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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月17日

(17)グループA 南アフリカ×ウルグアイ

foot!
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グループA
2010/6/16 20:30 ロフタス・ヴァースフェルド(プレトリア)
南アフリカ×ウルグアイ

天候:曇り 気温:10度 観客:42,658人
主審:マッシモ・ブサッカ(スイス)

【南アフリカ】
GK
16 イトゥメレング・クーン
DF
2 シボニソ・ガクサ
4 アーロン・モコエナ(C)
20 ボンガニ・クマロ
3 ツェポ・マシレラ■
MF
13 カギソ・ディクガコイ■
12 レネイルウェ・レチョロニャネ
11 テコ・モディセ
8 シフィウェ・チャバララ①
10 スティーヴン・ピーナール
FW
9 カトレゴ・ムフェラ
SUB
1 ムーニーブ・ジョセフス
22 シュ・アイブ・ウォルタース
5 アネレ・エンゴンガ
14 マシュー・ブース
15 ルーカス・スワラ
21 シヤボンガ・サングウェニ
6 マクベス・シバヤ
7 ランス・デイヴィッズ
19 サプライズ・モリリ
23 サンドゥイス・クボニ
17 バーナード・パーカー
18 シヤボンガ・ノムベテ
監督
カルロス・アルベルト・パレイラ(ブラジル国籍)
(4-2-3-1)
--------ムフェラ--------
-------------------
-チャバララ--ピーナール--モディセ-
----レチョロニャネ-ディクガコイ----
-------------------
--マシレラ-クマロ--モコエナ-ガクサ--
-------------------
--------クーン--------

【ウルグアイ】
GK
1 ネストル・ムスレラ
DF
16 マキシ・ペレイラ
2 ディエゴ・ルガーノ(C)■
3 ディエゴ・ゴディン
4 ホルヘ・フシーレ
MF
15 ディエゴ・ペレス
17 エジディオ・アレバロ
7 エディンソン・カバーニ
10 ディエゴ・フォルラン
11 アルバロ・ペレイラ
FW
9 ルイス・スアレス
SUB
12 フアン・カスティージョ
23 マルティン・シルバ
6 マウリシオ・ビクトリーノ■
19 アンドレス・スコッティ
22 マルティン・カセレス
5 ワルテル・ガルガーノ
8 セバスチャン・エグレン
18 イグナシオ・ゴンサレス
20 アルバロ・フェルナンデス
13 セバスチャン・アブレウ
21 セバスチャン・フェルナンデス
14 ニコラス・ロデイロ(出場停止)
監督
オスカル・タバレス(ウルグアイ国籍)

(4-2-3-1)
--------スアレス--------
-------------------
-A・ペレイラ---フォルラン---カバーニ-
-----アレバロ---ペレス-----
-------------------
-フシーレ-ゴディン--ルガーノ-M・ペレイラ-
-------------------
--------ムスレラ--------

【マッチレポート】
いよいよグループリーグもこのゲームから2巡目に入る。
2試合目の先陣を切るのは開催国の南アフリカとウルグアイの一戦。
グループAは全チームが勝ち点1で横並びになっており、
この2節のゲームがグループリーグ突破に向けて、大きな意味を持つ。
南アフリカは左SBがサワラからマシレラに替わっただけで、
後の10人は開幕戦と同じスタメン。SHは少し前目に位置を取る。
ウルグアイは3バックから4バックにシフト。
スアレスが1トップで、その下に右からカバーニ、フォルラン、A・ペレイラが並び、
ペレスとアレバロのドイスボランチという、4-2-3-1が基本布陣となる。
ほとんど同じシステム同士で始まったゲームはいわゆるミラーゲーム。
6分にフォルランが2回続けてFKのチャンスを掴んだが、共にカベが阻む。
南アフリカは開幕戦ゴール男のチャバララが14分、16分とシュートを放つが、
どちらもクロスバーを越えていき、ゲームは停滞していく。
まず、ウルグアイがなかなか攻撃を繰り出せなかった理由の1つは
中盤と1トップの連携がなかなか取れなかったことが挙げられるか。
1トップ下に入ったフォルランにはボールこそよく集まっていたものの、
スアレスとの距離感も遠く、2人で崩すようなシーンは出てこないし、
右サイドに抜擢されたカバーニも一向に前を向くシーンを創れない。
ただ、スアレス個人は仕掛けてシュートという意識が非常に強かった。
一方の南アフリカは良くも悪くも開幕戦とあまり変わらない。
攻撃の中心として期待されているピーナールよりも
前述した2本のシュートを放つなど、チャバララの積極性がより目立つが、
インプレーからチャンスは創れず、重苦しい雰囲気でゲームは進んでいく。
そんな流れを一瞬でぶった切ったのはやはりウルグアイのナンバー10。
24分、中盤でボールを受けると前を向くや否や、強烈なミドル。
モコエナを掠め、クロスバーの下を掠めるドライブシュートがネットに到達。
突如スーパーな一撃が飛び出し、ウルグアイが先手を取る格好となった。
こうなると、元々チームが持っている守備を固めてカウンターという
スタイルが一層生きてくる展開となる。ある程度ボールは保持しながら、
全体的にラインを下げて、よりリスクをしっかり管理するような戦い方に
南アフリカは有効なアタックを見い出せない。先制ゴール以降は
33分にスアレスが強引なシュートをエリア内から放ったくらいで、
あとはとりわけ見せ場のないまま、まずは最初の45分が経過した。

後半に入ると、少しずつボールアプローチが遅くなった南アフリカが
ファウルスレスレで対応するシーンが多くなり、
ウルグアイはセットプレーの数が増えていく。
54分にはフォルランのFKをルガーノがフリーで合わせたが、
背中に当たってしまい、追加点には至らない。
57分にパレイラが切った1枚目のカードは
ボランチのレチョロニャネに替わって、トップ下タイプのモリリ。
ディクガコイをアンカーに、その前は右からピーナール、モリリ、モディセ、チャバララで
攻勢する4-1-4-1にシフトして、同点、逆転を狙う。
66分にはガクサのクロスに反応したムフェラがニアに飛び込むも、枠は捉えず。
68分、前を向いたモディセの強烈なミドルはムスレラがキャッチ。
ホームの観客も当然味方に付けて、ようやく攻勢の時間帯に入った南アフリカ。
しかし、ワンプレーですべてが霧消する。
76分、ウルグアイのアタック、カバーニのラストパスから、
スアレスのシュートはGKクーンがファインセーブ、
こぼれ球を南アフリカはクリアしきれず、フォルランが強引にシュートを放つと、
ボールはDFに当たってラインの裏へ反応したスアレスの元へ。
かわそうとしたスアレスにクーンのタックルが入る。倒れるスアレス。
ブサッカ主審の判定はPKに加えて、クーンへの一発レッド。
頭を抱えるモコエナとピーナール。激昂するクーン。パレイラも呆然。
キッカーのフォルランは4分近い中断をものともせず、豪快に蹴り込む。
0-2、しかもビハインドを追いかける南アフリカは10人。実質、勝負は決した。
95分、フォルランの鋭いサイドチェンジ、受けたスアレスは
GKの頭上をフワリと越える最高のクロスを送り、
A・ペレイラはやや怪しいヘディングながら無人のゴールへ流し込む。
まさにケーキの上にイチゴまで乗せたウルグアイが終わってみれば0-3の完勝。
フランス×メキシコ次第ではあるが、20年ぶりのグループリーグ突破へ
1つ階段を上ったようなゲームになった。南アフリカは開催国初となる
グループリーグ敗退の危機が、得失点を含めて重くのしかかる。

南アフリカ 0×3 ウルグアイ
【得点者】
ウルグアイ:フォルラン①(24分)②(80分=PK)、A・ペレイラ①(90+5分)
【警告/退場】
南フリカ:ピーナール①(6分)、ディクガコイ②(42分)、クーン(76分・退場)
【交替】
南アフリカ:レチョロニャネ→モリリ(57分)
       ピーナール→ジョセフス(79分)
ウルグアイ:フシレ→A・フェルナンデス(71分)
        カバーニ→S・フェルナンデス(89分)
        ペレス→ガルガーノ(90分)
【AD的Man of the Match】
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)

写真は、フォルランが所属するアトレティコ「マドリー(ド)」
PB140078 atmadrid.jpg
AD土屋

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