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サッカー フットサル コラム 2019年10月7日

カナダ相手に大勝のなでしこジャパン。コンビネーションなだ完成度はまだまだ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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苦しんだ攻撃陣の中で、一つ光明と言えるのは、相手DFの裏のスぺースを意識して、あまり細かいパスにはこだわらずに、シンプルな形でチャンスを作れたことだ。

ようやく追加点が入ったのは、遠藤が投入され、岩渕がセンターに移った直後の65分。中央で長谷川と岩渕がパス交換して長谷川がミドルシュート。これを相手GKのステファニー・ラベが弾いたところを積めていた籾木結花が強烈に叩き込んだ。

そして、72分には籾木が右サイドから上げたロングボールを絶妙のタイミングで飛び出した岩渕が抜け出して、クロスに長谷川が合わせて3点目。

その後も、81分には遠藤が中央のスペースにシンプルにパスを送り込むと長谷川が独走。最後は戻ってきた相手DFと接触して得点に至らず、長谷川自身も負傷交代を余儀なくされたが、この日のシンプルな攻撃の象徴的なシーンだった。そして、アディショナルタイムにも田中のシュートをGKが弾いたところに途中出場の小林里歌子が決めて、終盤のゴールラッシュを締めくくった。

たしかに、相手の守備ラインの裏を突く速い攻撃は、これまでのなでしこジャパンにはなかった部分で、今後の可能性を感じさせたが、逆に本来の得意な形であるコンビネーションによる崩しはできなかった。これから、CF問題も含めて解決していかなければならないところだろう。

守備面では、CBの2人(熊谷と南萌華)は手堅いプレーができており、カナダの迫力ある攻撃を跳ね返し続け、ほとんど危なげなかった。とくに、若い(20歳)CBの南は安定感抜群で、しかもボールを奪ってからのフィードも正確で、この日の最優秀選手といってもいいようなパフォーマンスを見せた。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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