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こうして、25分頃までフルパワーでプレッシャーをかけ続けた横浜FCの選手たちの足が動かなくなってくると、横浜FMがボールを保持して攻撃を仕掛ける時間が増えてくる。これが、ゲームの「第2フェーズ」ということになる。
しかし、横浜FCのスリーバックもしっかり守っており、横浜FMは決定機をつかめないでいたが、31分に左サイドでつないだ後、マルコス・ジュニオールが入れたボールをDFの田代真一がクリアしようとして自らのゴールに蹴り込んでしまい、オウンゴールという形で横浜FMが先制した。
試合はそのまま横浜FMが攻撃を続けながらハーフタイムを迎えたが、「第2フェーズ」」では横浜FCもまだカウンターから脅威を与えることができていた。
後半もキックオフから1分以内に横浜FCが2度の同点機をつかんで始まった。
相手のパスをカットした佐藤からのパスを受けた一美がフリーシュートを打った場面(クロスバーを越す)と、斉藤がドリブルでペナルティエリア内まで侵入したもののDFにクリアされCKとなった場面である。
こうして、前半25分から後半の10分までの約30分間の「第2フェーズ」は、横浜FMがペースを握るものの、横浜FCにもチャンスがある拮抗した時間帯だった。
ゲームの展開を大きく変えたのが横浜FMの追加点だった。分厚い攻撃を仕掛けた後、仲川輝人のクロスにマルコス・ジュニオールが合わせてあっけなく2点目を奪うと、65分にも水沼宏太のクロスに今度は遠藤渓太が頭で合わせて3点目を奪って横浜FCを突き放した。
56分以降は「第3フェーズ」とでも呼ぼうか。横浜FCの足が完全に止まって横浜FMの一方的な攻撃となってしまい、72分に遠藤の突破からエジガル・ジュニオがダメ押しとなる4点目を決め、「好試合もここまでか」と思われたが、「第4フェーズ」にはさらに別の楽しみが用意されていた。
75分に、それまで大いに健闘した佐藤に代わって中村俊輔が登場したのである。
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