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サッカー フットサル コラム 2021年3月7日

目標は、釜本氏の「202」か?技術の粋を集めた大久保嘉人のゴール

後藤健生コラム by 後藤 健生
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あの距離からシュートを狙うのなら、普通だったら強いインステップキックで蹴ろうとするだろう。だが、大久保は大きなバックスイングもなしに、非常に軽く蹴ったのだ。足とボールが接する時間が長かった。だが、それは狙い済ましたシュートだったのだ。

ボールは思った以上に伸びて、DFやGKの頭上を越えてから落ちてクロスバーぎりぎりに決まったのだ。

あそこからシュートを撃つという意外性と決断力。そして、もちろん正確なキック技術。70%か80%の力でキックする落ち着き……。まさに、ゴールゲッターとしての才能のすべてが凝縮された得点だった。

しかし、川崎もすぐに反撃して、右サイドでパスをつないだ後、山根視来のクロスをレアンドロ・ダミアンがボレーで決めて同点とする。

だが、22分に再び大久保がその技術の高さを見せつけた。

高木俊幸の直接FKが壁に当たって、右サイドに転がった。そのボールを拾った松田陸が山なりのクロスを入れてきた。それに誰よりも早く反応したのが大久保だったのだ。そして、ファーポストのすぐ外側あたりに落ちてバウンドしたボールに左足で合わせて決めた。

これも、落下点を正確に予測して相手より早く回り込み、そして左足で面を作って確実にゴールの枠に飛ばすという技術の粋を集めたシュートだった。

大久保は、後半も何度か決定機を作っており、GKの鄭成龍に阻まれたものの3点目が決まっていてもおかしくはなかった。そして、この38歳のストライカーは85分までプレーして、ピッチを後にした。レヴィー・クルピ監督としては、長いシーズンを見据えてベテランを温存する必要があったのだろうが、1点を追う状況だったのだから、あと5分、大久保をプレーさせてほしかった。川崎にとっては、最も怖い選手だったのだから……。

その川崎戦から中2日で、セレッソ大阪は多摩川を渡って味の素スタジアムに移動してFC東京と対戦した。そして、38歳のストライカーは、再び先発すると、疲れも見せずに躍動。14分にはまたも先制ゴールを決めて見せた。

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