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サッカー フットサル コラム 2023年11月2日

『ハイレベルな両守護神の競演』と『巡る青赤の因縁』 流通経済大学×明治大学マッチプレビュー【関東大学サッカーリーグ戦1部第20節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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SBS杯ではU-20関東大学選抜の一員として躍動したGKデューフエマニエル凛太郎(流通経済大1年)

3位の流通経済大学と4位の明治大学が勝ち点差2で激突する好カード。この一戦では2つのポイントに着目した。

1つ目のポイントは『ハイレベルな両守護神の競演』だ。明治大のゴールマウスを託されているのは、全日本大学選抜でも正守護神を射止めている上林豪(3年)。セレッソ大阪U-18から紫紺の門を叩くと、プロの道へと進んだ先輩たちとトレーニングを重ねることで飛躍的に成長。大学界屈指のゴールキーパーへと進化を遂げた。

一方の流通経済大学で定位置を掴みつつあるのは、デューフエマニエル凛太朗(1年)だ。6月にはU-19日本代表の一員として招集されたフランス・モーリスレベロトーナメントでも、印象的な活躍を披露。1学年上の彼島優(2年)がU-20W杯への参加で不在だった第5節・桐蔭横浜大学戦でリーグデビューを飾ると、後期は完全にレギュラーに定着し、チームの上位進出の一翼を担っている。

この2人の共通項はチームのムードメーカー的な役割を果たせること。上林は3月のデンソーカップでも全日本大学選抜の最後尾から大声を張り上げ、チームメイトを鼓舞。良いプレーには「スーパー!」という掛け声を連発し、大いにグループを盛り上げていた。また、デューフもU-20関東大学選抜のGKとして参加したSBS杯の最終日で、U-19日本代表相手に試合中のPKをストップすると、PK戦でも1本をきっちり止めて優勝に貢献。試合後には仲間とはしゃぐ姿が微笑ましかった。

プロ注目と言っていい両GKの競演が予想されるこの90分間では、双方のゴール前で彼らがどう躍動するかに着目しながら、ゲームを見ることもおススメしたい。

2つ目のポイントは『巡る青赤の因縁』。ここまでチーム3位の5得点を挙げている流通経済大学のストライカー宮田和純(4年)と、先月の大学日韓定期戦でMVPを獲得した明治大の岡哲平(4年)は、FC東京U-18時代のチームメイトだ。

彼らはプレミアリーグからの降格を経て、高校3年時にプリンスリーグ関東を戦っていた世代。当時から屈強なフィジカルを誇り、チームを前線で牽引していた宮田は、水戸ホーリーホック加入が内定している久保征一郎(法政大4年)と1トップのポジション争いを展開していた。

一方の岡もU-18からトップ昇格を果たした木村誠二(FC東京)、やはりトップへと昇格することになる2つ下の大森理生(大宮アルディージャ)、ヴァンラーレ八戸への加入内定が発表された湯本創也(大阪産業大4年)とセンターバックの定位置を奪い合うなど、チーム全体が高いレベルで切磋琢磨していた印象が強い。なお、この代のキャプテンは3月に日本代表にもデビューしたバングーナガンデ佳史扶だということも付け加えておこう。

そんな宮田と岡がこの試合でマッチアップを繰り広げることは、ポジション的にも不可避。岡は来季からのFC東京帰還が決まっており、改めてかつてのチームメイトにその成長を見せ付けたいところ。もちろん強気なメンタルも魅力的な宮田が、簡単に引き下がるはずもない。4年間の集大成。2人のピッチ上での“再会”には要注目だ。

全日本大学選抜でも守護神を託されているGK上林豪(明治大3年)

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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