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サッカー フットサル コラム 2020年11月9日

スムースなシステム変更がスムースな徳島。藤田を中心に耐えて、激しく戦った東京V

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、85分には徳島の西谷和希が左から仕掛けて相手のハンドの反則を誘ってPKを獲得。岩尾憲がPKを決めて(86分)劇的な勝利。そして、昇格争いのために貴重な勝点3をゲットした。

技術はもちろん、インテンシティも高く、戦術的な変化さもあって、そして何よりも東京ヴェルディが首位の徳島相手にもまったく臆するところなく戦って見ごたえ十分な好試合だった。

インテンシティの高さという意味では、東京ヴェルディの18歳のボランチ、藤田譲瑠チマは得点を決めただけではなく、攻守にわたってこの試合でも強烈な印象を与えた。“中盤の底”でしっかり相手の攻撃をコントロールし、またボールを奪ってすぐにワンタッチで前線にパスを出す能力も高い。単にボールを奪うだけでなく、次の展開をあらかじめ考えたから行動に移すので、相手に脅威を与えられるのだろう。

43分の同点ゴールも、中盤で獲得したボールを藤田が持ち出して、端戸仁との大きなワンツーで抜け出した藤田がGKの脇下を通すシュートを決めたものだった。

当たりの強さとボール奪取能力に加えて攻撃面での貢献も大きく、J1における三笘薫(川崎フロンターレ)と並んで、藤田は“今シーズン最大の発見”なのではないか。

来シーズン、藤田はJ1のクラブでプレーすることになるだろう。いや、海外移籍があってもおかしくなない。さらに、U−20ワールドカップの中盤のエースとなるはずだった藤田だが、オリンピック代表にも選出されるかもしれない。いや、それどころではない。今シーズンの藤田の躍進ぶりを見ていたら、カタール・ワールドカップにも間に合うのではないかという気もしてくる。そういえば、11月4日に行われた東京ヴェルディ対ツェーゲン金沢の試合(2対2の引き分け)には森保一監督も偵察に訪れていたっけ……

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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