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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2022年12月26日

「カヴェンディッシュ移籍、レムコvsログリッチ、UCIランキング改善、ツール2024イタリア開幕」 CCRウィークリーニュース12/26

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2022年も残すところあと5日となりました。当ブログとしては年内最後の更新となります。

これまで「3日に1回の更新」だった当ブログですが、今年から「週1回の更新」へと更新頻度を減らさせていただき、内容も「欧州レース情報」的なものに絞る形といたしました。1年は52週あるので合計で52回更新したことになります。

ちなみに、当ブログの更新は、お仕事というよりかはライフワーク的な感じに近く、内容などもほぼ栗村の感性にお任せいただいておりますが、性格的に凝り性のため、グランツール中に実施している「戦力分析」などは過剰なまとめ量が自分自身のメンタルと生活時間を圧迫し、一方、オフシーズンなどは毎回ネタ探しに頭を悩ませていたりもしています...汗。

果たして自分にとっての「ブログ」とはいったいなんなのでしょうか。

かつて、イギリスの登山家ジョージ・マロリーは、「なぜ山を登るのか」の問いに対して「そこに山があるからだ」と答えました。

この言葉の本質を哲学者ギョーム・マルタン(フランス/コフィディス)に尋ねたならば、きっと彼はこう答える気がいたします。「登山は人生に似ている。目先の損得に捉われず、目の前にある山を一生懸命のぼればいい。それが充実した人生を過ごす秘訣だ」と。

なるほど。ということは自分にとってのブログ更新は以下のような意味に置き換えられるのかもしれません。「ブログは人生に似ている。目先の損得に捉われず、目の前にあるキーボードを一生懸命打てばいい。それが充実した人生を過ごす秘訣だ」。

ということで今週は、ウィークリーニュースらしく、この1週間に流れたニュースからヘッドラインをいくつかピックアップしつつその概要をお届けしたいと思います。


◯Mカヴェンディッシュのアスタナ移籍が濃厚となる
フランスのUCIプロチーム「B&Bホテルズ」への移籍が予定されていながらもチームが消滅したことにより2023年の去就が注目されていたイギリスのベテランスプリンター、マーク・カヴェンディッシュ(37歳)が、カザフスタン籍のUCIワールドチーム「アスタナ・カザクスタン」への移籍がほぼ濃厚というニュースが多数流れています。現在、ツール・ド・フランスのステージ優勝数34回とレジェンドEメルクス氏と最多タイで並ぶMカヴェンディッシュですが、果たして38歳となるツール・ド・フランス2023で最多記録を更新することはできるのでしょうか。


◯ジロ・デ・イタリア2023の出場予定選手が明らかに
近年のグランツールとしては珍しく個人タイムトライアルが3回(合計距離70.6km)も組み込まれたジロ・デ・イタリア2023への出場選手が続々と発表されています。現状で出場を予定している有力選手は以下の通りです(年齢はジロ開幕時)。

レムコ・エヴェネプール(23歳/ベルギー/スーダル)
プリモシュ・ログリッチ(33歳/スロベニア/ユンボ)
ゲラント・トーマス(36歳/イギリス/イネオス)
ティボー・ピノ(32歳/フランス/グルパマ)

注目のユンボは「ジロ2023=Pログリッチ/ツール2023=Jヴィンゲゴー」という棲み分けを決めています。そしてブエルタ2022を制した世界チャンピオンのRエヴェネプールが今度はジロを狙うことになります。


◯UCIワールドランキングのポイント制度を変更
2023年に向けたUCIワールドツアー残留争いで物議を醸した現行のUCIポイントランキング制度について、UCIは2023年シーズンから実態に即したポイント制度へと変更することを発表しました。主な変更点は以下の通りです。

・グランツールの付与ポイント増加
・モニュメントの付与ポイント増加
・UCIポイントを獲得できるレース順位の拡大
・チームランキングの対象となるチーム内選手を上位10人から20人へと拡大

これでグランツールを回避して低カテゴリーのレースへ主要選手を振り分けるといった奇妙な采配は減ることになると思われます。


◯ツール・ド・フランス2024のグランデパールとフィニッシュ地が発表される
2024年パリ五輪の影響でフィニッシュ地点をパリからニースへ変更すると発表したツール・ド・フランス2024ですが、今度はグランデパールがイタリアのフィレンツェになると発表しました。ツールがイタリアを訪れるのは2011年以来13年振りで、グランデパールに採用されるのは意外にも史上初とのことです。


コロナ禍は継続しているものの、2022年シーズンは国内でも多くのUCIレースが復活し、日本でもようやく「アフターコロナ」の兆しが見えはじめて参りました。

そして2023年は、世界中で更に激しく魅力的なレースをたくさん観られそうな予感がします!

ということで今年も一年ありがとうございました。来年も引き続き宜しくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください!

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