【スペイン現地発ニュース】久保建英、Bチームカスティージャで今季公式戦デビューか

現地時間8月16日、セルタ戦へ向けたジダン監督の前日会見が行われている。久保選手についての今後の見通し、起用方法について日本人記者から質問を受けると、「久保はレアル・マドリードの選手で、将来のある選手だ。みなさんも知っている通り、移籍市場の閉まる8月31日までは何があるかわからない。起用方法等についても話し合いを持つことは可能だよ。私は彼がここに残ることを望む。ここで練習しているし、成長している。最初はカスティージャでプレーすることになると思うけど、それは重要なことだ。なぜなら彼は将来R・マドリードで核を担う選手になるからだ」と、締めくくっている。

ここで、この会見について紐解いてみよう。まず、この会見がリーガ公式戦第1節セルタ戦前の前日会見であること。そして、久保選手はこの遠征メンバーに入っていない。遠征メンバー22名は以下の通り。GK、ケイラー・ナバス、クルトゥワ、アルトゥーベ。DF、カルバハル、ミリタオン、セルヒオ・ラモス、ヴァラン、ナチョ、マルセロ、オドゥリソーラ。MF、クロース、モドリッチ、カゼミーロ、バルベルデ、ハメス、イスコ。FW、ベンゼマ、ベイル、ルーカス、ヨヴィッチ、ブラヒム・ディアス、ヴィニシウス、となっている。ちなみにこの22名の中から3名、ベンチ入りができない。

ジダン監督が以前から言っている通り、久保選手に関してはトップチームへの練習参加、カスティージャでの公式戦出場が既定路線であり、このプランに変更はない。さらに「31日まで何があるかわからない」という発言を付け加えると、“移籍の可能性がなしとは言えない”ということだ。ここまでが事実と言える。つまり、現時点ではBチーム、カスティージャの選手ということになる。ただし、下部組織からのトップチームの公式戦出場は可能であるため、期待は膨らむわけである。だが、ここでEU圏外枠の問題が出てくる。現状この枠は3名であるが、バルベルデがEU圏内に入ると、一枠空く。しかし、ここにはロドリゴが入るとみられる。このロドリゴは今回遠征メンバー外、他にもアザール、アセンシオはケガのため、フェルランド・メンディが招集外である。今年の冬に加入したブラヒム・ディアスはすでにトップで9試合に出場し、1得点を挙げている。大幅な人員整理ができたとしても、久保選手のトップチームデビューはそうとう先か。

J SPORTS編集部