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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年07月31日

第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準決勝 東京Vユース×横浜FMユース@ニッパ球

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2試合目は関東同士の対戦。グループリーグを2勝1分けで首位通過すると、準々決勝は難敵広島ユースを3対2で下して、2年ぶりにベスト4へ駒を進めてきた東京Vユース。チームの中心は、警告累積による準々決勝の出場停止が明けた、Jリーグ出場経験もあるボランチの小林祐希(3年・東京Vユース)です。対する横浜FMユースは、エースの小野裕二(3年・横浜FMJY追浜)がトップ帯同により離脱。それでもグループリーグを3連勝で勝ち抜けると、準々決勝ではこちらも優勝3回の強豪・G大阪ユースに、1年生の相場遥介(横浜FMJY)が決めた1点を守って勝利。ホーム横浜に帰ってきました。なお、両者がぶつかったプリンス関東は、点の取り合いの末に3-4で東京Vが勝っています。さて、ゲームは東京Vが中盤ボックスの4-4-2、横浜FMが4-2-3-1でスタート。まず先に勢いを出したのは横浜FM。8分、中盤3枚の左に入っていた松本翔(3年・横浜FMJY)が、右に流れてフリーになるとフィニッシュまで持ち込みましたが、東京VのGKキローラン菜入(3年・東京VJY)がファインセーブ。さらに15分には松本のFKに、ファーから飛び込んだ後藤拓斗(3年・ヴェルディSS小山)のシュートはゴール右へ。早速2つのチャンスを創ります。東京Vも反撃。18分、小林のスルーパスを受けた相馬将夏(3年・東京VJY)のシュートは枠のわずかに左へ。19分、後方からのフィードに相馬が競り勝つと、拾った南秀仁(2年・ヴェルディSS相模原)が抜け出しましたが、横浜FMのキャプテン保田隆介(3年・横浜FMJY追浜)が巧みにカバー。まずはお互いにいいシーンを見せました。そんな中、徐々に主導権を握り出したのは東京Vの右サイド。グループリーグ3戦目からレギュラーに定着したSHの山浦新(3年・東京VJY)が積極的にボールを呼び込むことで、SBの大木暁(3年・東京VJY)もオーバーラップするシーンが増えて、サイドが活性化。26分、小林が右へ展開すると、山浦は対面のDFを抜き切らずにクロス、相馬のダイビングヘッドはゴール左へ。31分、再び山浦のクロスから相馬が合わせたヘディングは、やや当たりが弱くGKへ。33分は逆サイドから決定機。中盤でルーズボールを収めた渋谷亮(3年・東京VJY)が左へ回し、杉本竜士(2年・東京VJY)が狙ったシュートは惜しくも左ポストに弾かれます。やや押し込まれた横浜FMも43分、本来は中盤ながら1トップに入っている高橋健哉(3年・横浜FMJY追浜)がドリブルからシュートを放つと、ここもキローラン菜入がファインセーブ。わずかに東京Vペースながら、横浜FMもしっかりと反攻。見応えある45分間はスコアレスで推移しました。後半開始から先に動いたのは横浜FMの松橋力蔵監督。攻撃的な中盤3枚の中央でよくボールに触っていたように見えた相場に替えて、FWの伊東海征(1年・横浜FMJY追浜)を投入します。ところが後半早々に先制ゴールを叩き込んだのは東京V。47分、中央やや右、ゴールまで30m近くはあるポイントから小林が狙ったFKは、GKの手前で弾み、そのままゴールネットに到達。楠瀬直木監督も「いいんじゃないですか、ナルシストさが出てて」と笑うエースの一発で、まずは東京Vがリードを奪いました。1点を追い掛ける形になった横浜FM。松橋監督は56分に後藤を下げて、鈴木雄斗(2年・横浜FMJY)を送り込み、伊東との2トップ気味にシフトして追い上げを図ります。しかし、結果的にこの交替によるシステム変更は前線の硬直化を招き、持ち前の流動的なアタックは鳴りを潜めてしまいます。逆に相馬と南の2トップが果敢にゴールを狙う東京Vは66分、キローラン木鈴(3年・東京VJY)のフィードから南がうまく抜け出し、GKもかわしてシュートを打つと、ここは保田が渾身のカバーからクリアしますが、その積極性は3分後に結実。69分、左SB舘野俊祐(2年・SQUARE富山FC)のパスから、南は一度右ポストに当てながら、跳ね返りをキッチリ押し込んで貴重な追加点を記録します。以降は、横浜FMに付け入る隙を与えずシャットアウト。「たまたま2点取れてラッキーだった」と楠瀬監督は謙遜しましたが、「ヴェルディらしさが帰ってきたかな」と自信を覗かせる一面も。大会最多となる32回目の出場で、5年ぶりとなる13回目の優勝まで、あと1勝に迫りました。なお、決勝を戦う下平監督と楠瀬監督はS級同期で、海外研修も一緒にスペインへ赴いた仲。下平監督は試合後に「できればヴェルディに上がってきて欲しいですね」と言ってましたし、楠瀬監督は「S級の時は同部屋でウマも合った。年収は向こうの方が高いみたいですけど(笑)」と笑顔でチクリ。日曜のファイナルは、監督の采配対決にも注目ですね。     AD土屋


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