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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループG
2010/6/15 16:00 ネルソン・マンデラ・ベイ(ポートエリザベス)
コートジボワール×ポルトガル
天候:晴れのち雨 気温:6度 観客:37,034人
主審:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)
【コートジボワール】
GK
1 ブバカル・バリー
DF
20 ギー・デメル
4 コロ・トゥーレ(C)
5 ディディエ・ゾコラ
17 シアカ・ティエネ
MF
21 エマヌエル・エブエ
19 トゥーレ・ヤヤ
9 イスマエル・ティオテ
FW
15 アルナ・ディンダン
10 ジェルヴィーニョ
8 サロモン・カルー
SUB
16 アリスティド・ゾグボ
23 ダニエル・イエボア
2 ブルー・アングア
3 アルトゥール・ボカ
5 スティーヴ・ゴフリ
22 スレイマン・バンバ
12 ジャン・ジャック・ゴッソ
13 エヌドリ・ロマリッチ
14 エマヌエル・コネ
7 セイドゥ・ドゥンビア
11 ディディエ・ドログバ
18 カデル・ケイタ
監督
スヴェン・ゴラン・エリクソン(スウェーデン国籍)
(4-3-3)
-------ジェルヴィーニョ-------
--カルー----------ディンダン--
-------------------
--ティオテ---Y・トゥーレ---エブエ--
-------------------
-ティエネ--ゾコラ--C・トゥーレ--デメル-
-------------------
---------バリー---------
【ポルトガル】
GK
1 エドゥアルド
DF
3 パウロ・フェレイラ
6 リカルド・カルバーリョ
2 ブルーノ・アウヴェス
23 ファビオ・コエントラン
MF
16 ラウール・メイレレス
8 ペドロ・メンデス
20 デコ
FW
7 クリスティアーノ・ロナウド(C)
9 リエジソン
10 ダニー
SUB
12 ベト
22 ダニエウ・フェルナンデス
4 ロランド
5 ドゥダ
13 ミゲウ
15 ペペ
21 リカルド・コスタ
14 ミゲウ・ヴェローゾ
19 チアゴ
11 シモン・サブロサ
17 ルーベン・アモリム
18 ウーゴ・アウメイダ
監督
カルロス・ケイロス(ポルトガル国籍)
(4-3-3)
--------リエジソン--------
--ダニー-----------ロナウド--
----------デコ----------
-----P・メンデス--R・メイレレス-----
-------------------
F・コエントラン-R・カルバーリョ-B・アウヴェス-P・フェレイラ-
-------------------
--------エドゥアルド--------
【マッチレポート】
ブラジル、コートジボワール、ポルトガルと
決勝トーナメントでも上位進出が期待できるような3強が集結したグループG。
ブラジルというライバルを考えても、このゲームが天下分け目の一戦になるのは確実。
共に4‐3-3の布陣を敷く中、今後の大会自体も左右しそうなビッグマッチは幕を開けた。
始まってみると、コートジボワールの中盤は
右からエブエ、ヤヤ・トゥーレ、ティオテがほぼフラットに並ぶ形。
ここのバランスが抜群で、ポゼッションではポルトガルが圧倒しながら、
なかなかエリア内へと侵入していけるシーンはない。
8分、世界中が注目したであろうFKをカベに当てたロナウドは、
その代わりとばかりに、11分には得意のフェイントで1人かわすと
中距離から凄まじい弾道のミドルを左ポストにぶつけてみせる。
17分にはコートジボワールの狙いが形に。
クサビをコロ・トゥーレがインターセプトしてそのままオーバーラップ、
そこから3本パスを素早く繋いで、ティオテのシュートはバーを越えるも、
守から攻への切り替えの速さでポルトガルを牽制する。
改めて見ると、ここまでの試合を思い出してみても、この中盤のコンパクトさは驚異的。
そんな中で徐々にコートジボワールがボールアプローチの速さで上回り、
ポルトガルはなかなかボールが繋げなくなっていく。
ここでブレーキになっていたのはダニーとリエジソン。
両者共にハイスピードの展開に付いていけず、ピッチを彷徨う時間が長くなった。
対するコートジボワールで目立っていたのは3トップセンターのジェルヴィーニョ。
ピッチ全体に顔を出して、いいアクセントになっていたが
とりわけ左サイドに流れてからの仕掛けには大きな可能性を感じさせる。
20分以降、両チームに決定的なチャンスが訪れるシーンはなかったが、
やはり中盤での攻防は今までのゲームにはなかった要素。
非常に高い緊張感の中、ある程度守備を意識しながらゲームに入った
コートジボワールの思惑のほうが体現されているような印象で、
スコアレスのままハーフタイムを迎えることになった。
後半はまずブブゼラを味方に付けたいコートジボワールがラッシュ。
明らかに前半よりも前への意識が高くなっているのが見て取れる。
54分にはこの試合初の枠内シュート。右サイドからヤヤ・トゥーレが
ドリブルでズンズンとカットインして、中へ。カルーのシュートはややヒットせず、
チャンスは潰えたものの、1ついい形を創出した。
直後の55分、ケイロスは1枚目のカードとしてダニーの替わりにシモンを選択。
ロナウド、リエジソンの2トップと、SHは右がデコ、左はシモンが担当し、
4-4-2で堅い堅い相手の守備陣形を崩しにかかる。
58分にはチャンスシーン。スローインの流れ、デコがライン際からフワリとクロス、
中でリエジソンが難しいヘデイングを枠に飛ばし、バリーにキャッチされたものの、
ようやく9番のCFが存在感を発揮するシーンが巡ってくる。
さらに62分にはデコがベンチへ戻り、替わってチアゴ投入。
どちらかと言えば守備面でより能力を発揮しそうな人選に、ちょっと疑問符。
そして場内のブブゼラが数倍大きな音を奏でたのは66分。
カルーに替わり、言わずとしれた大エース・ドログバ登場。
彼が入ってくる5分くらい前からは、攻撃に対するギアが両チーム共に
1段上がったと同時に、中盤にもだいぶスペースが空いてきたタイミングがマッチして
ボールが行き来するスピーディーな攻守が展開される。
75分、コロ・トゥーレが倒れる。どうやら両足をつった様子。
いかにこのゲームがタフで繊細かがよくわかる。
80分、再び世界中の視線が集まった7番の、
ゴールまで35m弱のFKは、しかし落ちずにそのままクロスバーの上を通過。
この直後から、再びポルトガルのシステムが4-3-3に立ち戻り、
前線にはロナウド、リエジソン、シモンと豪華な顔ぶれが居並ぶことに。
それでも終盤はまた強固なブロックを全体で築いたコートジボワールの
守備網をかいくぐることはなかなか容易ではない。
その内、ポルトガルにもまったりとした空気が流れ、
お互いにドローもやむなしといった雰囲気の中で迎えていた後半追加タイム、
試合勘のなさからか、ほとんど流れに入ってこれていなかった
手負いの象が、この日初めて覚醒する。
後方からのフィードを受けたドログバは巧みなポストプレーから左のケイタに展開、
ケイタはタイミングを見計らって、縦へ流す。
受けたドログバ、角度のない所からシュートを放つかと思われたが、
中へ折り返してしまい、そのままボールは流れて先制ゴールは奪えない。
最後はパスという選択になったものの、一瞬の凄みは垣間見ることができた。
最終盤はコートジボワールの勢いが勝っていたが、結果はこのままスコアレス。
ゴールこそ生まれなかったとはいえ、特に前半から後半の中ごろまでにかけての
中盤のコンパクトさと、その中での攻防は、まさに世界トップレベル。
やはりそこはエリクソン。ディフェンスの組織はしっかり整えていたことに感嘆する。
非常に面白いスコアレスドローだった。
コートジボワール 0×0 ポルトガル
【得点者】
なし
【警告/退場】
コートジボワール:ゾコラ①(7分)、デメル①(21分)
ポルトガル:ロナウド①(21分)
【交替】
コートジボワール:カルー→ドログバ(66分)
ジェルヴィーニョ→ケイタ(82分)
エブエ→ロマリッチ(88分)
ポルトガル:ダニー→シモン(55分)
デコ→チアゴ(62分)
R・メイレレス→アモリン(85分)
【AD的Man of the Match】
ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)
写真は、天下分け目の一戦ということで「関が原」
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