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サッカー フットサル コラム 2024年2月23日

【ハイライト動画あり】猛反撃も逆転叶わず王国ブラジルに敗戦。2025年大会に向けた収穫と課題とは | FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 ブラジル戦 レビュー

サッカーニュース by J SPORTS 編集部
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FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 準々決勝 vsブラジル

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 準々決勝 vsブラジル

FIFA ビーチサッカーワールドカップ UAE 2024は2月23日、準々決勝が行われ、ビーチサッカー日本代表はブラジルと対戦した。世界ランキング1位のブラジルに一時は7点差を付けられた日本は、終盤にかけて猛反撃するも逆転はならず。4-8で準々決勝敗退となった。

世界一を目指す上で超えなくてはならない壁だった。ワールドカップ過去最多優勝のブラジルに対して、日本は大黒柱である茂怜羅オズが累積警告による出場停止。守備面で絶対的な安定感をもたらしていた茂怜羅の不在は、序盤からチームに大きく影を落とした。

松田康佑が今大会初めてスターティングファイブに名を連ね、大場崇晃がキャプテンマークを引き継いでキックオフを迎える。日本はチーム全体で茂怜羅の穴を埋めようと守備に奔走するが、第1ピリオド2分に先制ゴールを奪われると、7分、10分にもゴールを許し、0-3で第1ピリオドを終える。

守備で走らされ、反撃の活路を見いだせない日本に対し、ブラジルは攻撃の手を緩めない。日本の守備の乱れを見逃さず、第2ピリオドも3点を追加。さらに第3ピリオド1分にも失点を喫し、0-7。しかし、ここから日本が脅威の反撃を開始する。

第3ピリオド3分、上里琢文のパスから大場がオーバーヘッドキックを放ち、こぼれ球に山田貴仁が鋭く反応し、右足でゴールネットを揺らす。この山田のワールドカップ初得点が反撃の狼煙となった。続く4分、GK河合雄介からボールを受けた大場が右サイドからオーバーヘッドシュート。ボールはファーサイドのポストに当たりながらゴールに吸い込まれた。

勢いづく日本は5分にGK河合が得意とするドライブシュートを決め、3-7とする。さらに、9分、ペナルティーエリア手前で得たFKを大場が気持ちでねじ込み、3点差まで追い上げた。しかし、日本の反撃もここまで。10分にFKから8失点目を喫し、万事休す。日本は4-8で敗れ、ベスト8で大会を後にすることになった。

無料動画

【ハイライト】ブラジル vs. 日本|FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 ドバイ 準々決勝

今回のワールドカップでは4試合を戦い、2勝2敗と苦汁をなめる結果となった。この敗戦を次につなげるために、この大会で得られた収穫と課題はしっかりと受け止める必要があるだろう。

まず収穫として挙げられるのは、若手選手の経験につながったこと。23歳のGK古里健がその攻撃センスを活かしてチームのオプションになったこと、まだビーチサッカー歴の浅い20歳の大谷陸斗が世界レベルを肌で感じたことなどだ。

一方で、課題は日常の選手たちのプレー環境にあると考えられる。松田や上里ら元Jリーグ選手、山田や大谷ら高校サッカーのトップレベルでプレーしてきた選手がビーチサッカーに転向してきているのは日本のレベルを押し上げる一つの要因になっている。しかし、彼らが日頃からレベルアップを図れる環境が整っているとは言えない。

日本にはまだ全国リーグがない。各地域のリーグ、全国大会などは整備されてきており、国内のレベルも以前と比べて上がって来ているのは事実だが、国内のトップ選手は研鑽の場を海外に求めざるを得ないのが現状だ。同じアジアの強豪・イランは国内リーグも充実しており、年間を通してビーチサッカー代表チームの強化を行っている。個々のレベルアップということを考えても環境の整備は必要だ。

次のワールドカップ、2025年大会はセーシェルでの開催が決定している。今大会の開催時期がずれ込んだこともあり、次回大会までは1年3カ月切っている。限られた時間の中でどのような進化を目指すか。日本ビーチサッカーの新しい戦いはすでに始まっている。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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