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【ハイライト動画あり】点取合戦を制して日本が決勝ラウンド進出!次戦は世界ランキング1位、王国ブラジルと激突 | FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 セネガル戦 レビュー
サッカーニュース by J SPORTS 編集部得点後に抱き合う茂怜羅と松田
FIFAビーチサッカーワールドカップUAE2024は2月20日にグループステージ第3節が行われ、グループCのビーチサッカー日本代表はセネガルと対戦した。
第2節を終え、2連勝のベラルーシがすでにグループステージ突破を決め、日本とセネガルがもう一枠を争った。日本のスターティングファイブは3試合連続でGK河合雄介、FP茂怜羅オズ、上里琢文、大場崇晃、赤熊卓弥の5人。試合開始から異なるスタイルでぶつかり合った。
日本はGKを含めてボールをつなぎながら好機をうかがう。一方でセネガルは、GKが主にスローで配球し、強みのフィジカルを活かして、強引にでもシュートを放っていく。
最初にゴールネットを揺らしたのはセネガルだった。第1ピリオド7分、左サイドでボールを受けたニヌー・ディアッタが強引にシュートを放つ。一度は茂怜羅がブロックするもこぼれ球を再び強振し、これが先制点となった。
日本は落ち着いてGK古里健からリズムをつくって攻撃を組み立てていくが、なかなかゴールに至らない。すると、第2ピリオド2分、アマール・サンプが左サイドからシュートを蹴り込むと、GK河合の手前で大きくバウンドし、そのままゴールネットに吸い込まれた。砂のピッチで予期せぬバウンドをするビーチサッカーならではの一発で点差を広げられてしまう。
攻撃の形、リズムは間違いなく日本がつくっており、これが徐々に結実する。2失点目からわずか2分後、自陣で松尾那緒弥が一度、茂怜羅にボールを預けると、松尾はそのままゴール前へスプリント。茂怜羅から右サイドに大きく展開し、松田康佑が頭でゴール前に折り返すと、松尾が押し込んで待望の1点を挙げた。
第3ピリオド、試合は大きく動く。2分に上里からパスを受けた松田がオーバーヘッドシュートを決めて同点とする。これで試合の流れを完全に掌握するかと思われたが、前回大会の準決勝のリベンジを期すセネガルも黙ってはいない。4分にママー・ディアグネがオーバーヘッドシュート、その1分後にゴール前の混戦からサンプに連続でゴールを許し、2-4とされる。
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【ハイライト】日本 vs. セネガル|FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 ドバイ グループC
試合時間残り7分21秒で2点差と窮地に立たされた日本だったが、ここから驚異的な巻き返しを見せる。第3ピリオド8分、大場が左サイドからオーバーヘッドシュートを放ち、ファーサイドで松田が頭で合わせ1点差に。さらに、その直後にはGK古里がハーフウェイライン付近までボールを運び、ゴール前でフリーになった大場がオーバーヘッドで同点弾をたたき込んだ。
同点とされた時間帯からセネガルには焦りの色が見られ、ファウルや警告が増えていく。すると11分、再び古里からの展開で、左サイドで大場がオーバーヘッドシュートの体勢に入ったところ相手が接触し、PKを獲得。残り1分25秒でプレッシャーのかかるこのPKを大場が見事に決めてついに逆転する。直後にはGK河合から右サイドでフリーになった茂怜羅にパス。右足で角度の狭いところを射抜き、一気にリードを広げた。日本は第3ピリオドだけで5得点を挙げ、逆転勝利。グループステージ2位で決勝ラウンド進出を決めた。
中1日で迎える準々決勝では世界ランキング1位のブラジルとの対戦が決まった。仮にグループ1位で抜けていたとしても3位のポルトガルが待ち受けていたが、世界一を狙うのであれば避けては通れない壁だ。これは大会前から監督も兼務する茂怜羅が口にしていたことでもある。
ブラジルとはワールドカップで5度対戦経験があり、日本の5戦全敗。直近では昨年10月に行われたNEOM Beach Soccer Cup2023の決勝で相まみえている。この試合では序盤こそ先制点を挙げ、田畑輝樹コーチが準備したプラン通りにゲームが進んだが、ミスからリズムを崩してしまう。終盤にかけて失点を重ね、2-5で敗れている。
母国、王国、ワールドカップ最多優勝、世界ランキング1位――。一見すると無敵の相手にも思えるが、日本にも勝機はある。前回大会は準々決勝でセネガルに敗れ、早々に大会を去った。2大会前に優勝したときのブラジルは砂のピッチでは難しいとされるドリブルを多用。しかし、今大会の会場は砂が深く、その武器は有効とは言えない。日本もブラジルも足元の技術を発揮して、連係プレーでゴールに迫る戦いとなり、いかにミスを少なく36分間を戦い抜けるかが勝負の鍵になる。
セネガル戦での劇的勝利で勢いに乗って迎える大一番。この高い壁を打ったとき日本の初優勝への道がはっきりと見えるはずだ。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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