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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月25日

(42)グループF パラグアイ×ニュージーランド

foot!
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グループF
2010/6/24 16:00 ピーター・モカバ(ポロクワネ)
パラグアイ×ニュージーランド

天候:晴れ時々曇り 気温:16度 観客:34,850人
主審:西村雄一(日本)

【パラグアイ】
GK
1 フスト・ビジャール
DF
4 デニス・カニサ(C)
5 フリオ・セサル・カセレス
14 パウロ・ダ・シルバ
3 クラウディオ・モレル
MF
13 エンリケ・ベラ①■
15 ビクトル・カセレス■
16 クリスティアン・リベーロス■
18 ネルソン・バルデス
FW
7 オスカル・カルドーソ
9 ロケ・サンタクルス
SUB
12 ディエゴ・バレット
22 アルド・ボバディージャ
2 ダリオ・ベロン
6 カルロス・ボネット
21 アントリン・アルカラス①
8 エドガル・バレット
11 ホナタン・サンタナ
17 アウレリアーノ・トーレス
20 ネストル・オルティゴサ
10 エドガル・ベニテス
19 ルーカス・バリオス
23 ロドルフォ・ガマーラ
監督
ヘラルド・マルティーノ(アルゼンチン国籍)

(4-4-2)
----サンタクルス--バリオス----
--バルデス-------------
-----------------ベラ--
-----リベーロス--V・カセレス-----
------------------
-モレル-ダ・シルバ-J・カセレス-カニサ-
-------------------
-------ビジャール-------

【ニュージーランド】
GK
1 マーク・パストン
DF
4 ウィンストン・リード①■
6 ライアン・ネルセン(C)■
19 トミー・スミス■
MF
11 レオ・バートス
5 イヴァン・ヴィセリッチ
7 サイモン・エリオット
3 トニー・ロクヘッド■
FW
10 クリス・キレン
9 シェイン・スメルツ①
14 ロリー・ファロン■
SUB
12 グレン・モス
23 ジェームス・バナタイン
2 ベン・シグムンド
18 アンディ・ボーエンス
8 ティム・ブラウン
13 アンディ・バロン
15 マイケル・マグリンシー
16 アーロン・クラファム
17 デイヴ・マリガン
21 ジェレミー・クリスティー
20 クリス・ウッド
22 ジェレミー・ブロッキー
監督
リッキー・ハーバート(ニュージーランド国籍)

(3-4-3)
--スメルツ---ファロン---キレン--
-------------------
-------------------
-ロクヘッド-エリオット-ヴィセリッチ-バートス-
-------------------
---スミス---ネルセン---リード---
-------------------
--------パストン--------

【マッチレポート】
現在勝ち点4で首位。ドローでもグループリーグ突破が決まるパラグアイ。
いわゆる堅守速攻を地で行く戦いぶりがベースにあるが、
ポゼッションも決して低くない好チームだ。
対するニュージーランドは大方の予想を覆してスロヴァキア、イタリアとドローで
ここまで勝ち点2を奪取。徹底したロングボール戦法はすがすがしくさえある。
マルティーノ監督は右SBに大ベテランのカニサ、。
CBにJ・カセレス、そしてFWにはカルドーソと3人を初スタメンで送り込み、
中盤は左のバルデスがやや高い位置に張り出す、変形の4-4-2で臨む。
ハーバート監督は布陣も11人も3試合連続で変えず。信頼は厚い。
まず4分、左サイドからドリブルでシュートを放ったのはスメルツ。
イタリア戦の先制ゴールには感動させられたなあ。
9分、珍しいシーンが。
パラグアイのサイドチェンジはコントロールを失い、タッチラインを割る、
かと思ったらモレルはジャンプ一番、見事なハンド。
それ、やる意味ありますか?さすが亘さんのアミーゴ。いきなり目立ってみせる。
と、このシーンが浮き上るほどに動きのない立ち上がり。
この時間帯で存在感を示したのは、今大会初出場の35歳カニサ。
4大会連続出場の大ベテランは積極的なオーバーラップを見せ、
SBにもかかわらず、14分、17分、18分と3本続けてゴールを狙う。
それは逆にニュージーランドがサイドをうまく抑えていた事の裏返しでもある。
バートスとロクヘッドがしっかり蓋をしていたことで
ベラもバルデスもなかなか縦に侵入していくことができない。
これで、カルドーソにもサンタクルスにもボールが入っていかず、
パラグアイは攻撃面での手詰り感を打破し切れない時間が続く。
ただ、それはニュージーランドも同様。
単純なロングボールだけでは、やはり堅守パラグアイの牙城は揺るがず。
ここでヨハネスブルグに動きがあったとの一報。スロヴァキア先制。
このままだとニュージーランドは勝利するしかない。
29分、またもミドルはカニサ。積極果敢なその姿勢に意地を見る。
やはりドローでも勝ち抜けが決まるパラグアイも無理はしない。
決定機のほとんどない、膠着した展開の45分が静かに過ぎ去った。

48分、ニュージーランドにビッグチャンス。
上がってきたロクヘッドの左クロス、J・カセレスはクリアし切れない。
拾ったエリオットのシュートはわずかに枠の左へ外れる。
千載一遇の好機を逃した36歳が頭を抱えた。
62分、今度はパラグアイにここまでで最大の決定機。
モレルの右CKは変化を付けてニアにいたカニサへ、
カニサのクロスにリベーロスが頭で合わせるもパストンがファインセーブ、
こぼれをV・カセレスが狙うもDFブロック。
おそらく練習通りのセットプレーから、惜しいシーンを創出した。
マルティーノは66分、67分に相次いで交替カードを切る。
なかなか持ち味を出し切れなかったカルドーソに替えてバリオス、
相変わらずの運動量で貢献したバルデスをベニテスにスイッチした。
勝利のために1点が欲しいニュージーランドも
やはりパラグアイの堅い守備ブロックの前に有効打を繰り出せず、
ジリジリとした時間ばかりが経過していく。
ハーバートも69分に1枚目のカードを投入。ファロンに替えてウッド。
カンナヴァーロをかわして放ったイタリア戦のファインシュートが思い出される。
ここでさらに続報。スロヴァキア追加点。一層勝利が求められるニュージーランド。
それでも戦術的な幅はそれほど持ち合わせていないチームが
やはり状況に応じて戦い方を変えて攻めるのは、ちょっと難しいように思える。
徹底して長いボールを放り込むだけでもいいとは思うのだが。
76分、パラグアイはシンプルな攻撃からチャンス創出。
左サイド、モレルのフィードをサンタクルスがしっかり収めて中へ、
受けたベニテスは目の前のDFを振り切ってシュート、
ここもパストンがファインセーブで逃れたが、
これこそニュージーランドがやりたい、そしてやるべき形ではないか。
終盤はパラグアイが、疲労を隠せない相手を攻め立てる。
81分、サンタクルスの強烈なFKはパストンセーブ。
82分、カウンターからベラが左へ、ベニテスのクロス、
バリオスのヘディングは右へ外れるがシンプルに攻める。
ニュージーランドにようやくいい形が訪れたのは83分、
スローインから途中出場のブロッキーが落として、バートスのクロス、
スメルツは頭1つ抜け出してヘディングで狙うがヒットしない。
西村主審のホイッスルが、今大会最後のゲームとなるポロクワネに響く。
パラグアイは結果的に3試合負けなしで首位通過。
ニュージーランドも結果的に3試合負けなしでイタリアを上回る3位。
大会前に誰がニュージーランドの無敗を予想しただろうか。
この時代に、このスタイルで世界に挑んだ“オールホワイツ”。
その足跡は確かにワールドカップへと克明に刻まれた。

パラグアイ 0×0 ニュージーランド
【得点者】
なし
【警告/退場】
パラグアイ:V・カセレス②(10分)、サンタクルス①(41分)
ニュージーランド:ネルセン②(56分)
【交替】
パラグアイ:カルドーソ→バリオス(66分)
       バルデス→ベニテス(67分)
ニュージーランド:ファロン→ウッド(69分)
           キレン→ブロッキー(79分)
【AD的Man of the Match】
デニス・カニサ(パラグアイ)

《グループF最終順位表》
①パラグアイ 5(1勝2分け・3得点1失点)
②スロヴァキア 4(1勝1分け1敗・4得点5失点)
------------------  
③ニュージーランド 3(3分け・2得点2失点)
④イタリア 2(2分け1敗・4得点5失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/28 16:00@ダーバン 
オランダ(グループE1位)×スロヴァキア(グループF2位)
6/29 16:00@プレトリア 
パラグアイ(グループF1位)×日本(グループE2位)

写真は、サンタクルスとネルセン出会いの地「ブラックバーン」
014 rovers.jpg
AD土屋

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