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サッカー フットサル コラム 2025年5月6日

日本代表が快勝でGL2位突破!8日夜に準々決勝で強豪ポルトガルと激突|FIFA ビーチサッカー ワールドカップ セーシェル2025

サッカーニュース by J SPORTS 編集部
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セーシェル戦で4ゴールを決め、勝利に貢献した赤熊

アフリカ大陸の東岸から遠く離れたインド洋に浮かぶ島嶼国・セーシェル共和国で開催されているFIFAビーチサッカーワールドカップで日本が誇る「フィジカル・モンスター」が本領を発揮し、田畑輝樹監督率いる日本代表の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。

現地5日午後7時にキックオフされたグループリーグ(GL)の最終第3戦の対戦相手は、世界ランキングが出場国の中で最も低い80位のホスト国セーシェル。同8位の日本と較べると攻守ともに実力差は小さくない。


しかし、セーシェルは第1戦・同6位のベラルーシ戦(3-6)、第2戦の同29位・グアテマラ戦(3-4)と2連敗したとはいえ、その戦いぶりは3500席のスタンドを埋め尽くした地元サポーターの熱烈応援もあり、攻守ともに試合内容は世界ランクほどの差はなかった。

「延長・PK戦にもつれても勝利すればグループA突破」の田畑ジャパンに慢心は微塵もなかった。

完敗に終わったベラルーシ戦の後、ミーティングで「初戦も2戦目も良い流れの中でも(チャンスの回数ほど)点が取れていなかった。どうすればゴールネットを揺らすことができるか、選手全員が責任を持って『自分たちの持ち味を発揮しよう』と確認し合った」(DF茂怜羅オズ)ことで選手たちの闘争心に火が付いた。

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フィジカル・モンスター赤熊のゴールラッシュ

FW大場崇晃が、左サイドライン中央から右後方のGK古里健にボールをキックイン。古里がそのままピッチ中央にスルスルっと移動して、タイミングを見計らって縦パスを送ると相手DFのマークが遅れ、FW大場が得意とするオーバーヘッドシュートがズバッと決まった。

同11分、一瞬の隙を突かれて16歳DFビビに同点弾を決められ、スタジアム中が大歓声に包まれたが、ここから身長186cm・体重90kgの「フィジカル・モンスター」のゴールラッシュ劇が幕を開ける。

第1P残り2秒だった。エースストライカーのFW赤熊卓弥が、GK古里からのボールを下がりながら胸トラップで浮かせ、やや態勢を崩しながらもオーバーヘッドシュートに持ち込み、そのまま右足でジャストミート。強烈弾がゴールネットを揺らした。

第2P開始直後、日本の3点目は見事な連係プレーから生まれた。

右タッチラインからDFオズがキックイン。ボールを受けたFW大場崇晃がオーバーヘッドシュートに持ち込むだろう――という場面だったが、胸でトラップしたボールを右足でバックパス。虚を突かれたセーシェル選手の足が止まり、FW大場の背後でフリーで待ち構えていたFW赤熊の見事なオーバーヘッドシュートが決まった。

4分に16歳DFビビにヘディングシュートで自身2点目を決められたが、田畑ジャパンに浮足立ったようなムードは皆無だった。

その1分後、相手ファウルでPKを獲得したFW赤熊が、渾身の強烈弾を蹴り込むと相手GKの右手を弾き飛ばし、ゴールネットに突き刺さる。

ベラルーシに負けて気持ちがブルーになりかけた……

エースストライカーの3得点・ハットトリックでチーム全体の勢いがさらに増していった。


MF江黒力、DF松本憲の初出場組が嬉しいワールドカップ初ゴールを決めれば、田畑ジャパンの頼れるキャプテン・DF坪谷亮太、身長188cmFW鈴木将人もゴールを奪い、第2P終了時点で日本が8-2と大量リード。田畑ジャパンは無理をせずとも、第3Pは「流して」時間を稼いでも良かったが、攻撃の手を緩めることはなかった。

2分、DFオズの強烈FKをGKが弾き、すかさずボールを奪ったMF大場が、軽やかな身のこなしでGKを交わしてゴール。試合残り2分10秒。この試合の主役が有終の美を飾った。

GK古里がピッチ中央までリフティングでボールを運び、左前方のFW赤熊にパス。胸トラップで浮かしたボールをオーバーヘッドシュート。GKは正面に飛んできたボールに反応できず、フィジカル・モンスターの自身4点目が、田畑ジャパンの快勝劇を締めくくった。 

試合後、FW赤熊は「前回(UAE)大会で負けたベラルーシに今大会でも負けてしまい、気持ちがブルーになりかけましたが……」と前置きしながらこうコメントした。

福岡と横浜で応援してくれる人のためにゴールを量産

「GLを突破することだけを考え、これまでビーチサッカーで培ってきたものをすべてぶつけようと思い、チームメートと良い声がけをしながらプレーしました。何よりもチームの勝利を喜びながら、ワールドカップ初優勝と得点王のタイトル獲得を目指し、良い準備をして次(の準々決勝)に臨みたいと思います」

準優勝の快挙を成し遂げた2021年ロシア大会でFW赤熊は通算10ゴールを決め、得点王ランキング3位に贈られる「ブロンズ・スコアラー賞」を手にした。


そして2024年に行われたUAE大会に得点王候補として出場したが、チームもFW赤熊も本来の力を発揮できないまま、ベスト8で大会から姿を消すこととなる。

しかし今春、大きな転機を迎えた。「これまで福岡から出たことはなかった」(FW赤熊)が、長らくプレーした福岡・行橋市を本拠とするチームに別れを告げ、神奈川の強豪レーヴェ横浜に移籍したのである。

「3月のアジアカップ(兼ワールドカップ予選)は福岡のチーム、5月のワールドカップは横浜のチームに所属ということになります。福岡で、そして横浜で応援してくれる人のためにも、必ずワールドカップで結果を出します」と意気込んで日本を離れたフィジカル・モンスターが、このままゴールを量産してくれたら――。

グループAを2位で突破した日本代表の準々決勝(日本時間8日午後9時30分キックオフ)の相手は、グループBを1位で突破した優勝2回の強豪ポルトガル。ベスト4の座をかけた注目の一戦は、日本時間8日(木)午後9:15から放送スタートとなる――。

文:J SPORTS編集部

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