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「そんなノープレッシャーでのPK戦に意味はあるのか?」というツッコミもあるだろうが、それでもPK戦を経験させるのは無意味ではないだろう。また、多くの選手がキックに成功したことによってPK戦に対してポジティブな意識を持てるようになれば、それはそれで意味があるのかもしれない。
U-18日本代表の選手たちは、来年はU-20ワールドカップ(5〜6月、インドネシア)出場を目指して、2月から3月にかけてウズベキスタンで開かれるAFC U-20アジアカップに出場する。上位4チームにワールドカップ出場権が与えられるので、準々決勝が引き分けに終われば、世界大会出場権を懸けたPK戦が行われる。
たとえば、2014年に行われたU-19アジア選手権(U-20アジアカップの前身)では、日本は準々決勝で北朝鮮と対戦して延長を含めて120分間攻め抜いたものの、相手GKの再三の攻守で1対1の引き分けに持ち込まれ、PK戦で敗れてワールドカップ出場権を逃がしたことがあった(ちなみに、その時、最後にPKをミスしたのが南野拓実だった)。
この年代で世界大会を経験できるかどうかは、日本代表の将来にとっても、選手個々のキャリアにとっても大きな影響がある。そんな、大変なプレッシャーの下でもしっかりとキックできるように、PK戦に慣れることも必要なのだろう。
茨城県の大会の初戦でU-18日本代表が対戦したのは成年男子茨城県選抜。国体のサッカー競技、成年の部に出場したチームで、チーム全員が流通経済大学所属。20歳以下の選手が主体で21歳の選手も数名含まれているチームだった。
チーム力としてかなりの差があったため、キックオフ直後からU-18日本代表が完全にゲームをコントロールして試合は進んだ。
そして、17分にアンカーの石渡ネルソン(セレッソ大阪U-18)がドリブルで持ち上がって、右サイドの佐藤丈晟(大分トリニータU-18)にパス。佐藤が入れたクロスで生じた混戦の中で高橋輝(大宮アルディージャU-18)が決めて日本代表が先制。さらに、36分には佐藤とのワンツーでフリーになった松村晃助(V・ファーレン長崎U-18)が直接決め、さらに42分にも右サイドバックの稲垣篤志(浦和レッズユース)が入れたクロスにワントップの内藤大和(ヴァンフォーレ甲府U-18)が合わせて3点目。
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