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サッカー フットサル コラム 2020年10月14日

DF陣の安定性と攻撃面での課題。強い相手との強化試合が実現したからこそ見えてきたもの

後藤健生コラム by 後藤 健生
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フィニッシュの段階でのクロスの精度が低かったため流れの中からの得点は生まれなかったが、これはボーメル監督がコートジボワール代表について言ったのと同じように、日本代表もゴール前の練習まで手が回らなかったからなのだろう。

ワールドカップ予選がコロナウイルス感染症の影響で再延期になっていなかったら、日本代表は10月13日にはコートジボワールではなく、モンゴル代表と戦っていたはずだ。

相手がモンゴルだったら、守備陣はあれほど緊張した競り合いを経験できなかっただろうし、コンビネーションが未確認であっても、クロスの精度が低かったとしても、個人能力だけで日本はおそらくゴールを量産できたことだろう。苦しめられるのは「海外組」にとってはヨーロッパから日本まで、そしてモンゴルまでの長距離移動による疲労と、モンゴルの寒さ(最高気温が摂氏3度!)、そして慣れない人工芝でのプレーだけだったはずだ。

オランダ・ユトレヒトのスタディオン・ハルヘンヴァールトの素晴らしいピッチで、サッカーをプレーするには絶好の気象条件の下、強い相手と良いコンディションで戦うことができたからこそ、日本代表のストロングポイントも、またこれからの課題も浮き彫りになったのだ。

コロナウイルス感染症の拡大という試練を逆手にとって最高の強化試合を実現させた日本サッカー協会の職員たちに拍手を送りたい。11月のメキシコ戦も試合が実現され、また内容的にも素晴らしい試合になるといいのだが……

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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