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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループE
2010/6/14 16:00 フリーステート(ブルームフォンテーン)
日本×カメルーン
天候:晴れ 気温:13度 観客:30,620人
主審:オレガリオ・ベンケレンサ(ポルトガル)
【日本】
GK
21 川島永嗣
DF
3 駒野友一
22 中澤佑二
4 田中マルクス闘莉王
5 長友佑都
MF
2 阿部勇樹
17 長谷部誠(C)
7 遠藤保仁
FW
8 松井大輔
18 本田圭佑
16 大久保嘉人
SUB
1 楢崎正剛
23 川口能活
6 内田篤人
13 岩政大樹
15 今野泰幸
10 中村俊輔
14 中村憲剛
20 稲本潤一
9 岡崎慎二
11 玉田圭司
12 矢野貴章
19 森本貴幸
監督
岡田武史(日本国籍)
(4-3-3)
---------本田---------
--大久保----------松井--
------------------
----遠藤-------長谷部----
---------阿部---------
--長友--闘莉王---中澤--駒野-
-------------------
---------川島---------
【カメルーン】
GK
16 スレイマヌ・ハミドゥ
DF
19 ステファン・エムビア
3 ニコラ・ヌクル
5 セバスティアン・バソング
2 ブノワ・アス・エコト
MF
21 ジョエル・マティプ
11 ジャン・マクーン
18 エヨング・エノー
FW
9 サミュエル・エトー
13 マキシム・チュポ・モティング
15 ピエール・ウェボ
SUB
1 イドリス・カメニ
22 ギー・エンディ
4 リゴベル・ソング
8 ジェレミ・ヌジタップ
12 ガエタン・ボング
14 オーレリアン・シェジュ
6 アレクサンドル・ソング
7 ランドリー・エンギュエモ
20 ジョルジュ・マンジェク
10 アシル・エマナ
17 モハマドゥ・イドリス
23 ヴァンサン・アブバカル
監督
ポール・ル・グエン(フランス国籍)
(4-3-3)
--------モティング--------
---ウェボ---------エトー---
-------------------
------エノー---マクーン------
--------マティプ--------
-アス・エコト-バソング-ヌクル-エムビア-
-------------------
--------ハミドゥ--------
【マッチレポート】
大会4日目にして、ようやく迎えた日本の初戦。
相手はもはや日本中での知名度が飛躍的に上がったであろうカメルーン。
某国営放送のスタジオにもW杯戦士が集結し、否が応でもテンションが上がる。
君が代を聞く日本の選手たちは全員が肩を組んで一体感を強調した。
ゲームは立ち上がりから、両チーム共に相当慎重な立ち上がり。
どちらも4-3-3を敷く中で、アンカーの前にいる中盤の2枚も
SBも重心を後ろに置いて、あまり攻撃には出て行かない。
11分、アス・エコトの左FKに飛び出した川島が触れず、長谷部が何とかクリア。
ファーストプレーに近いタイミングでのミスに一抹の不安を覚える。
カメルーンは3トップのエトー、モティング、ウェボにほとんど連携が見られず、
中盤の前に入ったマクーン、エノーも日本に脅威を与えるまでには至らない。
脅威という面では日本の3トッププラス中盤の2枚もカメルーンを
苦しめるようなシーンは少なかったが、松井と大久保は縦への意欲が十分に見られる。
特に右サイドに入った松井はアス・エコトとのマッチアップにも自信が窺え、
カメルーン1つの持ち味でもある左サイドの抑止力にもなっていたように感じた。
31分、再びアス・エコトのFK、キャッチに行った川島はまたもボールをこぼす。
この2回の危ない場面はボールなのか、高地なのか、はたまた緊張か。
33分、松井が右足でクロス、左へ流れて大久保がクロスも中とは合わず。
34分にも松井が右足でアーリークロスもDFがクリア。
松井はここまで右足でアーリー気味のクロスが目立ったが、これが後の布石になる。
ピッチを啄ばむ鳥を挟んで、38分にはカメルーン初の枠内シュート。
アス・エコトのスローインをモティングが落として、最後はエノー。
川島の正面を突くも、シュート自体の強烈さにパワーを感じる。
そのキャッチした川島からのフィード、本田がうまく収めた所が基点になり、
遠藤が速い球足で右へ展開すると、受けたのは松井。
右足でのキックフェイントに対面のアス・エコトも、
中央で構えた4人のDFも一瞬動きを止めて、ボールに意識が移る。
切り返してファーサイドに送ったボールは、
その4人を越えて膨らんでいた本田の足元へ。
止める、弾む、止まる、そして左足はボールをゴールに届ける。
39分、決めたのは本田。アシストは松井。今や数少なくなった欧州のエッセンスが
日本に貴重な先制ゴールをもたらし、前半は日本リードで終了した。
顔を痛がる大久保に松井が話しかけるシーンが印象的なハーフタイム。
そういえば、去年パリにヴォルフスブルクがUEFAカップで遠征してきた際、
松井は大久保にパリまで会いに行ったって話してたなあ。
後半開始早々、まさに“眠れる獅子”が一瞬で牙を剥いた。
49分、右サイドでボールを持ったエトーが豹変。
大久保と阿部を一瞬でぶっちぎると中へ、モティングのシュートはわずかに
ゴール左へ消えたが、やはりエトーはエトー。当たり前だが怖過ぎる。
時間が進むにつれて、ボールキープは当然というべきかカメルーンが長くなる。
ただ、目指してきたスタイルへのこだわりを捨てた日本にとっては
キープされることに対する抵抗は感じられていないようにも見えた。
ただ63分、アス・エコトのCKはまた飛び出した川島が触れない。
アス・エコトのキックに秘密があるのか、どうしてもそれが引っかかる。
この直後、ル・グエンが動く。アンカーのマティプを下げてエマナを投入。
まだ昇格争いを繰り広げているベティスから南アフリカに飛んでるんだから、
個人的には頑張ってほしいが、やっぱり頑張ってほしくない。
これで、カメルーンは4-2-1-3のような布陣にシフト。
中盤はマティプの前にいた2人がそのまま下がり、その前にエマナが入る。
さて、65分過ぎからかなりボールアプローチにも遅れが見え始めた
チームに岡田監督も一手。松井に替えて岡崎を投入。
大久保を右に移し、岡崎は左に入って守備面の強化を図る。
当然1点を追いかけるカメルーンは前掛かりに、
1点を守りたい日本はラインが下がるのは致し方ない部分もあるが、
前半は想像以上にポストプレーもしっかりこなしていた本田も
時間を創れなくなって来たこともあり、日本はとにかく我慢の時間が続く。
その中でも代表では不遇を強いられ続けて来た阿部が
必死にバランスを保ちながら相手の攻撃の芽を潰す姿が印象に残る。
75分にはル・グエンの2枚替え。入ったのはイドリスとジェレミ。
すなわち高さとクロスの部分に対する増強ということだろう。
78分、闘莉王のクリアを体でブロックしたイドリスが独走も、
大きくなったドリブルに中澤が食い付き、オフェンスファウルをもらう。
残り10分は完全にパワープレーに打って出たカメルーン。
81分、岡田監督2枚目のカードは大久保に替えて矢野。
矢野にしてみれば本大会の、しかも大事な初戦で、選出された理由を
いきなり守備面で発揮する機会に恵まれる格好になった。
82分、長谷部の強烈なシュートがハミドゥを襲う。
こぼれ球を岡崎が左ポストに当てるが、これはオフサイド。
そして反町監督のみならず日本中が悲鳴に包まれたであろう86分、
続くパワープレーの流れから、こぼれ球をミドルレンジから打ち抜いたのは
マルセイユのリーグ優勝に大きく貢献したエムビア。
糸を引くとはまさにこのこと、という爆発的なシュートは、
しかしクロスバーが川島の背後に立ちはだかる。
こぼれ、エマナのシュートは川島がしっかりキャッチ。
日本の守護神は八咫烏、川島、そしてクロスバーも今日は加えよう。
93分、ジェレミのクロス、ウェボのシュート、絶体絶命のシーンは川島がビッグセーブ。
結果的にはその前のエトーのプレーがオフェンスファウルになったので
記録には残らないが、むしろ記録上ではという表現が結果論。
不安なプレーを見せていた川島が、最後に魅せた渾身のセーブ。
大舞台での勝負強さと運の強さをこのGKは持っていた。
94分3秒、ブルームフォンテーンに鳴り響くホイッスル。
勝ったのは日本。1998年フランス、2006年ドイツ、
特にドイツでの、今でも悔しさに打ち震えるようなオーストラリア戦を糧に、
7試合目にして始めて、自国開催以外での勝ち点3を手に入れた。
日本 1×0 カメルーン
【得点者】
日本:本田①(39分)
【警告/退場】
日本:阿部①(90+1分)
カメルーン:ヌクル①(72分)
【交替】
日本:松井→岡崎(68分)
大久保→矢野(81分)
長谷部→稲本(88分)
カメルーン:マティプ→エマナ(63分)
チュポ・モティング→イドリス(75分)
マクーン→ジェレミ(75分)
【AD的Man of the Match】
松井大輔(日本)
写真は、まさか1年後にこんな形で対戦するとは夢にも思わなかった
ル・グエンさんのインタビューを敢行した「パリ」
AD土屋
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