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サッカー フットサル コラム 2021年8月10日

前橋育英高校の絶対的キャプテン。桑子流空は憧れのタイガージャージで日本一を狙う【NEXT TEENS FILE.|高円宮杯】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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桑子流空

ずっと憧れ続けてきた黄色と黒のユニフォームに袖を通し、キャプテンマークを託されたからには、自分の為すべきタスクもおのずと決まってくる。「やっぱりキャプテンとしてチームを引っ張っていく存在にならないといけないですし、人一倍声を出して、チームを鼓舞することは必要不可欠な部分だと思うので、自分の中ではすべての面で『絶対負けない』というところは決めています」。前橋育英高校の絶対的キャプテン。桑子流空はこのチームで日本一を獲るために、確固たるキャプテン像の確立に余念がない。

「小学校の頃から育英の試合を見ていて、本当にずっと『カッコいいな』と思っていて、6年生の時に見た正田醤油スタジアム群馬での選手権予選決勝は本当に衝撃的で、『育英でプレーしたい!』と思って前橋FCにも入りましたし、その前橋FCでもキャプテンをやって、『育英でも絶対キャプテンをやりたい!』という欲は、誰よりもあるという自信がありました」。

小学校6年生から目指してきた、『前橋育英でキャプテンになる』という憧れを実現させた桑子は、実際にその立場になってみて、責任の大きさを実感している。「育英のキャプテンは自分が目指していたことなので、実際に就任できて嬉しいんですけど、その分だけ絶対にやらなきゃいけない部分があるので、そこはもっと自分の課題としてやっていきたいなと思います」。

1つ上の代では熊倉弘貴、2つ上の代では渡邊綾平というキャプテンが、強いリーダーシップでチームを牽引していた。それを見てきた桑子は「去年の弘貴さんも、一昨年の綾平さんも本当に上手いし、人間性でも引っ張っていくイメージがあるので、そこは最低限やらないといけないことですよね」と口にしながら、「それにプラスして、自分はチーム全体を見る力には自信があって、全体を底上げしていきたいので、そこは過去のキャプテンよりも自身の持ち味としてやっていきたいと思います」と、チーム全体の総和で戦う想いを強調する。

印象的なのはその“笑顔”。試合中の桑子は、厳しい試合になればなるほど、実に楽しそうな表情を浮かべていることが多い。そのことを本人に尋ねると、「最近はプレーにも余裕が生まれているので、そういうところにも目線が行くようになって、笑顔でチームの雰囲気も良くなりますし、自分がミスしても仲間から声を掛けてもらったりと、良い形で自分にも返ってきているので、これは続けていった方がチームに良い影響を与えられるのかなとは思っています」。

「厳しく言うだけじゃなくて、優しくフォローしてあげる部分もキャプテンの役目なのかなとは、自分も感じていて、身近な人にも『笑ってるね』って言われます(笑)。チームのみんなからも最近は『信頼できる』と言われることが多くなってきて、そういうところで前よりも自信を持ってプレーできるようになっていると思います」とやはり笑顔。これは彼自身の、そして今年のチームの、大きな強みだと言って差し支えないだろう。

この仲間と日本一を獲りたい想いは、誰よりも強い。「育英に入ってきた一番の目標でもある日本一を絶対に獲りたいなという想いが一番にあって、そのためには1人では実現できないですし、みんなの力が必要なので、キャプテンとしても、チームとしても、1つの目標に向かって、全員が練習から厳しく突き詰めていきたいと思います」。

憧れのユニフォームを纏い、全国の舞台で優勝カップを掲げる瞬間をイメージしながら、桑子は自身とチームのさらなる成長を信じて、このグループを牽引していく。

文 土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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