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サッカー フットサル コラム 2022年6月17日

【ハイライト動画あり】プレミア初対決の神奈川ダービーは両ストライカーの競演に期待!横浜FCユース×川崎フロンターレU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第9節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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横浜FCユースがプレミアリーグプレーオフを勝ち上がり、悲願の昇格を決めたのは2019年。だが、翌2020年は新型コロナウイルスの影響で大会自体の開催がなかったため、昨年がプレミアでのデビューシーズンとなった。なお、2020年に限定リーグとして行われた『プレミアリーグ2020関東』では、並み居る強豪を抑えて見事に優勝。近年は確かな実力を兼ね備えた好チームを創り上げてきている。

一方の川崎フロンターレU-18は、プリンスリーグ関東王者として挑んだ昨年末のプレーオフを勝ち抜き、やはりこちらも初昇格を成し遂げる。現在の日本代表でも活躍を見せている板倉滉、三笘薫、田中碧を筆頭に、以前から素晴らしいタレントを輩出してきていたが、ようやくチームとしてのカテゴリーも「長い間目標にやってきた」(長橋康弘監督)国内最高峰まで辿り着いた。

お互いにボールを丁寧に動かすサッカーを志向し、攻撃的なスタイルを標榜するチーム同士。いわゆる攻め合いが予想される中で、やはりそのアタックを結果、すなわちゴールへと結び付けるタレントの存在が、勝敗を分ける大事な要素になることは間違いない。

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横浜FCユースで期待したいのは、9番を背負った守屋颯人だ。「他のフォワードと比べて身長は大きくないですけど、裏への抜け出しは相手を見ればできると思うので、そこが自分の武器です」と語るストライカーは、ゴールを奪うポイントを的確に捉える嗅覚を持ち合わせている。

プレミアEAST第6節のJFAアカデミー福島U-18戦では、その能力が輝いた。2シャドーの一角を占めるMF永田滉太朗が前を向いた瞬間に、飛び出すべきスペースを見極めると、「練習でもあのパターンはやっていて、永田がセンターバックにドリブルで仕掛けて、その空いた背後に入るということは意識していた」とスルーパスを絶妙のタイミングで呼び込む。

直後のシュートもニアサイドのゴールネットへグサリ。「自分はフォワードなので、得点を決めて結果を出すことも1つのアピールだと思う」と言い切る9番は、得意気な表情で人差し指を突き立てる。面構えも実にストライカーのそれ。ハマブルーの点取り屋に、首位撃破の願いは託されている。

ハイライト

横浜FCユース vs. JFAアカデミー福島U-18|高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2022 EAST 第6節

川崎U-18の9番を背負う五木田季晋も、逞しさと勝負強さを併せ持った楽しみなストライカーだ。自ら「背後への抜け出しだったり、前線で収めるところがストロングだと思っています」と言及するように、182センチ・74キロという恵まれた体格を生かし、攻撃の基点を創出しながら、自らもゴールという獲物を狙い続ける。

参考にしているのはトップチームのレジェンドだ。「小林悠選手は動き出しもそうですし、チームが欲しい時に点を獲ってくれるところが本当に凄いなと。真似できないなとは思うんですけど、そこに近付いていきたいという想いはあります」。そんな五木田も貴重な決勝点を叩き出し、チームを勝利に導いた試合があった。

プレミアEAST第7節。前節で青森山田高校を下すなど、上位争いのライバルと言っていい前橋育英高校のアウェイに乗り込んだ一戦は、1点を巡る好ゲームに。0-0で迎えた後半に、フロンターレらしいアタックが発動される。

センターバックの松長根悠仁がボランチの大関友翔へ短いパスを入れたタイミングで、フォワードの岡崎寅太郎がギャップに降り、大関のリターンを受けた松長根は岡崎へ縦パスをピタリ。今度はタイミングを見計らって、ラインの裏へ走った五木田へ岡崎からスルーパスが届くと、GKとの1対1を冷静に制し、ゴールを陥れてみせる。試合はそのまま1-0で勝利。ストライカーの結果が、チームの結果に直結した。

スーパープレー

2022年5月19日放送|高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2022

シーズン前には「個人的には毎試合コンスタントに得点を獲るということを意識していて、その先に得点王が見えてくるのかなと思っているので、そこを目指してやっていきたいです。得点王、狙います」と口にしていた五木田は、ここまで7試合で4ゴール。目標達成にはさらにここからアクセルを踏み込んでいく必要がある。

守屋颯人と五木田季晋。タイプは違えども、求められる役割はただ1つ。両9番、両ストライカーのどちらが男を上げるか。プレミアの舞台では初対戦となる神奈川ダービーは、この2人から目が離せない。

文:土屋雅史

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土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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