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サッカー フットサル コラム 2022年10月28日

通用しなかった「自分たちのサッカー」。ブラジルで打ち砕かれた青き勇者の記憶 【2014年ブラジルワールドカップ】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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チームを率いるアルベルト・ザッケローニ監督の人気は凄まじかった。ワールドカップ直前には日本代表のスポンサーでもあるキリンのCMに出演するほど。“ザックさん”と親しまれ、国内での知名度も非常に高く、通訳の矢野大輔氏までワイドショーで取り上げられるなど、サッカー界を飛び越えたブームを巻き起こしていた。

残してきた実績も十分。ナショナルチームの監督こそこの時が初めてだったが、セリエAではプロヴィンチア(大資本ではない地方のクラブ)のウディネーゼを率いて旋風を巻き起こすと、以降はミラン、インテル、ユヴェントスと名門クラブの指揮官を歴任。欧州サッカー通にもその名を広く知られていたことも、大きな期待感に繋がっていた。

就任直後のアジアカップでは見事に優勝。ワールドカップアジア予選も順調に勝ち点を重ね、世界最速で本大会出場を勝ち獲るなど、チーム作りも極めてスムーズ。本田圭佑はCSKAモスクワ、長友佑都はインテル、内田篤人はシャルケ、香川真司はマンチェスター・ユナイテッドと主力選手も欧州の強豪で経験を積み重ねており、“史上最強”の呼び声も高かったチームは、しかし1つの勝利も挙げることなく、サッカー王国の地で一敗地に塗れることとなる。

初戦のコートジボワール戦も、幸先は決して悪くなかった。16分には本田が先制ゴールを記録している。ところが、そこからリードを守りたい意識に囚われた日本は押し込まれる展開に。62分にベンチスタートだった世界有数のストライカー、ディディエ・ドログバが投入されたことで、その展開に拍車がかかり、64分、66分の連続失点で一気に逆転を許すと、反撃する力はもう残っていなかった。

必勝を期して臨んだ2戦目のギリシャ戦は、前半のうちに相手が退場者を出し、数的優位を得たものの、逆に引きこもってしまったギリシャを崩すことができず、結果は0-0のスコアレスドロー。まるで惨敗を喫したドイツ大会をなぞるような流れのまま、グループステージ最終戦へと向かう。

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