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今度こそ決着をつけろ!因縁の指揮官が対峙する開幕戦inメルカリスタジアム!鹿島アントラーズユース×柏レイソルマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第1節】
土屋雅史コラム by 土屋 雅史鹿島アントラーズユース・倉橋幸暉
昨季は圧倒的な強さでEASTの頂点に立ち、勢いそのままにファイナルでもヴィッセル神戸U-18をPK戦の末に撃破。10年ぶりのプレミア制覇と高校年代三冠を達成した鹿島アントラーズユース。今季もその戴冠の味を知る主力の多くが残っており、優勝候補の筆頭だと言っていいだろう。
とはいえ、就任2年目となる中野洋司監督は、改めて2026年の戦いに向けて「プレミアのレベルでは当然簡単に勝てる試合は1試合もないですし、上から入ってしまうと足元をすくわれると思うので、試合の臨み方はしっかりアプローチしていきたいです」ときっぱり。チームの慢心の類は微塵も見られない。
一方、9位に終わった昨シーズンからの巻き返しを図る柏レイソルU-18は、プレミア最年少監督となる36歳の志田達郎監督が今季から就任。アカデミーのあらゆるカテゴリーの指導を歴任してきた情熱の新指揮官は、早くもグループにポジティブな風を吹き込んでいる。
2026年のチームに対して志田監督は、「サッカーも普段のキャラクターも個性的な子が多いので、それをみんなで良いサイクルで回していければ、凄く大きな力になるような集団だなと感じています」と言及。個々の顔ぶれを見回しても、太陽王子がEASTの台風の目になる可能性は決して低くない。
今季の鹿島ユースで、平島大悟とともにダブルキャプテンの一角を任されている大貫琉偉には、やはりこのオープニングマッチでも注目せざるを得ない。プレシーズンに選出されたJリーグ選抜でも、U-18日本代表でも、抜群の存在感を披露。キャプテンという役割にも「プレッシャーというよりは、やってやるという気持ちの方が強いです」と臨む姿勢が頼もしい。
開幕戦に向けても自然体を貫きながら、主力としての自覚が言葉に滲む。「プレミアに初めて出る人も多いと思うので、『みんなもできるよ』ということをうまく伝えながら、サッカーを楽しんで、勝つことにこだわって、プレーで引っ張っていきたいと思います」。中盤に太い幹を通す背番号6の躍動から、目が離せない。
【高円宮杯U-18プレミアリーグ】
土屋雅史の深掘りレポート2026 第1節
背番号4を昨季のキャプテン・大川佑梧から引き継いだ倉橋幸暉も、今シーズンのブレイク候補だ。「佑梧くんと晏翔仁とポジション争いができるということは、日本の中でもなかなかない環境だと思う」と本人も話すように、大川と元砂晏翔仁ウデンバという世代最高レベルの2人とポジション争いを繰り広げた時間は、自身の中に貴重な経験値として刻まれている。
トップ昇格を果たしている元砂のユース合流が不透明なだけに、求められるのはディフェンスリーダーとしての飛躍。「この4番という番号を背負うからには佑梧くんを超えないとダメだと思いますし、今年はもう超える気持ちで頑張っていきたいと思います」。U-17ワールドカップも見据えるアントラーズのセンターバックが、勝負の1年へ堂々と飛び込む。
アウェイに乗り込む柏U-18でフィーチャーしたいのは、こちらも2025年のキャプテン・上原伶央から背番号4を受け継いでいる丸山寿貴斗だ。Bチームスタートだった昨シーズンは、結果的にプレミアでも20試合に出場し、「いろいろなフォワードとやってきましたけど、あまり負けることもなかったですし、そこでしっかり潰せてきたことは良い経験になっています」と確かな自信を得ることに成功した。
最終ラインからチーム全体に波及させられる声も、189センチの長身でゴール前に立ちはだかる空中戦も、大きな武器。「今年はプレミアで一番目立つセンターバックというところも目指していますし、レイソルを勝たせるセンターバックになれるように、ゼロに抑えて試合を終えるというところには強い意識を持っています」。今季の活躍次第で、プレミア屈指の守備者へ駆け上がるだけのポテンシャルは十分に秘めている。
新シーズンに並々ならぬ意欲を携えているのは、柏U-18の10番を背負う加茂結斗だ。プレミアデビューしたのは中学3年時。常に周囲からの期待を集めてきた才能も、アカデミーラストイヤーを迎え、「課題のない選手、欠点のない選手に近づくためにも、弱点をなくしていきたい」とかねてから自身の課題として挙げてきた守備意識も、着実に高まっている。
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配信日時 : 2026年4月5日(日)午前10:50 ~
いきなり昨年王者と激突するオープニングマッチに対しては、“親友でありライバル”への想いをはっきりと口にする。「ここを勝ったら凄く波に乗れると思いますし、ワクワクしかないです。吉田湊海とやり合って、自分が点を獲って、しっかり勝ちたいです」。太陽王子の絶対的エースが奪うゴールが、アウェイ勝利の必須条件であることは間違いない。
タイトルに『因縁の指揮官』というフレーズを盛り込んだのには、理由がある。実は鹿島ユースの中野監督と柏U-18の志田監督は、指導者のJFA公認A級ライセンスの受講同期という間柄。普段から親交も深く、今回の対戦を心待ちにしているという。
「志田監督は指導者ライセンスの同期で、昔から仲が良いので、今回の試合は楽しみですし、縁がありますよね。レイソルとウチは昔から結構バチバチやっているので、そういう意味でも負けたくない気持ちはあります」(中野監督)
「もちろん勝ち負けは90分後に出ますけど、中野監督との対戦にはそれ以上のものがある気がするので、凄く楽しみです。寛容なイメージのある方ですけど、『ダメなものは絶対ダメ』というラインがあって、そういう監督の元の選手はのびのびやれますし、何かを恐れてプレーするということも絶対にないと思うので、凄く怖い存在の監督ですよね」(志田監督)
加えて、両チームのプレミアにおける対戦成績は6勝4分け6敗とまったくのイーブン。今回の試合で勝った方が、1勝分だけ勝ち越すことになる。2026年シーズンのプレミアリーグの幕開けを告げる、メルカリスタジアムでのビッグマッチが、今からとにかく楽しみだ。
柏レイソルU-18・加茂結斗
文:土屋雅史
土屋 雅史
1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。
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