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サッカー フットサル コラム 2021年1月4日

川崎が「二冠」を決めた天皇杯決勝。《不思議満載》の試合内容と《順当な》結果

後藤健生コラム by 後藤 健生
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立ち上がりのG大阪は最終ラインを高い位置に設定して、川崎がいつものようにパスを回して来たら、それを中盤の高い位置でインターセプトして、一気にショートカウンターを仕掛けることを狙っていた。最終的には、決定力のあるパトリックや宇佐美貴史がいるのだから、カウンターも効果的だろう。

そして、前半5分には宇佐美が仕掛けてFKを獲得し、宇佐美自身が入れたボールにパトリックが合わせてネットを揺らせたが、オフサイドで認められず、さらに10分には最終ラインの三浦弦太が自陣に少しだけ入った位置でパスをカットするなど、「高い位置でのパスカット」、そして「宇佐美とパトリックの決定力」という狙いは十分に実現できていた。

だが、その後、川崎がロングボールや縦パスを使ってG大阪の守備ラインを押し下げてしまい、その後は川崎がいつものように長短のパスを使い分けながらG大阪ゴールに迫った(そして、三笘の1点だけに終わった)。

もし、序盤戦のパトリックのゴールが認められていたとしてら、あるいは試合終了間際のチャンスに1点を決めていたとしてら、試合の結果はひっくり返っていたかもしれない。

川崎の27本ものシュート数もとんでもない出来事だし、それが1点に終わってしまったのも実にサッカーらしい現象だ。

しかし、そんないくつかの“不思議な”出来事があったとしても、やはり川崎はしっかりと結果を出してシーズンを締めくくった。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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