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サッカー フットサル コラム 2020年5月6日

天皇杯全日本選手権は今年で第100回。「スペイン風邪」大流行下に始まった日本の近代スポーツ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本初のIOC委員となった嘉納治五郎(東京高師校長)が大日本体育協会を設立し、1912年のストックホルム・オリンピック参加を目指して予選大会を開催したのをきっかけに陸上競技の全日本選手権が始まり、他のスポーツでも1910年代に地域単位で学校対抗の大会が開催されるようになり、そして、1920年代に入ると一部の競技で全日本選手権大会が始まったのだ。

ところで、「100年前」はどんな時代だったのだろうか。

実は、新型コロナウイルス(Covid−19)の感染拡大のおかげで「100年前」の出来事が最近注目されるようになった。いわゆる「スペイン風邪」のパンデミックの話題である。1918年に発生した「スペイン風邪」の流行によって世界では数千万人の生命が失われ、日本でも40万人以上が死亡していると言われている。

現在のコロナウイルス禍をはるかに凌ぐ大規模な流行だった。

当時はヨーロッパでは第1次世界大戦の末期を迎えており、ロシアでは1917年に革命が起こった。また、東ヨーロッパや中東では、それまでこの地域を支配していたロシアやプロイセン(ドイツ)、オーストリア=ハンガリーといった諸帝国の崩壊によって情勢が流動化していた。

日本も戦争終結とともに不況に見舞われ、また米価高騰によって米騒動が起こったのも1918年のことだったし、日本は1923年には関東大震災にも見舞われることになった。そんな大変な時代だったのに、日本選手権を始めた当時の日本のスポーツ人はとても元気だったようである。

われわれも、がんばりましょう。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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