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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年10月26日

J1第30節 川崎×広島@等々力

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2006年、2008年のリーグ戦。2007年ナビスコカップ。再昇格してからの4シーズンで3度“準優勝”に泣いている川崎。一足先に決勝進出を決めていたナビスコに加えて、リーグ戦でも前節とうとう今シーズン初の首位浮上。悲願の初タイトルへ。今日の相手は広島です。3連勝中の勢いそのままに、序盤から全開の川崎。7分、森のクロスバーを直撃する左足シュートが号砲。15分には中村の完璧なサイドチェンジをレナチーニョがマイナスに折り返すと、ジュニーニョ。フリーで放ったシュートは枠を捉えられませんでしたが、推進力は抜群。すると18分、森のスルーパスに満点のラインブレイクで抜け出したジュニーニョが、落ち着いて左スミへ。押し込んでいた川崎が先手を取りました。いつものパスワークに冴えが見られないのは広島。「少し恐がってゲームに入ったかもしれない」とはペトロヴィッチ監督。柏木、高萩の2シャドーにも川崎は「広島の攻撃はしっかりわかってた」(川崎・関塚隆監督)とドイスボランチとSBでしっかりケア。チャンスを創らせません。さらに広島に不運。25分、既にイエローカードを貰っていた森脇が田坂を体で潰して、2枚目を提示され退場。一層、厳しい状況に追い込まれたはず、でした。しかし、逆に10人になってからは広島が攻勢に。数的不利の中、「守備をしているだけでは勝てない」とペトロヴィッチ監督が選択したのは3-4-1-1。森崎和を最終ラインの右に落として、ドイスボランチは青山と柏木。1トップ下に高萩という布陣で、変わらぬコンビネーションを披露。「柏木、青山、高萩の3人がポジションを崩して、ドイスボランチの田坂と横山で3対2になり、中盤が浮いた」とは関塚監督。全体の人数は多いにも関わらず、中盤センターでは数的不利になる、噛み合わせの妙。中村を中央に入れて対応しますが、流れは変わらず。リードは川崎も、広島ペースで前半は終了しました。後半もある程度3バック+WBは守備に重点を置く相手を川崎は切り崩せず。広島も攻撃面では体に染み込んでいるかのような、パス、サポートというスタイルを貫きます。ところが、試合が壊れたのもスタイル故のミスから。61分、GKの中林の繋ぎを田坂がかっさらってチョン・テセへ。躊躇ないフィニッシュ。「モダンなサッカーはGKも繋ぎに参加できるサッカー」(ペトロヴィッチ監督)というスタイルが、結果的には裏目に。そして事実上、この2点目でゲームの趨勢は決まってしまいました。ここからは川崎のゴールショー。70分、田坂のミドルはDFに当たり、コースも変わって3点目。74分、中村のフィードからレナチーニョが抜け出し4点目。85分、井川とのワンツーから右サイドを突破した登里が中へ送り、中村が左スミに5点目。86分、中村のスルーパスにジュニーニョが反応、飛び出したGKと交錯したこぼれを「思い切って打った」登里のJリーグ初ゴール。「夢みたい」と振り返った18歳ルーキーの一発で6点目。最後は91分、中村のパスから今度はジュニーニョが自ら沈めて7点目。7-0、退場者が出たとはいえ、あまりに予想外のスコアで、上位対決は川崎が勝利。今後に向けて得失点差でも大きなアドバンテージを得ることに成功しました。広島は後半6失点。1点ビハインドで1人減ってからもむしろ攻める時間を作りましたが、最後は自滅する格好に。指揮官は「痛い敗戦だった」としながら「7-0で負けたことがダメなんだと選手が認識してくれれば、それは結果としてよかったかもしれない」と語りました。勝った川崎は首位キープ。数的優位を得てから少しバタバタしたものの、「後半しっかりやれた所に成長を感じた」と関塚監督。次のゲームはいよいよナビスコ決勝。悲願のタイトル獲得へ、いいイメージで臨める大勝になったでしょうか。    AD土屋




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