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圧倒的な攻撃力で首位を走る昨シーズンの覇者、川崎フロンターレ。イタリア人監督、マッシモ・フィッカデンティの下、まるで一時代前のカルチョの世界のような「ウノゼロの美学」を実現している名古屋グランパス。そして、攻撃的な守備で開幕から無失点を続けるサガン鳥栖。せっかく好調に走っている時期に、中断期間が挟まるのは嫌なものだろう。試合間隔が開くことによって、試合勘がズレてしまってはいけない。
こうしたチームにとっては、3月27日、28日に開催されるJリーグYBCルヴァンカップのグループステージ第2節の試合でも、休養が必要な選手を除いてフルメンバーで戦って、1週間に1試合のリズムを崩さないようにすべきだろう。
もっとも、ACLに出場する川崎と名古屋、そしてセレッソ大阪はルヴァンカップの試合がなく、試合間隔が1週間開くわけで、リズムを維持するために実戦に近いような形での練習試合を組むしかないだろう。
そんな中で、川崎はこの「ミニブレーク」の意味が他のクラブとはちょっと異なってくる。というのは、川崎からは日本代表およびU-24日本代表に数人の選手が招集されたからだ。当初はフル代表に山根視来。そして、U-24に三笘薫と旗手怜央、田中碧の3人が招集されたが、さらにその後、脇坂泰斗も追加招集されることとなった(もっとも、あれくらい圧倒的な戦力を誇るチームなら、普通は代表に10人以上が招集されるはずだ。「海外組」が代表の過半数を占める日本だから、川崎からは“わずか5人”の招集ですんだのだ)。
川崎にとっては、この「ミニブレーク」はベテラン選手たちに休養を与え、今シーズン新たに加入した新戦力の選手をチームへ組み込むために使うべきだろう。これから、ACLの日程もあり、ますます過密になる日程をこなすためにも、若い選手がレギュラー陣と変わらぬパフォーマンスを示すことが重要になる。そうなれば、もともと分厚かった川崎の選手層はさらにかさ上げされ、本当に2つのチームを作れるようになる。
いずれにしても、それぞれのチームの現状によってその内容はさまざまだが、「課題」「テーマ」を明確化させて、この「ミニブレーク」をうまく活用したいものである。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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