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U−20ワールドカップに出場した選手としては、ベレーザではDF(代表ではMF登録)の岩崎心南とFWの藤野あおばが先発で、FWの山本柚月はサブ。一方、I神戸では天野紗枝と浜野の2人がベンチスタートとなった(サブ組も全員が交代出場)。
前半に魅せたのが、ベレーザの“コスタリカ帰り”右ウィングの藤野だった。
キックオフ直後にMFの三浦成美からのパスを受けて右サイドでドリブル突破。クロスはゴールラインを割ってしまったが、ファーストプレーから積極的な仕掛けをさっそく見せたのだ。
前半は、完全にベレーザがリズムを握り、17分と20分の連続ゴールで優位に立ったが、その両方の得点で藤野は起点となった。
17分には右サイドでパスを受けて中に返したボールから三浦、植木理子とつながって先制ゴールが生まれた。そして、さらに直後の20分には右サイドの深い位置まで進出して三浦からの縦パスを引き出した藤野がポイントを作ってから三浦に戻し、三浦からのクロスを再び植木が決めた。
どちらも藤野が起点となっていたが、とくに2点目は深い位置で三浦からのパスを引き出したのが決め手となった。
前半の藤野は深い位置でボールを受けてポイントを作り、また、ドリブルでの突破で攻撃の糸口を作った。決定力の高さを見せて2ゴールを決めた植木とともに、藤野は前半の2点リードの立役者だった。
さて、前半を2点のビハインドで折り返すことになったINAC神戸レオネッサの朴康造(パク・カンジョ)監督は、後半のアタマから浜野を投入してきた。
そして、この浜野の自信にあふれたプレーで盛り返したI神戸が後半はゲームを支配することになった。
豊富な運動量はU−20日本代表でのプレーと同じ。左の深い位置でパスを引き出したかと思えば、右サイドでドリブル突破と、前線のさまざまな位置に顔を出した。とくに、DFラインの裏に抜けようとする飛び出しのタイミングの良さでベレーザの最終ラインも対応に苦しんでいた。
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