意地の激突！優勝の懸かる大一番は『多摩川クラシコ』！川崎フロンターレU-18×FC東京U-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第20節】

CBでのスタメンが予想される川崎フロンターレU-18・信澤孝亮

11月16日。プレミアリーグEAST第15節延期分の市立船橋高校対横浜F・マリノスユースが行われ、市立船橋が5－2で快勝を収めた。この試合を終えた時点で、2位の横浜F・マリノスユースと首位を走る川崎フロンターレU-18の勝ち点差は7。今節の川崎U-18は他会場の結果に関わらず、自分たちが勝利すればプレミアリーグ初昇格初優勝の偉業を達成することとなる。

夏の中断までに戦った12試合の結果は10勝2分け。1つの黒星も喫することなく、4月から7月にかけて8連勝を達成するなど、圧倒的な強さで首位を快走してきた川崎U-18。9月の再開後はまさかの連敗を喫し、横浜FMユースの猛追を受けたものの、現在は5戦無敗と見事に復調。栄冠へあと一歩まで迫っている。

優勝の懸かった大一番。だが、FC東京U-18と対戦するこの一戦は、今シーズンのチームを支えてきた複数人のレギュラーを欠くことが想定されている。既にプロ契約を結んでいるキャプテンのCB高井幸大は、スペイン遠征に臨むU-19日本代表に選出されており、その後はワールドカップを戦う日本代表のトレーニングパートナーとしてカタール入りするため、最終節までの欠場が濃厚だ。

ここまで全試合にスタメン出場してきた不動の守護神・濱崎知康と、同じくボランチのポジションでレギュラーを張り続けている由井航太も、U-17日本代表のクロアチア遠征に招集されており、今節は欠場することに。また、こちらもシーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮してきたCB松長根悠仁も、トップチームのアジアツアーに帯同してきたため、この試合の出場は不透明。とりわけここまでリーグ最少失点を誇ってきた守備陣は、いつもと違う顔ぶれが並ぶことが予想される。

GKは3人がスタメンの座を争う。等々力陸上競技場で開催された第6節の柏レイソルU-18戦で濱崎に代わり、終盤の数分間に登場したのは3年生の福田開人だが、それ以外の全試合でベンチに入ってきたのは2年生の菊池悠斗。さらに、背番号1を託されている3年生の宮地健輔も登録メンバーリストに名を連ねている。果たして誰がチョイスされるかは、このゲームの小さくないポイントだ。