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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月22日

(34)グループA フランス×南アフリカ

foot!
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グループA
2010/6/22 16:00 フリーステート(ブルームフォンテーン)
フランス×南アフリカ

天候:晴れ 気温:15度 観客:39,415人
主審:オスカル・ルイス(コロンビア)

【フランス】
GK
1 ユーゴ・ロリス
DF
2 バカリ・サニャ
17 セバスチャン・スキラチ
5 ウィリアム・ギャラス
22 ガエル・クリシー
MF
18 アルー・ディアラ(C)
8 ヨアン・グルキュフ
19 アブ・ディアビー
FW
11 アンドレ・ピエール・ジニャク
9 ジブリル・シセ
7 フランク・リベリー■
SUB
16 スティーヴ・マンダンダ
23 セドリック・カラッソ(負傷)
3 エリック・アビダル■
4 アントニー・レヴェイエール
6 マルク・プラニュス
13 パトリス・エヴラ■
15 フローラン・マルダ
10 シドニー・ゴヴ
12 ティエリ・アンリ
20 マテュー・ヴァルブエナ
14 ジェレミー・トゥララン■■(警告累積のため出場停止)
21 ニコラ・アネルカ(チームから離脱)
監督
レイモン・ドメネク(フランス国籍)

(4-3-3)
--------シセ--------
-------------------
--リベリー--------ジニャク--
----ディアビー--グルキュフ----
--------ディアラ--------
-クリシー-ギャラス--スキラチ--サニャ-
-------------------
--------ロリス--------

【南アフリカ】
GK
1 ムーニーブ・ジョセフス
DF
5 アネレ・エンゴンガ
4 アーロン・モコエナ(C)
20 ボンガニ・クマロ
3 ツェポ・マシレラ■
MF
10 スティーヴン・ピーナール■
6 マクベス・シバヤ
23 サンドゥイス・クボニ
8 シフィウェ・チャバララ①
FW
9 カトレゴ・ムフェラ
17 バーナード・パーカー
SUB
22 シュ・アイブ・ウォルタース
2 シボニソ・ガクサ
14 マシュー・ブース
15 ルーカス・スワラ
21 シヤボンガ・サングウェニ
7 ランス・デイヴィッズ
11 テコ・モディセ
12 レネイルウェ・レチョロニャネ
19 サプライズ・モリリ
18 シヤボンガ・ノムベテ
16 イトゥメレング・クーン(退場のため出場停止)
13 カギソ・ディクガコイ■■(警告累積のため出場停止)
監督
カルロス・アルベルト・パレイラ(ブラジル国籍)

(4-4‐2)
-----ムフェラ--パーカー-----
-------------------
-チャバララ---------ピーナール-
-----クボニ---シバヤ----
-------------------
-マシレラ-クマロ--モコエナ-エンゴンガ-
-------------------
-------ジョセフス--------

【マッチレポート】
開催国としての初となるグループリーグ敗退が近付きつつある南アフリカ。
ただ、もちろんまだ次に進む可能性はゼロではないし、
何よりバファナ・バファナを懸命に応援してくれるサポーターへ
国の誇りを証明する義務を果たさなくてはならない。
一方のフランスはアネルカがチームから離脱。
このワールドカップという夢舞台まで来て、内紛が表面化する。
ドメネクの求心力はいったいどこまで下がるのか。
スタメンを見ても、到底納得のいくメンバー起用ではない。
スキラチ、クリシー、ディアラ、シセ、ジニャクと5人が今大会初スタメン。
エヴラはベンチに追いやられ、その横にはアンリやマルーダも座る。
パレイラは前線にムフェラとパーカーを並べ、
ドイスボランチの一角に今大会初出場のクボニを起用する。
中盤ボックスの4-4-2を選択した。
ゲームは3分にグルキュフが右足アウトで出した
素晴らしいスルーパスから、ジニャクがフィニッシュもGKセーブ。
その後もボールキープではフランスが上回るものの、
3トップとグルキュフ、ディアビーの距離感が遠く、効果的な攻撃は組み立てられない。
まあ、このメンバーでほとんどコンビネーションを合わせたことが
ないはずなので当然と言えば当然なのだが。
フランスにボールをキープされ、なかなか攻撃の手を繰り出せない
南アフリカだったが、試合前から鳴り響いていた今大会最大とも言える
ブブゼラの音量が瞬間で轟音に変わったのは20分。
チャバララのCK、飛び出したロリスは触れない、
ディアビーの上から頭を突き出したのはCBのクマロ。
まずは南アフリカが奇跡を現実のものにすべく、先制ゴールを奪った。
23分にもチャバララのCKにロリスが出られず、何とかスキラチがクリア
ボールの影響か、それとも別の何かか、ロリスの判断に狂いが生じる。
25分、中盤でルーズボールを拾ったムフェラはドリブルで1人かわし、
そのまま持ち込んでシュート。左に外れるが、勢いは完全に“ホームチーム”。
そしてその直後、フランスが右サイドからスローイン、
中央でグルキュフのヒジが、おそらく偶然シバヤの顔に当たる。
ルイス監督の判定は一発レッドカード。やや厳しい判定であるが、
今大会における主役候補の1人とも評されていた23歳がピッチを去り、
ただでさえ追い込まれたフランスが一層の窮地に立たされる。
もはや中盤でも自由に躍動し始めた南アフリカの攻撃は止まらない。
34分、上がってきた左SBマシレラが中へ、ピーナールが溜めて左へ、
パーカーはトラップしきれなかったものの、完全に崩した形を創出すると、
37分には混乱したフランスディフェンスの隙を突いて、追加点を挙げてみせる。
マシレラの外側を回ってパスを受けたチャバララは中へ、
ディアビーはクリアしきれず、こぼれを拾ったマシレラがクロス、
クリシーもクリアしきれず、最後はムフェラがプッシュ。
2-0、スタンドのボルテージもさらに一段階上がった印象。
43分にもムフェラがロリスのファインセーブに阻まれたが、強いミドル。
4-2-3で中盤が一層空いたフランスは崩壊。
南アフリカが大きな期待感を胸に抱き、最初の45分間は終了した。

後半は開始からフランスに選手交替。ジニャクを下げて、マルーダを投入。
4-1-3-1で中盤の安定を図る。最終戦の、2点ビハインドの状況で、
さらに数的不利という三重苦の中で、ようやくドメネクの采配は理に適ったものに。
しかし、またも南アフリカが決定的なチャンスを迎える。
51分、チャバララが最高のスルーパスを裏へ、飛び出したムフェラ、オフサイドはない。
ロリスの左を抜いたボールは右のポストに弾かれ、枠の外へ消える。
結果的にはこのシュートミスが、ゲーム全体のターニングポイントになった。
55分、フランス2枚目のカードはアンリ。シセに替わって入ると、
ここからアンリ、リベリーの2トップが実現し、
その下に右からディアビー、ディアラ、マルーダを配した4-3-2で
実質2トップの能力に賭ける様なスタイルを選択する。
59分のリベリーはトラップで1人置き去りにして、そのままドリブル、
2人を振り切り、シュートは枠を外れたものの、
この男からは意地を見せたい気持ちがヒシヒシと伝わってくる。
マルーダの投入も攻守両面のバランスという部分でいい効果をもたらし、
少しずつではあるが、南アフリカの気勢も削がれていった。
ややパワーの落ちたパーカーに替わって、パレイラが68分に投入したのはノムベテ。
あまりに懐かしい名前。シドニーオリンピックで日本が南アフリカと対戦した時に
FW陣のキーマンとして、マッカーシーとコンビを組んでいたあの選手ではないか。
現在32歳。月日の流れは本当に早いものだ。
などと思っている暇もなく、ゲームが動く。
70分、サニャ、ディアビーはヒールキックで相手の股間を抜く、
ドリブルしていったサニャはおおよそSBと思えない、絶妙のスルーパス、
ラインを破ったリベリーは飛び出したGKを引き付けて折り返すと、
無人のゴールのマルーダが流し込む。
250分目にしてようやくチームとしての今大会初ゴール。
まだビハインドを負っていることに変わりはないが、ようやく見られたゴールシーン。
ここに来て、フランスが一矢を報いて見せた。
こうなると、大量得点が欲しかった南アフリカの流れも
すっかり変わってしまい、焦りばかりが出てしまう。
92分、久々のチャンス、ノムベテは右サイドでドリブルからマイナスクロス、
中央を抜けて、ファーでフリーのチャバララがシュートを放つも、
ここはロリスが意地を見せた。そして試合終了を告げるホイッスル。
勝ったのは南アフリカ。3戦目にしてやっと勝ち点3を挙げる。
しかし、得失点差の都合上、次のラウンドには進めない。
一瞬、静かになった後に鳴り響くブブゼラ。勝利なき勝利。
開催国と前回ファイナリストは共にグループリーグで姿を消した。

フランス 1×2 南アフリカ
【得点者】
フランス:マルーダ①(70分)
南アフリカ:クマロ①(20分)、ムフェラ①(37分)
【警告/退場】
フランス:グルキュフ(25分・退場)、ディアビー①(71分)
【交替】
フランス:ジニャク→マルーダ(46分)
      シセ→アンリ(55分)
      ディアラ→ゴヴ(82分)
南アフリカ:エンゴンガ→ガクサ(55分)
       パーカー→ノムベテ(68分)
       クボニ→モディセ(78分)
【AD的Man of the Match】
カトレゴ・ムフェラ(南アフリカ)

《グループA最終順位表》
①ウルグアイ 7(2勝1分け・4得点0失点)
②メキシコ 4(1勝1分け1敗・3得点2失点)
------------------  
③南アフリカ 4(1勝1分け1敗・3得点5失点)
④フランス 1(1分け2敗・1得点4失点)

写真は、さよならフランスということで「パリ」
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AD土屋

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