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サッカー フットサル コラム 2022年6月3日

蒔かれ始めた“本気”の種。セレッソ大阪U-18・島岡健太監督の仕掛けと情熱 【高円宮杯プレミアリーグWEST セレッソ大阪U-18×サガン鳥栖U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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試合後。4人の選手に取材をさせてもらった。素晴らしいアシストを決めた、チームのプレーメイカーでもある“3人目”の清水大翔との会話が終わってから、“4人目”の取材が始まるまでに、だいたい10分近い時間が空いた。どうしても話を聞きたかった“4人目”はなかなか取材エリアに現れない。なぜなら、たった1人で壁に向かってボールを蹴り続けていたからだ。

もうグラウンドにコーチ陣の姿はない。その壁との“会話”を見ていたのは、私と清水と育成部スタッフの3人だけ。そこには間違いなく、他人の目を意識している余裕などない、不甲斐ないパフォーマンスに厳しい評価を下された自分と向き合う、“本気”の発芽があったように思う。どうしても話を聞きたかった“4人目”、たった1人でボールと向き合っていた“4人目”が誰かは、あえて言うまでもないだろう。

「もっともっと個人に目を向けた時に、監督が代わろうが、コーチが代わろうが、グラウンドが変わろうが、自分さえちゃんとできていれば、やっぱり『オマエじゃなくても』じゃなくて、『オマエしかいない』になるじゃないですか。そういうプレーヤーにならなあかんし、これはサッカーに限った話ではないかもしれないですけどね。『誰でもいいか』ではなくて、やっぱりアイツらには選ばれていってほしいので、もっと自分自身に矢印を向けてほしいなと思っています」(島岡監督)。

セレッソ大阪U-18に蒔かれ始めている“本気”の種は、果たして満開の桜を咲かせることができるのだろうか。その未来は、彼らのこれから次第で、いくらでも華やかに咲き誇っていくはずだ。

文:土屋雅史

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土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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