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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月15日

(11)グループF イタリア×パラグアイ

foot!
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グループF
2010/6/14 20:30 グリーン・ポイント(ケープタウン)
イタリア×パラグアイ

天候:雨 気温:8度 観客:62,869人
主審:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)

【イタリア】
GK
1 ジャンルイジ・ブッフォン
DF
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
5 ファビオ・カンナヴァーロ
4 ジョルジョ・キエッリーニ
3 ドメニコ・クリシート
MF
6 ダニエレ・デ・ロッシ
22 リッカルド・モントリーヴォ
15 クラウディオ・マルキージオ
FW
7 シモーネ・ペペ
11 アルベルト・ジラルディーノ
9 ヴィンチェンツォ・ヤクインタ
SUB
12 フェデリコ・マルケッティ
14 モルガン・デ・サンクティス
2 クリスティアン・マッジョ
13 サルヴァトーレ・ボッケッティ
23 レオナルド・ボヌッチ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ
16 マウロ・カモラネージ
17 アンジェロ・パロンボ
21 アンドレア・ピルロ(負傷)
10 アントニオ・ディ・ナターレ
18 ファビオ・クアリアレッラ
20 ジャンパオロ・パッツィーニ
監督
マルチェロ・リッピ(イタリア国籍)

(4-3-3)
-------ジラルディーノ-------
--ヤクインタ----------ペペ--
-------マルキージオ-------
----モントリーヴォ--デ・ロッシ-----
-------------------
-クリシート-キエッリーニ-カンナヴァーロ-ザンブロッタ-
-------------------
--------ブッフォン--------

【パラグアイ】
GK
1 フスト・ビジャール
DF
6 カルロス・ボネット
14 パウロ・ダ・シルバ
21 アントリン・アルカラス
3 クラウディオ・モレル
MF
13 エンリケ・ベラ
15 ビクトル・カセレス
16 クリスティアン・リベーロス
17 アウレリアーノ・トーレス
FW
19 ルーカス・バリオス
18 ネルソン・バルデス
SUB
12 ディエゴ・バレット
22 アルド・ボバディージャ
2 ダリオ・ベロン
4 デニス・カニサ
5 フリオ・セサル・カセレス
8 エドガル・バレット
11 ホナタン・サンタナ
20 ネストル・オルティゴサ
7 オスカル・カルドーソ
9 ロケ・サンタクルス
10 エドガル・ベニテス
23 ロドルフォ・ガマーラ
監督
ヘラルド・マルティーノ(アルゼンチン国籍)

(4-4-2)
----バルデス---バリオス----
-------------------
--トーレス-----------ベラ--
-----リベーロス--V・カセレス-----
------------------
-モレル-アルカラス-ダ・シルバ-ボネット-
-------------------
-------ビジャール-------

【マッチレポート】
前回王者にも関わらず、ちょっと異常なまでに前評判の低いイタリア。
上手い下手の差はあれど、全員が国歌を熱唱する姿は良くも悪くもアズーリだ。
負けずに国歌を熱唱したパラグアイだったが、前奏が長過ぎた感は否めない。
堅守が持ち味だったはずの両者共に守備に不安を抱えている、
興味深い戦いは今大会初めて降った雨の中のケープタウンにて。
まずボールがしっかり回ったことでペースを握ったのはイタリア。
最大のキーマンであるピルロを負傷で欠き、そこにはモントリーヴォが入るが、
中盤にはその彼も含めて、デ・ロッシ、マルキージオと足元の
正確な技術を有する選手が揃い、ポゼッションではパラグアイを圧倒する。
また、両翼に入った右のペペ、左のヤクインタもよくボールを引き出し、
特にペペは序盤から再三再四チャンスに絡もうと上下動を繰り返す。
22分にはパラグアイのCK崩れから最後尾にいたベラのパスをかっさらった
モントリーヴォが持ち込んでシュートを放つも、力なくGKへ。
ただ、これが前半唯一の枠内シュート。ボールを持つ時間に比例して、
チャンスを創れていたかと言われれば、そうでもない。
そこはやはりパラグアイの組織的な守備力の高さがポイントに。
平均年齢30歳のDFラインはイタリアの3トップをしっかり監視し、
一線を超えて入ってくる相手からはうまく絡め取り、潰し切るだけの力を持つ。
比較的若い選手の多いイタリア攻撃陣はその老獪さの前に、
ボールを持たされているような形になっていた印象を受けた。
するとパラグアイの前半唯一となる枠内シュートは39分。
トーレスの右FK、中央でカンナヴァーロとデ・ロッシの間から
頭を突き出したのはCBのアルカラス。ボールはブッフォンを破る。
ワンチャンスを生かしたパラグアイの1点リードで前半は終了した。

ハーフタイムが明けると、イタリアに激震が走る。
1人目の交替で入ってきたのはGKのマルケッティ。
すなわち退いたのはブッフォン。絶対的な守護神を負傷という
意外な形で早々に欠くことはチームに小さくない影響を及ぼすはず。
しかもリードを許している中だけに、嫌な空気が流れる。
53分、ザンブロッタの右クロスにペペがいわゆるロベッシャータを試みるもヒットせず。
逆に55分はパラグアイ、カセレスのスルーパスから最後はベラが惜しいシュート。
あわや追加点というシーンを創り出し、守備でもしっかりとしたリズムができており、
なかなかイタリアもこじ開けることができずに、焦れる時間が続く。
リッピも59分、マルキージオを諦め、前回優勝を知るカモラネージを投入。
すると63分に、そのカモラネージのパスからヤクインタがCKを獲得する。
キッカーはペペ、飛び出したGKビジャールは触れない。
倒れこみながらゴールに押し込んだのはデ・ロッシ。
前回大会は優勝メンバーに名を連ねたものの、
ヒジ打ちで4試合の出場停止処分を受けるなど、まだ若さが目立った男も、
今や完全にチームの大黒柱に成長し、同点弾まで奪って見せた。
こうなると攻撃に迫力を欠いていたパラグアイが一気に苦境へ陥る。
68分にバルデスを下げて、サンタクルスを投入したが
それでも攻撃に厚みを加えるまでには至らない。
70分はイタリア、ペペのクロスをジラルディーノがエリア内で収めてシュート、
ここはダ・シルバが体でブロックして難を逃れる。
この後、一瞬Foot!Meetingのような光景が映されるが、アレはメキシコ人だろう。
両ベンチ共に最後の1枚にはリーグの得点王を忍ばせる。
リッピの懐刀はセリエA得点王のディ・ナターレ。72分にピッチイン。
マルティーノの切り札はポルトガルリーグ、そしてEL得点王のカルドーソ。76分ピッチイン。
とりわけカルドーソは今大会のブレイク候補として期待していただけに
登場には大いに心をときめかせたが、負傷を抱えているとのことで
今日のところは正直何のインパクトも残せずに終わってしまったのは残念だった。
終盤は攻撃の手を打ち出せないパラグアイをイタリアが攻め立てる展開に。
80分にはペペ、83分にはモントリーヴォと枠内にミドルを飛ばし、
ビジャールに冷や汗をかかせる。さらにFK、CKも連続で獲得すると、
ゴール前にペペがいいボールを送り、パラグアイが懸命に凌ぐ。
結局何とかパラグアイが守りきった格好で、ドロー決着。
初戦としては、ゲーム内容を鑑みても双方納得の勝ち点1だったのではないか。

イタリア 1×1 パラグアイ
【得点者】
イタリア:デ・ロッシ①(63分)
パラグアイ:アルカラス①(39分)
【警告/退場】
イタリア:カモラネージ①(70分)
パラグアイ:V・カセレス①(62分)
【交替】
イタリア:ブッフォン→マルケッティ(46分)
      マルキージオ→カモラネージ(59分)
      ジラルディーノ→ディ・ナターレ(72分)
パラグアイ:トーレス→サンタナ(60分)
       バルデス→サンタクルス(68分)
       バリオス→カルドーソ(76分)
【AD的Man of the Match】
アントリン・アルカラス(パラグアイ)

写真は、イタリア南部・カプリ島の有名スポット「青の洞窟」
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AD土屋

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