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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年07月15日

T-1リーグ第8節 関東第一×実践学園@駒沢第2

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昨年度のT-2リーグで優勝。近年では徐々にその存在感を強めてきている関東第一。どちらかというと、平子-三輪のバッテリーでセンバツ準優勝に輝くなど、野球のイメージがありますが、最近はサッカーも強いんです。一方、ここ数年の間に東京の夏も冬も制して、全国へチャレンジしてきた実践学園は、もはや都内では上位進出の常連。実にT-1っぽい対戦カードだと思います。さて、ゲームはいきなり5分で動きます。実践学園はシンプルなフィードを相手DFラインの裏へ送ると、飛び出したGKのキックを遠藤匠(3年・FC東京U-15むさし)はダイレクトで無人のゴールへ流し込む、技アリの先制弾。まるでホンジュラス戦のビジャを彷彿とさせる一撃で、実践学園が早くもリードします。ゲームが進むにつれて、見えてきた両チームのスタイルは好対照。関東第一は、CB星清太(1年・フレンドリー)とボランチ鵜川怜(1年・府ロクJY)の1年生コンビが、低い位置でボールをよく触り、GKも含めてボールを繋ぐスタイルを体現しますが、少し手数が多過ぎるのと、体格面でやや勝る実践学園のプレスに手を焼き、なかなかバイタル付近までは侵入できません。逆に実践学園は、早めに2トップの郡司力丸(3年・FC府中)と河内一馬(3年・FC東京U-15むさし)を走らせる、縦へのボールを選択。あるいは2トップ下の遠藤に入った時には、個のアイデアが表出されるといった形で、手数を掛けない攻撃が奏功して、一方的に押し込みます。9分郡司、11分河内、20分田島暢人(2年・練馬中村中)、22分河内、27分河内、29分遠藤、35分郡司、37分河内と、間断なく訪れる決定的なシーン。さらに、40分には関東第一に2枚目のイエローカードによる退場者まで出てしまいます。前半はそのまま0-1で終わりましたが、誰もが後半はさらに点差が開くだろうと予想して疑わないような45分間だったと思います。しかし、ハーフタイムを挟むと様相は一変。立ち上がりから10人の関東第一が勢い良く押し込む展開を迎えます。「少し気が弛んで受けに回ったと思うよ」とは実践学園のコーチを務める野口幸司さん(昔はよく仕事でご一緒していましたが、実に5年ぶりくらいの再会でした)。もちろん、数的有利のチームに起きがちなことではありますが、その要因は関東第一の変化にもあったように感じました。1つは全員のボールアプローチが格段に速くなったこと。数的不利に陥ったチームのメンタルは、概して極端に落ちるか、極端に上がるかだと思うのですが、今日の関東第一は後者。1人少なくなった分、残された10人の運動量は間違いなく増えました。あと1つは、手数がシンプルになったこと。回すスタイルはベースに残しつつ、カウンター気味の攻撃が多くなったために、前へボールが進む回数も比例して多くなります。53分には左SHの谷中隆太(2年・ナサロットFC)と左SBの柴田耕平(2年・フレンドリー)が2人だけでサイドを切り崩して、シュートまで持ち込むなどリズムが出てくると、56分に投入された香山彰利(3年・FC明浜)の積極性がさらにチームへ推進力を与えます。すると62分、CKから香山が惜しい枠内シュートを放った流れから大チャンスが。GKからのボールをうまく実践学園は繋げず、中盤でのボールカットから香山が独走。GKとの1対1も冷静に左スミへ突き刺し、関東第一が見事同点に追い付いてみせました。以降はさすがに10人の時間も長く、運動量の落ちた関東第一を実践学園が攻め立てますが、79分に佐々木雄大(3年・八王子陵南中)のクロスから米窪達也(3年・ART八王子FC)が放ったボレーはGK今野太祐(3年・Forza'02)の正面。終了間際の93分、関東第一のFKからカウンターを発動させたラストチャンス。岩本桂祐(3年・世田谷FC)のパスから、米窪が右スミを狙いましたが、これも今野がファインセーブ。結果的に関東第一が勝ち点1をもぎ取るような格好でタイムアップを迎えました。しかし、フットボールというのはいつもさまざまな楽しみ方や教訓を常に我々へ与えてくれますね。それがワールドカップであっても、T-1リーグであっても。日々勉強です。なお、第2試合の修徳×早稲田実業は、終始押し気味にゲームを進めた早稲田実業が前半に挙げた平澤遼(2年・浦和JY)の1点で押し切って連勝。第3試合の駒澤大学高×横河武蔵野FCユースは、立ち上がりからラッシュを見せた横河が3分に小玉敏之(3年・実践高校)のゴールで先制したものの、ジワジワと押し返して完全に主導権を奪い取った駒澤が23分に黒木海人(3年・ヴェルディ相模原)のゴールで追い付くと、後半は66分にチーム唯一の2年生・東呈次(FC駒沢)のゴールで逆転勝利を収め、首位をガッチリキープしています。    AD土屋


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