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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2022年12月05日

「シクロクロスのアドバンテージを考察する」 CCRウィークリーニュース12/5

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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@heizelwood

昨日は人生2回目のシクロクロス挑戦となる「稲城クロス」に参戦いたしました。

自分の中での目標は「周回遅れにならないこと」だったのですが、序盤に一度落車したものの、なんとかラップされずに当初の目標を達成いたしました!

さて、近年シクロクロス出身選手がロードレースを中心に他種目でも大活躍しているわけですが、今回は改めてシクロクロスの強みを簡単に考察してみたいと思います。

と、その前に、「あんたは現役時代どのレベルの選手だったんだ?(各種目を経験してるんか?)」との声が聞こえてきそうなので、記憶を辿って5流選手ながら各種目でのリザルトを下記に挙げてみました。

尚、タイプとしては「上りが得意なアタッカー」でして、とにかく逃げることにロマンを感じた選手でした。ですのでリザルトはあまり残っていません。よく考えると下記結果はすべて長距離逃げを成功させてのリザルトばかりです...。


ロードレース
'95 全日本実業団ロード 3位(スタート直後からの逃げ切り)
'97 都道府県対抗ロード 優勝(独走逃げ切り)
'99 全日本実業団ロード 2位(序盤からの逃げ切り)
'00 ツール・ド・台湾 総合3位


トラックレース
'96 西日本実業団トラック ポイントレース 優勝(集団を2ラップ)


MTB(現XCO)
'01 Jシリーズ7戦 エリートクラス 8位(引退した年)


シクロクロス
'22 CX最速店長&社長選手権 20位(50歳)


ロード、トラック、MTBと一応経験してきたので、シクロクロスと他種目を比較する説得力は若干ながらあるかと思います...汗。

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@heizelwood

それでは簡単に考察していきます。


シクロクロスのメリット
・ハンドリングテクニックが身に付く(バランス)
・ペダリングテクニックが身に付く(トラクション)
・ブレーキングテクニックが身に付く(前後配分)
・タイヤが滑る(滑らせる)感覚が身に付く
・転び方がうまくなる
・落車しても大きな怪我になりにくい
・タイヤ性能及び空気圧の重要性や違いがわかるようになる
・ランニングが含まれるのでフィジカルがバランスよく向上する
・スタートから集中し続けるので集中力が身に付く
・パワーが必要なのでスプリント力が身に付く
・インターバルに強くなる
・ドロップハンドルなのでそのままロードバイクに生かせる
・短時間で身体に大きな負荷をかけることができる
・自分の力がリザルトに反映されるのでモチベーションを保ちやすい
・自分なりの順位目標を立てやすい
・大きなチームに入らなくても全日本チャンプを目指せる
・会場の雰囲気が楽しい
・ランキング制度がしっかりしている
・シクロクロスに取り組むこと自体が事故のリスクヘッジになる


シクロクロスのデメリット
・最低限のテクニックを身につける必要がある(メリットでもある)
・練習フィールドが限られている
・雨の日や雨が降ったあとなどはすべてが泥だらけになる
・まぐれや運などで上位に入ることができない
・本格的に取り組むには自転車数台と自分専用スタッフが必要になる
・空力はあまり関係ないのでエアロダイナミクスに優れたフォームを得られない
・若くて強いと某解説者に「日本のマチュー」と過大な期待をかけられる


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