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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月20日

(24)グループD ガーナ×オーストラリア

foot!
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グループD
2010/6/19 16:00 ロイヤル・バフォケン(ラステンブルグ)
ガーナ×オーストラリア

天候:晴れ 気温:13度 観客:34,812人
主審:ロベルト・ロゼッティ(イタリア)

【ガーナ】
GK
22 リチャード・キングソン(C)
DF
4 ジョン・パントシル
8 ジョナサン・メンサー
19 リー・アディ
2 ハンス・サルペイ
MF
6 アンソニー・アナン
23 ケヴィン・プリンス・ボアテング
12 プリンス・タゴエ■
21 クワドウォ・アサモア
13 アンドレ・アイェウ
FW
3 アサモア・ギャン①
SUB
1 ダニエル・アギエイ
16 ステファン・アホール
5 ジョン・メンサー
7 サミュエル・インコーム
15 アイザック・ヴォ-サー■(負傷)
17 イブラヒム・アイェウ
9 デレク・ボアテング
10 ステファン・アッピアー
11 サリー・ムンタリ
14 マシュー・アモアー
18 ドミニク・アディアー
20 クインシー・オウス・アベイエ
監督
ミロヴァン・ライェヴァツ(セルビア国籍)

(4-2-3-1)
--------ギャン--------
-------------------
-A・アイェウ--アサモア---タゴエ-
---K・P・ボアテング--アナン---
-------------------
-サルペイ-アディ-ジョナサン・メンサー-パントシル-
-------------------
-------キングソン-------

【オーストラリア】
GK
1 マーク・シュウォーツァー
DF
8 ルーク・ウィルクシャー
2 ルーカス・ニール(C)■
3 クレイグ・ムーア■
21 デイヴィッド・カーニー
MF
5 ジェイソン・クリナ
16 カール・ヴァレリ■
7 ブレット・エマートン
14 ブレット・ホルマン
23 マルク・ブレッシャーノ
FW
10 ハリー・キューウェル
SUB
12 アダム・フェデリチ
18 ユージン・ガレコヴィッチ
6 マイケル・ビューチャン
11 スコット・チッパーフィールド
20 マーク・ミリガン
13 ヴィンチェンツォ・グレッラ(負傷)
15 ミル・ジェディナク
22 ダリオ・ヴィドシッチ
9 ジョシュア・ケネディ
17 ニキタ・ルカヴィツヤ
19 リチャード・ガルシア
4 ティム・ケイヒル(前節退場により出場停止)
監督
ピム・ファーベーク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------キューウェル-------
-------------------
-ブレッシャーノ--ホルマン--エマートン-
----ヴァレリ----クリナ----
-------------------
-カーニー-ムーア-ニール-ウィルクシャー-
-------------------
------シュウォーツァー------

【マッチレポート】
初戦でセルビアを倒し、アフリカ勢として今大会初勝利を挙げたガーナ。
PKによる1ゴールのみだったものの、内容では圧倒した辺りに躍進の香りが漂う。
一方、ケイヒルの退場もあり、まさかの4失点を喫してドイツに敗れたオーストラリア。
このゲームで負ければ相当厳しくなるだけに、
ケイヒルの不在を受けて、ピムは布陣に手を加えてきた。
システムは同じ4‐2-3-1だが、まず1トップにはおなじみキューウェルを起用。
その下には右のエマートンのみが初戦同様で、中央にはホルマン、
左にはブレッシアーノを配置。その左に入っていたクリナは
ヴァレリと共にドイスボランチに入り、さらに左SBもカーニーを使ってきた。
これが序盤は奏功する形に。1トップのキューウェルのスピードを生かすような
ボールを多用することで相手のラインを押し下げて、ポゼッションも高めていく。
初戦は4-1-4-1を敷いたガーナは、アナンの横にK・P・ボアテングを置く
4-2-3-1を採用。さらにCB2枚はジョン・メンサーと負傷のヴォーサーの替わりに
ジョナサン・メンサーにアディと経験の少ない2人を送り出したが、
全体的にかなりフワフワしたゲームの入り方をしてしまう。
すると、後のないオーストラリアがセットプレーを見事に生かす。
11分、ゴール前25m強のFK、ブレッシャーノのシュートはGKが弾く。
誰よりも速く詰めたのはホルマン。キングソンも驚異的な反応で触るが、
搔き出しきれない。歓喜に沸くサッカールース。
まずは崖っぷちのオーストラリアが先にゴールを奪い、リードした。
その後も、淡白な攻撃を繰り返すガーナに、落ち着いて守るオーストラリア。
20分にはアイェウが右サイドからカットインしてシュートもニールがブロック。
23分にもバイタルでターンして運んだギャンのシュートをニールがブロック。
時折思い出したかのようにアタックを仕掛けるガーナのオフェンスにも
しっかり対応するオーストラリアディフェンス。集中が続く。
ところが、その流れのCK、こぼれを拾ったアイェウのドリブルは、
一度ウィルクシャーがマイボールにしたものの、再びアイェウが奪う。
中に折り返すと、ジョナサン・メンサーの強烈なシュート。
キューウェルがライン上でブロックするも、アピールするガーナの選手たち。
ロゼッティ主審が胸元から取り出したのは、赤いカード。
ビジョンを見てくれと懇願するキューウェル。
確かにリプレイを見ると、微妙な位置に当たってはいたが判定は覆せず。
2試合続けての退場者を出した上に、PKまで献上してしまう。
逆に2試合続けてPKをもらったガーナ。キッカーは2試合続けてギャン。
シュウォーツァーの逆を突くキックで、確実にゴール。
試合はまだ3分の2以上が残された時点で、同点ゴールと数的優位をガーナが得た。
ただ、相変わらず淡白な攻撃を繰り返すのはガーナ。
今日は両SHのタゴエとアイェウがなかなか効果的な縦突破を見せられない。
PK成功後は、ほとんどと言っていい程にシュートすら打てず、
ようやく44分には中盤で自らボールを奪ったK・P・ボアテングが
そのまま約40mを独走して、シュート。ここはシュウォーツァーが
ファインセーブで逃れるも、ようやく最後に1つチャンスを掴んで、
前半は同点のままにハーフタイムを迎えることとなった。

後半が始まっても、大きな構図に変化は見られない。
47分にはアサモアが30m近いミドルを強烈に枠の右へ。
50分にはK・P・ボアテングのパスから、ギャンのシュートは
シュウォツァーのファインセーブ。
ようやくエンジンがかかり始めるが、割り切ったブロックを形成する
オーストラリアを前に、エリア内へはなかなか侵入していけない。
56分にはライェヴァツ監督、調子の上がらないタゴエを諦め、
オウス・アベイエを送り込み、サイドからの攻撃を強化しにかかるが、
それでも決定的なシーンを創出することはできない。
60分、チーム10分ぶりのシュートもギャン。シュートはGKの正面に飛ぶ。
ピム最初の決断は66分、ブレッシャーノに替わってベテランのチッパーフィールド。
直後のチャンスはオーストラリア。中盤でボールを奪って、右へ展開。
ウィルクシャーが滞空時間の長いクロスを送ると、
チッパーフィールドは高い打点でわずかにクロスバーを越えるヘディング。
投入されてすぐチャンスに絡んでみせる34歳は頼もしい。
さらに68分にはようやく大会初登場となるケネディがピッチへ。
前線に大きな基点を求め、実際にこの辺りからペースを引き寄せる。
72分には千載一遇のビッグチャンスがオーストラリアに。
ガーナDFの軽率なクリアをチッパーフィールドが奪ってスルーパス、
受けたウィルクシャーのフィニッシュはキングソンがビッグセーブ、
こぼれをボレーで狙ったケネディのシュートもキングソンがキャッチ。
顔を覆い、頭を抱えるウィルクシャー。絶好の勝ち越すチャンスに
ベテラン守護神が立ちはだかり、ゴールを許さない。
1人少ないオーストラリアの攻勢は続く。
77分には満を持した形でムンタリが送り込まれるが、リズムは変わらず。
ガーナはまるで攻め疲れてしまったかのように、
前への推進力がこの時間帯ですっかり失われてしまった。
91分、最後の枠内シュートはガーナのオウス・アベイエ。
シュウォーツァーが弾き出し、結局後半にスコアは記録されず。
ガーナにしてみれば勝ち点2を失ったと言える結果か。
オーストラリアにしてみれば65分以上を数的不利で戦いながら、
攻勢の時間も創っての勝ち点1。セルビア戦にわずかな望みを繋いだ。

ガーナ 1×1 オーストラリア
【得点者】
ガーナ:ギャン②(25分=PK)
オーストラリア:ホルマン①(11分)
【警告/退場】
ガーナ:アディー①(40分)、ジョナサン・メンサー①(79分)、アナン①(84分)
オーストラリア:キューウェル(24分・退場)、ムーア②(85分)
【交替】
ガーナ:タゴエ→オウス・アベイエ(56分)
     アサモア→ムンタリ(77分)
     K・P・ボアテング→アモアー(87分)
オーストラリア:ブレッシャーノ→チッパーフィールド(66分)
         ホルマン→ケネディ(68分)
         ウィルクシャー→ルカヴィツヤ(84分)
【AD的Man of the Match】
クレイグ・ムーア(オーストラリア)

《グループD順位表》
①ガーナ 4(1勝1分け・2得点1失点)
②ドイツ 3(1勝1敗・4得点1失点)  
③セルビア 3(1勝1敗・1得点1失点)
④オーストラリア 1(1分け1敗・1得点5失点)

写真は、ムーアが都合10年余り住んでいた「グラスゴー」
259glasgow.jpg
AD土屋

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