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サッカー フットサル コラム 2022年7月19日

過密日程の柏が虎の子の1点を守る 札幌DFの攻撃参加は「ミシャ式」の真骨頂

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ホームの柏は、過密日程の中で戦っていた。

7月10日に第20節のサガン鳥栖戦があり、13日には天皇杯4回戦でヴィッセル神戸と対戦。そして、16日が札幌戦。つまり、中2日の3戦目だった。しかも、天皇杯も含めて、この3試合をほとんど同じ先発メンバーで戦っていたのだ。札幌戦での先発は、天皇杯の神戸戦とは1人(武藤雄樹)を細谷に変えただけだった。

暑い時期でもあり、当然、コンディションが良いわけではない。一方の札幌は天皇杯は3回戦ですでに敗退していたから、前節から中5日での試合だった。コンディション的には、明らかに札幌有利だった。

さて、試合は意外な形で始まった。

開始直後に札幌が攻撃を仕掛けてオフサイドになった後だった。柏のスリーセンターの中央にいた上島拓巳が蹴り込んだロングボールが札幌のペナルティーエリア前でバウンドするところを、走り込んだ左のウィングバック三丸拡が合わせて飛び出してきたGKの菅野孝憲の頭上を越すループシュートを決めたのだ。

「相手が前がかりにボールを奪いに来たときに逆を取ること」は、試合前から狙っていた形だという。そして、実際に三丸の走り込みに対して札幌は無防備であり、また上島にキックも非常に精度よく三丸の前でバウンドした。

こうして、ホームの柏がキックオフから2分40秒で先制ゴールを決めた。

結局、この試合ではこのゴールが唯一の得点となった。開始早々の先制ゴールを柏が守り切り、札幌が攻撃を仕掛けたものの得点に結びつけられなかった試合……。こうして言葉で表現すると、あまり面白そうには思えないのだが、しかし、実際にスタンドから見ていると変化に富んだ攻防が繰り返される試合だった。

柏が先に点を取ったことによって攻撃志向の札幌が攻めに集中。攻守に粘り強く戦う柏がしっかりと守るという構図になったことで、互いに準備してきたものが表現されたのが好試合につながったのかもしれない。

札幌の攻撃は、まさにペトロヴィッチ監督らしさが満載だった。

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