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【ハイライト動画あり】歴史に名を残す若きサムライたちの躍動!PK戦にもつれる大熱戦を制して14年ぶりW杯ベスト8進出|FIFA U-17ワールドカップカタール2025 レビュー
サッカーニュース by J SPORTS 編集部
日本代表が、14年ぶりとなるU-17W杯ベスト8の扉をこじ開けた。
今大会初のアジア勢対決となった北朝鮮戦は、互いに一歩も譲らず、PK戦までもつれ込む手に汗握る大熱戦に。最後まで張り詰めた空気が漂う接戦を制し、勝利を掴み取った。
ファンからは、「よく勝った」「おめでとう!」と、激闘を制した若きサムライたちへ称賛の嵐が巻き起こっている。
FIFA U-17 ワールドカップ カタール 2025 ラウンド16(11月18日)
【ハイライト動画】北朝鮮 vs. 日本
■負けられないアジア勢対決
システムは3-4-2-1を引き続き採用。GKは主将の村松秀司(ロサンゼルスFC)。3バックは右からDF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島アントラーズユース)、DF藤田明日翔(川崎フロンターレU-18)、DFメンディー・サイモン友(流通経済大柏高)。ボランチはMF川本大善(柏レイソルU-18)とMF和田武士(浦和レッドダイヤモンズユース)のコンビ。ウイングバックは右にDF竹野楓太(神村学園高)、左にMF瀬口大翔(ヴィッセル神戸U-18)が入った。攻撃陣は1トップのFWマギージェラニー蓮(FC琉球U-18)を、MF小林志紋(サンフレッチェ広島F.Cユース)とFW吉田湊海(鹿島アントラーズユース)が2シャドーで支える形となった。
日本はMF長南開史(柏レイソル)とMF姫野誠(ジェフユナイテッド市原・千葉)を出場停止で欠いてこの一戦に臨む。一方の北朝鮮代表は、ラウンド32からスタメンの変更はなく、現時点でのベストメンバーで試合に挑んだ。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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配信期間 : 2025年11月21日午後10:15 ~
■開始早々の先制弾
前半4分、立ち上がり早々からゲームが動く。左サイドでMF瀬口がボールを持つと、ファーサイドへ高精度のクロスを送るとフリーで待っていたFWマギーがGKの位置を冷静に確認。相手の頭上を越す柔らかいヘディングシュートでネットを揺らし、貴重な先制点を決めた。
このゴールに対し、試合の解説を務めた名良橋晃氏は「ヘディングで叩きつけたくなる場面なんですけど、相手のGKをよく見ていましたね」と、落ち着いてシュートを決めたFWマギーを絶賛した。
しかしその後は、北朝鮮のフィジカルや圧力を前に攻め込まれる場面が増える展開に。
北朝鮮は前半27分、テンポの良いパスワークで中央を突破すると、一気にゴール前へ。エリア内でボールを受けたFWキム・ユジンに対し、DF元砂が後ろからファウルをしたとしてPKの判定を受け、日本は同点に追いつかれるピンチを迎える。
しかしこのPKを、GK村松がシュートコースを読み切り見事なビッグセーブ。頼れるキャプテンが日本代表の大ピンチを救った。
そして日本1点リードで迎えた前半37分。MF小林の絶妙なスルーパスにFWマギーが抜け出し、またも相手の頭上を狙うシュートでネットを揺らすが、これはオフサイドの判定で追加点とはならない。
その後も依然として北朝鮮ペースで試合は進む。
前半39分のFWキム・ユジンのボレーシュートはGK村松がセーブ。さらに前半45分にはショートカウンターからMFリ・ヒョクガンに決定機が訪れるが、DFメンディーが体を寄せて、シュートを枠外に追いやった。
日本は北朝鮮に押し込まれる苦しい展開となったが、執念のディフェンスで追加点は許さない。1点リードを保ったまま前半をなんとか終了した。
■ベスト8をかけた勝負の後半戦
そしてベスト8の座をかけた勝負は後半戦に。
なんとか流れを引き戻したい日本は、後半10分にMF川本に代えてMF野口蓮斗(サンフレッチェ広島F.Cユース)、MF小林に代えてFW浅田大翔(横浜F・マリノス)を投入する。
しかし、後半14分に日本は自陣でボールを奪われ、大ピンチに。FWリ・カンリムに決定的なシュートを打たれるが、ここも日本のキャプテンGK村松が好セーブでチームを救った。
後半22分、MFリ・ヒョクガンがゴール前でボールを受けると、パス交換でペナルティエリア内の中央に侵入。そのまま味方からの折り返しをダイレクトでシュートをゴールに流し込んだ。北朝鮮ペースが続く中で日本代表の選手たちは必死に守り続けたが、痛恨の同点弾を許してしまった。
日本も負けじと後半36分、FW浅田が相手陣地で体を張ったポストプレーで起点になり、MF平島とのパス交換で裏に抜け出しシュートチャンスを迎えるが、このシュートは枠に飛ばず。
そして同点のまま90分が終了。シュート数は北朝鮮の13本に対し、日本は6本。攻め込まれる場面が多い苦しい展開だったが、最後の局面で体を張り続け、1-1でタイムアップを迎えた。
今大会のレギュレーションにより延長戦は行われず、勝負の行方は運命のPK戦に委ねられることに。
■己を信じたPK戦
「自分たちの強みを出してこっちの土俵に持ち込みつつ、もし相手の土俵に引きづりこまれても、そこで勝つ。PK戦も含めてそれぐらいの覚悟で結果を残してほしいなと思います」
前日インタビューで廣山監督が語ったこの言葉は、まさにこの死闘を予見していたかのようだった。指揮官が求めた覚悟が試される、運命のPK戦。コイントスの結果、北朝鮮が先攻、日本が後攻となった。
1人目は双方が成功。試合が動いたのは北朝鮮の2人目だ。DFハン・イルボクが放ったシュートは、ゴールの左上へと外れる。試合中に一度PKを止めているGK村松の存在感が、相手キッカーに目に見えないプレッシャーを与えていたのかもしれない。
その後はお互い全員が成功し、迎えた日本の5人目。「決めたら勝ち」という極限の場面で、キッカーはFW浅田。放ったシュートは相手GKに触られながらも、執念でネットを揺らし、厳しい土俵で勝ち切った日本が、準々決勝への切符を掴み取った。
■歴史に刻まれる1勝
この勝利により、U-17日本代表はW杯史上最高成績に並ぶベスト8進出を達成。日本サッカーの歴史に刻まれる、大きな1勝となった。
そんな日本代表が準々決勝で対戦する相手は、オーストリア代表。ここまでオーストリアは、グループステージも含めて全勝で駒を進めてきている好調のチーム。特に今回のラウンド16では、強豪イングランド代表相手に4-0と快勝を収めるなど、全く侮れない強豪チームだ。
オーストリア戦は、11月21日(金)午後9時30分キックオフ。世界の舞台で躍進を続ける、若きサムライたちの挑戦から目が離せない。
J SPORTS編集部
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