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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
2023年のUCIワールドツアーカレンダーが終了したばかりですが、10月13日金曜日にイタリア・トレントに於いて「第107回ジロ・デ・イタリア」のルートプレゼンテーションが開催されました。
近年は「過酷だ!」「やり過ぎだ!」だの最高の褒め言葉を送らせいただいてきたジロ・デ・イタリアでございますが、その言葉が届いたのか?、2024年のルートは、総走行距離や総獲得標高の数字がここ最近と比べると少し大人しめな感じになっております。そして、2023年同様にほぼイタリア国内を巡るルート&ローマフィニッシュという構成となっております。
ということで今回は「3分でわかるジロ・デ・イタリア2024」と題してその全貌を簡潔にチェックしていきたいと思います!
キャッチ
「大人しめ・ダ・イタリア(数字的に)」
日程
5/4(土)スタート:トリノ(イタリア北西部)
5/28(日)フィニッシュ:ローマ(イタリア中部)
※21ステージ
※ほぼイタリア国内
※ピエモンテ州がグランデ・パルテンツァは4回目
※ローマフィニッシュは6回目
総距離
3,321km(2023年は3,448km)
イタリア北西部 → 中部 → 南部 → 中部 → 北部(アルプス)→ 北東部(ドロミテ山塊)→ 中部(ローマへ飛行機移動)
総獲得標高
42,900m(2023年は51,300m)
ステージ構成
平坦ステージ:6(2023年は8)
丘陵ステージ:8(2023年は5)頂上F=2
山岳ステージ:5(2023年は5)頂上F=4
個人TT:2(2023年は3)合計68.2km(2023年は70.6km)
注目ステージ
2ステージ:150km|1級山頂F11.8km-6.2%|獲得標高2,250m
6ステージ:177km|未舗装路区間3箇所合計11.6km|獲得標高1,856m
7ステージ:ITT37.2km|4級山頂F4.8km-4.9%|獲得標高404m
8ステージ:153km|1級山頂F14.6km-7.0%|獲得標高3,823m
10ステージ:141km|1級山頂F17.9km-5.6%|獲得標高2,926m
14ステージ:ITT31km|平坦|獲得標高242m
15ステージ:153km|1級山頂F8.1-6.6%|獲得標高5,447m
16ステージ:202km/2級山頂F7.6-6.1%|獲得標高4,224m
※C:チーマコッピ
17ステージ:154km/1級山頂F12.2-6.4%|獲得標高4,140m
20ステージ:175km/1級下ってF|獲得標高4,312m
現在のところ、グランツール系スーパースターライダーである、Jヴィンゲゴー、Tポガチャル、Pログリッチ、Rエヴェネプールなどは、2024年はツール・ド・フランスを主に狙うと見られているため、ジロ2024の目玉選手は不透明な感じとなっております。
個人TTの合計が2023年同様に約70kmと長めであることや総獲得標高の数字が結構下がったことなどを考えると、レムコさんあたりが再挑戦しても良い感じにも思えますが果たしてどうなるでしょうか。