エルチェ戦でアシストを記録した久保。現地紙は軒並み高評価「いつもとは何か違った」

エルチェ戦でアシストを記録した久保

3月21日、ラ・リーガ第28節、久保建英所属のヘタフェは降格圏付近をさまようエルチェをホームに迎え撃った。

注目の久保は2月6日に行われたセビージャ戦以来となるスタメンに名を連ねる。前節アトレティコ・マドリード戦ではヘタフェ移籍以来初の不出場に終わっていただけに、ここはアピールしたいところだ。

今節は右サイドバックとMF両方こなすニョム、右サイドバックダミアンと、右のDFシステムの二枚看板を欠く苦しいメンバー事情もある。

試合は前半20分、ショートコーナーの流れからエルチェペレ・ミージャが先制。1点のリードを許し前半を折り返したヘタフェは後半4分、マクシモヴィッチに代えてFWアンヘルを投入して攻撃を強化。

すると後半15分、エリア外中央アンヘルからのパスを受けた久保が1対1からエリア内へ侵入し、グラウンダークロス、これをウナルがトラップからシュート。ヘタフェが同点に追いつく。

後半27分、ポルティージョに代わった久保はピッチを後にする。終盤の後半36分、エリア内のハンドでヘタフェはPKを獲得するも、アンヘルが失敗。

試合はこのまま終了。下位に沈む2部からの昇格チームに、ホームで負けに等しい引き分けとなった。

アス紙ハビエル・エルナンデス記者は「久保はすごくよかったと思うよ。いつもとは何か違ったね、とてもダイナミックな感じで。得点へのパスとなったドリブルからのクロスも、普通なら相手DFは彼の利き足の左足を警戒してくる。でも、右足もいいからね。現に最後のクロスも絶妙だった」と賞賛した。

さらに、「たぶん、最初トップ下に置いたのは守備を軽減するためじゃないかと思う。ボルダラース監督の元では、中盤のサイドはサイドバックを全面的に助けないといけないからね。でもトップ下は守備面では多少自由が効く」と、監督の意図をくんだ。

スペイン主要2紙の久保への採点は、マルカ紙ではセンタバックのジェネー、アレニャー、ウナルと並んでチーム最高となる2点（3点満点）、アス紙ではウナルと並んでこちらもチーム最高となる2点（3点満点）。3点満点は両紙とも、アンヘルのPKを止めたエルチェGKエドガルのみとなっている。

文：J SPORTS編集部