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サッカー フットサル コラム 2019年9月25日

アウェーに脆いトッテナム。10月下旬からの3連戦は要注意だ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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トッテナム

どうにもこうにももどかしい。トッテナムがつまずいた。

開幕戦でアストンヴィラに3-1の快勝。続くマンチェスター・シティ戦は、多少の運も手伝って2-2の引分けに持ち込んだ。ところが、3節のニューカッスル戦に0-1で落とすと、4節のアーセナル戦は2点のアドバンテージを守り切れなかった。5節、クリスタルパレスを4-0でたたきのめして息を吹き返すに思われたものの、チャンピオンズリーグ初戦はオリンピアコスに2-0から追いつかれ、プレミアリーグ6節はレスターに1-2の敗北を喫している。そしてリーグカップ3回戦でも、リーグ2(実質4部)のコルチェスターにPK戦で屈した。

昨シーズンの疲れが残っているのか、プレシーズン中のコンディション調整にミスがあったのか、チーム全体の動きが芳しくない。攻守の切り替えが鈍く、自分たちのペースを創るまでに苦労している。

また、各方面で指摘されていた右サイドバック不足は深刻だ。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、何回かダビソンソン・サンチェスを試している。スピード豊かなDFは、一対一なら問題はない。ただ、攻撃の関与が薄すぎる。ポジションが低く、ウイングをサポートに行ってもパスをもらうだけだ。その後の展開はほとんど期待できない。カイル・ウォーカー=ピーターズは経験不足で、セルジュ・オーリエは戦術理解度に疑問符が付く。キーラン・トリッピアー退団(アトレティコ・マドリーへ)のダメージは甚大だ。

攻撃も中央で渋滞している。本来のトッテナムは選手個々のアイデアで縦横無尽に散らばり、相手DF陣をかく乱する。しかし、今シーズンはだれもが足もとで欲しがり、中に中に入っていく。不振に陥る典型的なパターンだ。

さて、ひとつ気になるデータがある。シティ戦、アーセナル戦、オリンピアコス戦、レスター戦、コルチェスター戦と、アウェーでは一度も勝っていない。いや、昨シーズンも敵地に脆く、29節のフラム戦で2-1の勝利を収めた後、プレミアリーグのアウェーは6連敗という失態を演じていた。トップ6内の対戦でも、本拠を離れた場合は1勝4敗。まさしく内弁慶だ。

こうした状況を踏まえると、下記の3連戦がトッテナムの行方を左右する。

◆10月26日(プレミアリーグ10節)対リヴァプール
◆11月2日(プレミアリーグ11節)対エヴァートン
◆11月6日(チャンピオンズリーグ4節)対レッドスター

昨シーズンのチャンピオンズリーグで決勝に進出し、より弾みがつくかに思われたトッテナムだが、なぜか高揚感が伝わってこない。来年1月にはクリスティアン・エリクセン、トビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲンなど、今シーズンいっぱいで契約が切れる選手の周辺に移籍の噂が立つ。ポチェッティーノ体制6年目……。サイクルの終焉が近づいているのだろうか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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