久保所属のヘタフェ「昨シーズンもアレニャー獲得を試みていた」

久保建英

ラ・リーガは34節を終了、いよいよ残り４試合と佳境へ突入している。

注目の久保建英所属のヘタフェは残留争いの直接対決となるウエスカ戦で勝利を挙げたものの、久保の古巣ビジャレアルに0−2と完敗。現在、勝ち点34の15位。後に続くのは、16位勝ち点31アラベス、17位同勝ち点のバジャドリード、18位勝ち点30のウエスカ、19位同勝ち点のエルチェ、そして最下位勝ち点26のエイバルとなり、まったく予断を許さない状況となっている。

直近4試合の久保の出場状況は、前倒しで行われたレアル・マドリード戦で出番は回ってこず、31節バルサ戦でフル出場を果たし、ヘタフェ全得点の2得点を演出。しかし、次の非常に重要な残留争いとなるウエスカ戦では出場なし、そして今節は後半39分からの途中出場と厳しい状況が続く。

久保と同時期に加入したカルラス・アレニャーは、R・マドリード戦ではスタメンとして後半31分までプレー、バルサ戦ではスタメンとして前半のみ出場、ウエスカ戦では終了間際に途中出場、そしてビジャレアル戦では後半24分から途中出場している。対戦相手やそのときの状況による戦術変更が当たり前なことを含めても、一概に現在の主力とは言い難い。

一方で、同じくバルサカンテラ出身のククレジャーは変えの効かない選手として出場し続けている。ボルダラース監督の戦い方を熟知していることは当然だが。

そんな中、4月28日付アス紙電子版で、“ヘタフェ残留が決まれば、アレニャー争奪戦に参加する”意向を示したと報じられる。“2021−22シーズンのプロジェクトとして、ヘタフェ強化部はアレニャー獲得交渉のプランがある”としている。

アス紙ハビエル・エルナンデス記者は、「ヘタフェは昨シーズンもアレニャー獲得を試みていたが、ベティスへ行ってしまった」と、常にアレニャー獲得の意向はあったとしている。

残り4試合の対戦相手は、絶対に負けられない、未だ降格の決定していない、失うものは何もないという勢いで向かってくると思われる乾、武藤所属のエイバルをホームに迎え撃つ。その後はセルタ（A）、レバンテ（H）、最終節はグラナダ（A）戦となる。

いずれにせよ、ヘタフェと降格圏との勝ち点差は4と、気は抜けない。とすると、久保の出場機会はまだ増えないか。

文：J SPORTS編集部