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サッカー フットサル コラム 2019年7月25日

審判は外部からの情報に頼ってはいけないのか?なにも、そこまで“禁欲的”にならなくてもいいのではないか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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同じくJ1リーグ第12節、浦和レッズと湘南ベルマーレの試合での湘南の杉岡大暉のゴールが認められなかった場面もそうだ。主審も副審も、ボールがゴールに入ったことを見ることができなかった。「だから、ゴールは認められない」というのだ。

もちろん、競技規則の通りに判定しているのだから問題はない。しかし「そこまで頑なにならなくてもいいじゃないか」と僕なんかはついつい思ってしまう。

杉岡のゴールの場面、スタジアムにいる人たちも、映像を見ていた人たちもほぼすべての人がボールがゴールに入ったのを見ていたのだ。そして、プレーが止まった瞬間の両チームの選手のリアクションなどを考えれば、審判団だって「本当はボールがゴールに入っていたのだろう」と思ったはずだ。それなら、第4審判が(そっと)『ダゾーン』の映像でも覗いてみたっていいのではないか。でなければ、浦和のGKの西川周作に訊いてみたらどうなのだろう。相手チームのGKが認めるのなら、ゴールと判定を下してもいいだろう(いくらなんでも、あの場面で「いや、入っていなかった」と言い張るだけの度胸がある日本人選手はいないだろう)。

日産スタジアムの判定だって、もちろん外からの情報を参考にするのは禁じ手である。だが、あそこで審判団が最終的にオフサイドだと判定した時に、「外部の情報を使っただろう!」などと目くじらを立てる人はそんなにいないだろう(「宇賀神に当たっていても、やはりオフサイドだったのでは」という話は、また別の話だ)。

2006年のドイツ・ワールドカップの決勝戦でフランスのジネディーヌ・ジダンがイタリアのDFマテオ・マテラッツィに頭突きを食らわせて退場になった場面。かなりの間があってから主審が笛を吹いて、ジダンにレッドカードを突き付けた。だれが、その瞬間を見ていたのか……。一般的に「あの場面では、おそらく誰かが映像を見ていて、それを主審に伝えたのだろう」と言われている(証拠はない噂話だ)。

そんな“前例”を考えると、日本の審判のみなさんたちの“禁欲的”な姿には敬意を表すしかない。

もちろん、正式なVARやゴールライン・テクノロジーではないのだから、微妙な判定で使用することはできないにしても、仲川のゴールや杉岡のゴールのように、映像を一目見ればすぐに分かるような状況なら、テレビや『ダゾーン』の中継映像を(密かに?)参考にしたっていいのではないだろうか。

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