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サッカー フットサル コラム 2024年6月27日

努力を重ね続けられるキャプテンの決意。流通経済大柏高校・奈須琉世が携え直した“二冠”への覚悟 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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インターハイをきっかけにAチームのメンバーへ食い込むと、後半戦はプレミアリーグでもスタメンに抜擢され、守備で安定したパフォーマンスを披露。複数ポジションをこなせるポリバレントさも手伝って、チームの重要な戦力として存在感を高めることに成功した。

迎えた高校ラストイヤー。キャプテンには自ら立候補したそうだ。「中学時代もやっていたので、キャプテンが嫌だということはないですし、もちろん難しい役割なのはわかっていましたけど、だからと言って『キャプテンにならないのは違うな』と感じていて、チームの中心になって仕事をしたいとも思っていたので、スタッフに『キャプテンをやりたい』ということを伝えました」

今季のチームもとにかく個性派揃い。そんなメンバーばかりが居並ぶ130人近い部員をまとめる仕事が、大変でないはずがない。「1人でまとめるのはさすがに難しいですけど、各カテゴリーにキャプテンがいますし、もう1人のキャプテンの佐藤夢真選手と一緒に、みんなを引っ張っていっている感じです」

「みんな個性が強いので、そこを自分がどうまとめるかは本当に難しい役割で、今も悩んでいるんですけど、自分が言ったことに対してみんなが付いてきてくれていますし、自分が変わっていかないとチームも変わっていかないので、常にチームの先頭に立てるように意識しています」。このグループに圧倒的な一体感を醸成するため、奈須はさまざまなことを考え、試行錯誤しながら、キャプテンとしての日常を積み重ねている。

まだまだシーズンは続く。首位争いを繰り広げているプレミアリーグ。より日本一への渇望感が高まった高校選手権。残された2つのタイトルを手中に収めるべく、ここからチームがどういう方向に進んでいくかは、キャプテンのかじ取りに懸かっている。

「残っているプレミアリーグと選手権で二冠を達成したいと思いますし、あの負けが自分たちのターニングポイントになるように、ここから右肩上がりでどんどん良くなっていくように、キャプテンとしての責任と自覚を持って、このチームを支えていきたいなと思っています」

みんなで高め合ってきた力には、自信しかない。あとはそれを適切な時に、適切な形で打ち出すだけ。流通経済大柏を束ねる2024年のキャプテン。奈須琉世が地道に、丁寧に培ってきたリーダーシップは、このチームがさらなる進化を遂げるために、絶対不可欠だ。

 

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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