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サッカー&フットサル コラム 2026年10月2日

問答無用!オレたちがトーキョー!絶対に負けたくないプレミア版東京ダービー第6章! FC東京U-18×東京ヴェルディユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第16節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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FC東京U-18・石村琢人

首都に居を構えたJクラブのアカデミー同士が激突する、プレミア版東京ダービー。注目の一戦は10月4日の16時に、東京ガス武蔵野苑多目的グランドでキックオフを迎える。

9勝2分け4敗。33得点18失点、勝点29の2位。FC東京U-18は堂々の首位争いを繰り広げている。前半戦の11試合を終えた段階で、首位と2ポイント差の3位に付けるなど好調をキープしていたチームは、中断が明けた後半戦最初の2試合は白星を得られなかったものの、第14節では帝京長岡高校に2-0で競り勝ち、リーグ4戦ぶりの勝利を引き寄せる。

アウェイに乗り込んだ前節のベガルタ仙台ユース戦は、前半から押し気味に試合を進める中で、42分には決定的なピンチが訪れるも、この日がプレミアデビュー戦となった1年生GKの栗田蓮がビッグセーブで阻むと、83分に自らが奪ったPKを友松祐貴がきっちり沈めて、1-0で何とか勝ち切り、連勝の勢いを持ってダービーに挑むことになる。

5勝4分け6敗。29得点34失点、勝点19の8位。東京ヴェルディユースは残留に向けて、勝点を着実に積み上げたい時間が続いている。第2節から第5節までは4戦無敗。前年王者の鹿島アントラーズユースをアウェイで撃破するなど、上々の序盤戦を過ごしたが、その第5節以降は複数失点が止まらず、やや大味な展開になってしまう試合も少なくない。

ホームで鹿島ユースを迎え撃った前節は、43分に千葉大輔が、51分には直接FKから草間信がゴールを挙げて2点を先行するも、64分に退場者を出してしまうと、数的不利の中で[5-3-1]気味に守備を固めたが、終了間際の89分に同点弾を叩き込まれ、痛恨のドロー決着。勝点2を逃したショックから立ち上がり、絶対に負けたくないダービーに向かう。

今季のFC東京U-18の中盤を支えてきたのが、14番を背負う中島大芽であることに異論はない。相方の冨田真隆と組むドイスボランチは、試合を追うごとに連携も深化。また、第14節の帝京長岡戦では右サイドバックでもプレーしており、「攻撃で調子が悪い日も、まずは守備から入って、攻撃につなげていくことは意識しています」と話す言葉からは、守備に対する確かな自信が窺える。

昨シーズンはBチームが戦うT1(東京都1部)リーグでもなかなか出場機会を得られなかったが、継続的にプレミアでプレーしてきたことで「常にハイレベルな相手とできるので、自分自身の成長を感じられますし、『もっと上手くなってやろう』とか、『もっと強くなってやろう』と常に思うようになりました」とのこと。あとはまだ生まれていないプレミア初ゴールを目指し、ダービーでの躍動を期す。

ここまで全試合でスタメンに指名されている2年生センターバックの石村琢人も、今シーズンで眩い飛躍を遂げた1人だと言っていいだろう。本人も「攻撃はあまり得意ではないので、守備では何があっても守り切ることは意識していて、自分の力でゴールを守れるところを武器にしていきたいです」と言い切るように、堅実なプレーを高水準で発揮し続け、FC東京U-18の守備陣に安定感をもたらしてきた。

『U-21 Jリーグ』のU-21川崎フロンターレ戦では、アカデミーの先輩に当たる大森理生と並んで、左サイドバックで45分間プレーすると、プレミアでも前節の仙台ユース戦では左サイドバック起用に応え、完封勝利にしっかり貢献。「どこのポジションでも、どんなチームにいても、チームを勝たせられる選手」という理想像を掲げる背番号41には、今回のダービーでも大いに注目してほしい。

2026年の東京Vユースの10番を託されている広瀬怜音も、そのプレーが見る者の心を躍らせるような選手だ。今季の序盤はボランチ起用が続いたものの、第4節以降はシャドーへとポジションを移し、ここまでチーム2位の4得点を記録。とりわけ鹿島ユースを沈めたアウェイゲームでは2得点をマークし、勝利の主役をさらってみせる。

昨季の10番であり、現在はトップチームでプレーする仲山獅恩は、意識せざるを得ない存在だが、「10番を最初にもらった時は気が重かったんですけど、自分にできることをやることだけを意識して、チームの勝利に貢献していけたらと思っています」ときっぱり。仲山とは違う空気の“ヴェルディの10番感”を纏う広瀬の奮闘は、ダービー勝利を手繰り寄せるために必要不可欠だ。

シーズン開幕時から進化を続けているカマラ・シェック・セザールの存在感は、東京Vユースの中でも日に日に高まっている。ここまでは出場停止を除く14試合にスタメンで登場し、3バックの右センターバックとして、187cmのサイズを生かした空中戦でも、フィジカルバトルに持ち込む地上戦でも、守備者としての強さを打ち出してきた。

中学時代は昌平高校の下部組織に当たるFC LAVIDAでプレーしていたが、「自分は技術的にも足りていなかったので、そういうところにフォーカスしてやっているヴェルディに入ったらいいんじゃないかとコーチが勧めてくれて」、ヴェルディのアカデミーに身を投じた経緯も。既にトップチーム昇格も内定している成長著しい才能が、どれだけ守備で違いを見せられるかが、そのままダービーの勝敗に直結することは間違いない。

前回対戦となる第6節では、樋口佳が衝撃のハットトリックを達成し、FC東京U-18が4-2で勝利を掴み取り、“こどもの日”のAGFフィールドで凱歌をあげた。なお、この両チームがプレミアに同居していたシーズンは意外に少なく、2011年、2025年、2026年の3シーズンのみ。ここまでの通算成績も2勝1分け2敗とまったくのイーブンとなっている。どちらも絶対に負けたくない、プレミア版の東京ダービー第6章は激闘必至。お互いの意地の張り合いが、とにかく今から楽しみでならない。

東京ヴェルディユース カマラ・シェック・セザール

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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