人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2023年6月17日

三笘薫を生かしきった旗手怜央こそMVP 評価の難しい試合ながら、内容は良かった日本代表

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

サイドハーフにボールが収まったおかげで、サイドバックの選手たちは余裕をもってオーバーラップをしかけられた。

とくに素晴らしかったのが左サイド。三笘のサイドだった。

3月シリーズではサポートを受けられずに孤立してしまった三笘だが、この日は良いタイミングでボールを受けて気持ちよくプレーできていた。サポートしたのが、久しぶりの代表復帰となった旗手怜央だった。

三笘と旗手は大学選抜でともに戦い、川崎フロンターレでもコンビを組んでいただけに、久しぶりのプレーでも“阿吽の呼吸”が何度も見られた。しかも、アンカーには守田英正、左のセンターバックには谷口と、左サイドではフロンターレのラインが出来上がっていた。

旗手怜央、谷口彰悟、守田英正

旗手怜央、谷口彰悟、守田英正

僕は、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには旗手を選びたい。

もちろん、得点を決めた選手は高く評価したいが、ゲームを作るうえでは最高の働きができたとは言い難い。

たとえば、1ゴール2アシストの久保。

久保建英

久保建英

中村敬斗

中村敬斗

久保が決めた3点目は見事なコントロール・ショットだったし、後半には中村敬斗の前へのスペースに流し込む素晴らしいアシストもあった。ただ、前半の半ばにあった2度の決定機では力み過ぎてシュートは枠を捉えることができなかった。

また、右サイドで組んだ堂安律とのコンビネーションも、たとえば三笘と旗手の2人に比べるとまだまだだった。久保と堂安の動きが重なってしまうこともあったし、久保が出したスルーパスに堂安が反応できなかった場面もあった。

久保と堂安が、これからどのようにコンビネーションの精度を上げていくのかは、このチームの将来がかかっていると言える。

堂安律、久保建英

堂安律、久保建英

堂安自身も、動きにキレを欠いて空回りしてしまった。ゴールは決めたものの、三笘のシュートがGKに当たって、そのままゴールに吸い込まれようとしていたボールを蹴り込んだものだ(あの位置に詰めているあたりは、その嗅覚を評価すべきだろうが)。

代表ではゴールを決められずに苦しんでいた上田がようやくゴールを決めたのは明るい材料だが、得点はPKによるもの。その後、クロスに対して飛び込む場面が何度かあったが、いずれも決めきれず、上田にとってはやはり悔しさの残る試合となったろう。

ただ、44分に堂安が4点目を決めた場面では上田が素晴らしいプレーを見せた。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ