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アーセナルはレンヌとのヨーロッパリーグ・ラウンド16第一戦(アウェー)で1-3の敗北を喫し、中二日で本拠エミレーツにマンチェスター・ユナイテッドを迎える。
流れが悪い──。
レンヌとの一戦はソクラティス・パパスタスプーロスが軽率なプレーで退場になったり、終了2分前に痛すぎる3失点目を喫したり、すべてがチグハグだった。GKペトル・ツェフの好守がなければ、あと1~2点は奪われていたかもしれず、ベスト8進出に向けて暗雲が立ち込めたことは間違いない。
このタイミングでユナイテッド戦だ。オレ・グンナー・スールシャール監督就任以降、公式戦は14勝2分1敗。現地時間の6日に行われたパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16第二戦(アウェー)でも3-1の勝利を収め、0-2で敗れたホームの借りを返している。
しかも、マーカス・ラシュフォードが後半の追加タイムに貴重なPKを決め、プレミアリーグ29節のサウサンプトン戦ではロメル・ルカクが89分に決勝ゴール。土壇場でドラマを起こす、かつての強さが戻ってきた。負傷者の続出によって戦力は限られているものの、精神的な充実はサー・アレックス・ファーガソンが率いていた当時のユナイテッドを彷彿とさせる。エミレーツにも意気揚々と乗り込んでくるに違いない。アーセナルにとって、この上ない強敵だ。
では、どのようなゲームプランを練り上げるべきか。
1.ポール・ポグバを徹底的に封じる。
2.クリス・スモーリングの裏を狙う。
パリSGとのCL第二戦を欠場したポグバ(第一戦で退場処分)は、一週間ほど充電している。特大のスケールを誇るMFが休養十分なのだから厄介だ。ノースロンドン・ダービーで一発レッドとなったルーカス・トレイラの出場停止処分は回避できそうにないため、ポグバのマークは主にマッテオ・ゲンドゥージだろうか。荷が重い。
スピード豊かなアレクサンドル・ラカゼットとピエール=エメリク・オーバメヤンは、スモーリングの背後を徹底して狙うべきだ。裏を取られたとき、このCBは必ずといっていいほど手が出る。VARが採用されていれば《PKの嵐》だ。スモーリングの悪癖をつくことによって、チャンスは少なからず生まれる公算が大きい。
この二点を実行しつつ、ノースロンドン・ダービーのようなプレー強度を発揮できれば、アーセナルは主導権を握れるだろう。また、1-3で敗れたFAカップ4回戦では、上がりっぱなしだったセアド・コラシナツの背後を利用されまくった。トランジションにも十分すぎる配慮が必要だ。
ジェシー・リンガード、ファン・マタ、アンデル・エレーラなど、ユナイテッドの主力は今節も欠場するようだが、スールシャール体制下の彼らは右肩上がりだ。アーセナルは、心してかからなければならない。
※アーセナル対マンチェスター・ユナイテッド戦は、3月10日 (日) 深夜1:15分から『J SPORTS 2』でライブ中継いたします。
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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