグクラブほどチャレンジも大きい。スパーズも気に入ったし、Levy会長にそれを伝えた。しかし、私は大きいチャレンジが好きだし、ユナイテッドのほうがビッグクラブだ。」
●"I think it is pathetic to ask that because they win 3-0."
「1試合だけ3-0で負けたからといって、そんなことを問うなんて馬鹿だろう。」
●ベンの意見:あっそう!!監督がVan GaalではなくてPochettinoになって、悔しがっているスパーズファンは世界に1人も居ないだろうが...
両チームの共通点として、最近は若手選手が多い。しかし、そこに大きな違いもある...
●スパーズははっきりしたプランの中で、若手選手を発掘して、チャンスを与えて、要員として輝けるようにチームも選手たちも育ててきた。
●一方でユナイテッドのプランが何度も失敗してしまっているから、経験の浅い若手選手に頼り過ぎることを余儀なくされている!
●Martialがチャンスを逃してVan Gaalは悔しがるが、そもそもそのチャンスがあったのは完全にMartialの個人技のおかげだった。チームプレーからではなかった。
●この試合でユナイテッドのキーマンとなったのは、先発2試合目となるFosu-Mensah。Mataのサポートが少ない中でも、Lamela・Rose・Eriksenを相手にうまく対応した。カバーするエリアも広かったし、攻撃にも存在感を加えた。
●ベンの意見:Fosu-Mensahが非常に有望で評価したいと思うが、その先発2試合目の選手が負傷するだけで、チームが崩れてしまうなんて...どういうこと?!
●Fosu-Mensahの試合データ。いずれもチームトップ。
出典
●68分にFosu-Mensahが負傷。代わりに入ったDarmianのサイドから次々と失点。
●Pochettino監督がトイレに行けば見逃してしまうほど、ゴールのペースが速い。5分45秒で3点!
●「Plan A」として獲得したDarmianは、昔からこんなにひどかったの?それとも、Van Gaalの指揮下で落ちたのか?Rojoについても同じことを言える。
●ユナイテッドでは「Plan A」として取る選手はVan Gaalの指揮下で活躍できず、最終的にアカデミー出身の選手に頼り過ぎることを余儀なくされている。
それに対して、スパーズの若手選手はPochettinoの指揮下でどんどん成長しており、輝いている。
●確かに、スパーズは70分までベストパフォーマンスとは言えなかったかもしれない。
●しかし、Vertonghen・Alderweireld・Dierをベースに後ろは堅かったし、やっとチャンスの匂いがするようになったら、若手選手が一気に輝いて次々とチャンスを作り出した。
●アーセナル戦やスウォンジー戦でも見られたが、全部は思い通りにいかなくても、スパーズはチャンスの匂いが来たらすぐにハマって、良い時間帯を作る。
BBCにて元スパーズ監督のTim Sherwoodがスパーズの将来性について語る
●"Everyone expects United and Chelsea both to improve next year, so this season was seen as a great opportunity for any of the top three - Leicester, Spurs and Arsenal - to win the title, and one that might not happen again soon.
「来シーズン、ユナイテッドやチェルシーがまた強くなるだろう、という思いから、現在のトップ3、つまりレスター・スパーズ・アーセナルにとっては優勝するなら今シーズンがチャンスだ、という声が多い。」
●"I disagree as far as Tottenham are concerned. Next year it is going to get harder, that is for sure, but I don't think this season is Spurs' only chance.
「しかし、スパーズについてはそれは言えないと私は思う。来シーズンから一層難しくなるかもしれないが、スパーズのチャンスは今シーズンだけではない。」
●"If they don't win it this year, then I think a lot of people would say they will be among the favourites to win it in the future. I would agree with them."
「今シーズンは優勝が出来なくても、スパーズはこれからも毎年、優勝候補に入りそうだ。」
出典
(3)レスターが優勝するオッズの推移
●しかし、レスターも勝利したので、スパーズとの勝ち点差が「7」のまま。優勝が近い!
●レスターの優勝するオッズが、開幕前の5001倍から、現在の1.17倍まで落ちてきた。
「101 Great Goals」というサイトで、各節終了時点のオッズを記録して、グラフにした!
●ここで推移が良く分かる。
●現在、「1.17倍」というオッズは要するに「7分の6」の確率ということだが、「BetFred」というブックメーカーが既に、レスターの優勝にお金を賭けたお客さんに賞金を支払うことにしている!
●「もう逆転は無いだろう」、「もう確実だろう」ということ。
●しかし万が一、レスターが失速してスパーズやアーセナルが優勝すれば、そのチームにお金を賭けたお客さんにも賞金を払わないといけないので、ちょっとリスキーだよ...
(4)こんなところから優勝を逃すことはある?
●優勝が正式に決まる前に、BetFredが先に賞金を支払うのは決して初めてのことではないが、つい4年前にそんなことやって失敗した前例がある!
●その当時、マンチェスター・ユナイテッドが8ポイント差までリードを広げていた。そのタイミングで、ユナイテッドの優勝にお金を賭けていた人にBetFredが先に賞金を支払った。しかし、残り6試合でマンチェスター・シティがその勝ち点差を埋めて、逆転優勝を果たした。
●2012年4月8日の順位表はこちら>> 最終順位表はこちら>>
●また、レスターが最後に4月に首位に立ったときも、良い兆候ではない!53年前の今日も、レスターが首位だった。シーズン終盤は急失速して、結局4位まで落ちた!
●1963年4月8日の順位表はこちら>> 最終順位表はこちら>>
(5)BED:「Devon Loch」
BBCに出演したTim Sherwoodの言葉には、英国スポーツ文化から生まれた表現があった
●"Even if Tottenham keep winning, this is Leicester's title to lose now - it would take a 'Devon Loch' from Claudio Ranieri's side for them not to win it from here.
「スパーズがこれから全勝しても、レスターが最終的に優勝するだろう。『デヴォン・ロック』が起こらない限り、ラニエリのチームはこれで優勝を逃すことは無い。」
この「Devon Loch」とは、競走馬の名前!英国の皇太后が馬主、1956年のグランド・ナショナルに参加
●皇太后が所有するということで注目を浴びた競走馬。英国最大の障害競走、「グランド・ナショナル」に参加した。
●2周目の最終障害を無事に越えて、フィニッシュまであと40メートルのところで楽勝しそうだった。しかし、そこで馬が突然、足を投げ出して、座り込んでしまった。
●特に怪我などは無かった。スタンドの歓声に驚いたのか、影でまた障害があると勘違ったのか、理由は不明だが、大一番で楽勝するところで優勝を逃してしまうことになった。
●そこから、「優勝・勝利が決まる寸前に失敗してしまう」という意味で、「a Devon Loch」という表現が生まれた。競馬に限らず、様々なスポーツなどで使われる。
>>Pathe Newsの動画
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