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サッカー フットサル コラム 2023年1月30日

素晴らしい内容の皇后杯決勝 ベレーザの久しぶりのタイトル獲得で盛り上がる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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しかし、そこはベレーザも織り込み済み。左サイドバックの西川彩華がしっかりと守屋をマークしてチャンスを作らせない。

こうして、両チームとも積極的に仕掛けながら、守備意識が高く、なかなか決定機が作れない展開となった。15分を過ぎる頃にはベレーザがボールを握る時間が長くなったが、25分頃にはFWの高瀬愛実のポストプレーを軸にI神戸も盛り返して一進一退が続く。

両チームの主導権争いが延々と続いたのだ。長い長い序盤戦だった。観戦していた日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督は「さぐり合うような」と形容したが、いわゆる「決勝戦らしい試合」である。

こうした「決勝戦らしい試合」を見ていて、僕は「女子サッカーのレベルもずいぶん上がってきたなぁ」という感想を持った。

かつては男子の試合と比べてよりテクニカルな部分が大きかった女子サッカーだが、このところ縦へのスピードやピッチの幅をいっぱいに使ったワイドな展開など、男女のサッカーの差は小さくなってきている。今では「男子のサッカー」、「女子のサッカー」と分けることはできない。そこで繰り広げられるのは「普通のサッカー」なのだ。

だから、「決勝戦らしい決勝戦」を見ながら僕は感心していたのだ。

最近の試合では、カタール・ワールドカップでの日本対クロアチアの試合がそうだった。ドイツやスペインは攻撃力で日本の守備を叩きのめそうとして、そして隙を衝かれて日本に逆転勝利を許してしまった。

だが、クロアチアは日本を見くびることなく、守るところはしっかり守り、局面によっては日本にボールを持たせ、そして日本の弱点であるロングボールを使ってきた。決勝戦ではなくラウンド16だったが、ある意味で「決勝戦のような試合」だった。

だが、そんな重たい試合がいつまでも続くのでは見ていても面白くない。しかし、こういう試合を動かすのは難しいことでもあるのだ。相手にリードされたのなら、思い切って戦い方を変更したり、選手交代したりできるが、両チームの均衡が取れた状態で下手に動くことは難しいのだ。

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