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サッカー フットサル コラム 2018年7月19日

ロシアW杯総括 強豪の相次ぐ敗退と守備優位のトーナメント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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同時に、チームとしても、その点取り屋を生かすための工夫が必要だった。 バルセロナでメッシがあれだけゴールを決められるのは、バルサの中盤が完璧なお膳立てをしているからだし、レアル・マドリードでクリスティアーノ・ロナウドが輝いていたのもチーム全体のコンセプトが明確だからだった。だが、アルゼンチン代表は、メッシのためにゲームを作るのを止め、メッシにすべてを託してしまった。ポルトガル代表も、クリスティアーノ・ロナウドを生かすためのプレーはできなかった。

こうしたスター候補たちにとっては、相手チームの守備戦術が高いレベルで整備されていたことも不運だった。フランスが、中央の守備の強さを利用して非常に効率的な戦い方で優勝を遂げたことに象徴されるように、相手の得点源を消す戦術を徹底するチームが多い大会だった。フランスのデシャン監督の場合は意図的に(確信犯的に)守備のチームを作ったのだろうが、たとえばイングランドのサウスゲート監督などは、意図としてはもう少し攻撃的なチームを作りたかったのだろう。だが、若い選手の多いイングランドはあまりにも攻撃がシンプル過ぎて、相手に読まれてしまった。その結果として、やはりしっかりと守ってセットプレーで点を取るというパターンでベスト4に入ることに成功した。

それぞれの意図は別として、守備の徹底が成功への近道であることは間違いなかった。 そんな中で、自分たちのテクニックを信じて、ボールを保持し、ボールを動かしてチャンスを作ろうというポジティブなアプローチで成功したのが、準優勝のクロアチアと3位に入ったベルギーだった。

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