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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2022年09月26日

「レムコ劇場」 CCRウィークリーニュース9/26

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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オーストラリア・ウロンゴンで開催された「ロード世界選手権2022」男子エリートは、ベルギーの22歳、レムコ・エヴェネプールが得意の独走劇を炸裂させ、25kmの一人旅の末に、自転車王国ベルギーに10年ぶりとなるアルカンシェルをもたらしました。

5歳からサッカーをはじめたエヴェネプールですが、一時はU15ベルギー代表のキャプテンも務めるほど優れたプレイヤーに成長するものの、17歳の時に怪我の影響でサッカー選手の道を断念。元自転車プロロード選手の父の影響もあってすぐに自転車競技への転向を決意します。

そして、転向翌年にはロード世界選手権のジュニアカテゴリーでロードと個人TTのダブルタイトルを獲得し、19歳の若さ(自転車競技歴2年弱)で世界最高峰のプロチーム(ワールドチーム)である「ドゥクーニンク・クイックステップ」でプロデビューを果たします。

プロ1年目で「クラシカ・サンセバスティアン」を制したほか、他のレースでも勝ちまくるものの、プロ2年目の「イル・ロンバルディア」で橋から落下して骨盤を骨折する大怪我を負ってしまいます。

怪我からの復帰シーズンとなったプロ3年目では初のグランツールとなる「ジロ・デ・イタリア」を経験し、そして、迎えたプロ4年目(22歳)となる2022年シーズンに、モニュメントの「リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ」、グランツールの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」、そして極め付けに「世界選手権」でアルカンシェルを獲得し、本人いわく「これほど素晴らしいシーズンは2度とやってこないと思う」という驚異的な走りを披露することになりました。

尚、同年の「モニュメント」「グランツール」「世界選手権」制覇は史上4人目の快挙となります。


1927年 Alfredo Binda
1971年 Eddy Merckx(22歳360日)
1980年 Bernard Hinault(25歳280日)
2022年 Remco Evenepoel(22歳230日)


以下、伝説的なライダーとなったレムコ・エヴェネプールに関する印象的なツイートを貼り付けておきます。


↓「ラスト25kmを独走してアルカンシェルを獲得した22歳のRエヴェネプール」

↓「少年時代はサッカーに明け暮れたレムコ少年」

↓「プロロード選手だった父の影響からかアルカンシェルを着るレムコ少年」

↓「U15ベルギー代表のキャプテンも務めたRエヴェネプール」

↓「自転車競技転向後は破竹の勢いで勝ちまくっていたRエヴェネプールが大きな怪我を負う」

↓「本格的に自転車競技へ転向して5年目にブエルタ・ア・エスパーニャを制する」

↓「2018年のジュニア世界チャンピオンに続いてエリートも制し正真正銘の世界チャンピオンとなる」

↓「同年に、モニュメント、グランツール、世界選手権制覇は史上四人目の快挙」

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